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こちら学園探検部 ~別名指輪物語、正確には『ハーレム王と指を指される僕と変人女子高生達の輪による同好会の物語』~  作者: 於田縫紀
第2部 二つの塔 第3章 二つ目の塔

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第48話 二つ目の塔

「まず私が登ってみるぞ」

 神流先輩が宣言し、ランタンを置いてはしごを登っていく。

 先輩の靴が僕の目の高さ位のところで止まった。

 それで一番上らしい。

 体を色々ひねったり、足を組み替えたりしている。

 その状態でぐるりと周りを見回している様子だ。

 そして上から報告が。

「時計の機械室だなここは。ついでに言うと確かに窓がある。なかなか面白い物が見えるぞ。更に怪しい蓋もある。開けるべきかそのままにしておくべきか。取り敢えず交代で1人ずつ見てみよう」

 先輩ははしごを下りてきた。

 次は佳奈美だ。

 上へ登るなり声がした。

「なるほど、窓の方は理解したのです。こういう事なのですね。蓋の方はきっと開けていいと思うのです。取り敢えずは交代するのです」

 何が見えたのだろう。

 次は雅だ。

 こうやって下から見ると先輩や佳奈美以上に女の子な体型。

 胸もそうだけれどお尻や足のラインもだ。

 なので思わず僕は目を背けてしまう。 

「なるほど。これが順路だったのですね。理解しました。蓋は……これは開けていいと思うのですけれど。他は単に時計のメカですね。電気式です」

 雅が下りてくる音がした。


 いよいよ僕の番だ。

 登ってみると確かにこれは時計の機械室。

 思った以上に近代的な内部だ。

 四面の時計もひとつの操作台でコントロール可能。

 作られたのが最近だから当然か。

 そして窓からは塔が見えた。

 形はこの時計塔と大分違う。

 そもそも時計が無い。

 代わりに途中から鉄骨製のフレームになり、上に広域用のアンテナが伸びている。

 つまりは携帯電話か何かの電波塔だ。

「もう一つの塔とは電波塔の事だったんですか」

 先輩が頷いた気配。

「そのようだな。多分銅像二体が見ている場所、崖の上にあるのだろう。

 さて朗人君、君が最後だからここで判断。その窓のすぐ下に何か蓋がある。その蓋、開けてみるべきか否か。なお先発三人は開けてみるべきと言う意見だ」


 確かにその通りの場所に蓋がある。

 手でつまめば開けられそうだ。

 でも念の為聞いてみる。

「何か、例えば爆発物でも仕掛けられていたら」

「朗人君は尊い犠牲となる。そういう事だ」

 おいおいおい。

 でもちょっと冷静に考えよう。

 そもそも学校の時計塔にそんなトラップを仕掛ける必要があるだろうか。

 断じて無い。

 大体こんなところで爆発なんか起きたら確実に学園側の責任になる。

 よし、無いに三千点。

 という訳で開ける方針に決定だ。

「なら開けますよ」

 と宣言して蓋を開く。

 何もおこらない。

 中には何か紙が入っていた。

 罫線から見てノートの切れ端だ。

 そこに何かメモが記されている。

「中にメモがありました。持っておりますか」

「ああ頼む」

 そういう事でメモを取る。

「他には何もありません」

「よし、下りてこい」

 僕はメモを指先で持ったままはしごを下りていく。


「さて、メモを確認するか」

 電池式ランタンの灯りで全員でメモを再確認する。

 記されているのはWWWアドレス。

 http://から始まり最後は.stlで終わる。

 他には何も記載されていない。

「何を意味しているのでしょうか」

「拡張子もHTML形式じゃないな。Webページでは無いのか」

「.stlは3Dデータの拡張子なのですよ」

 あっさり佳奈美が断言する。

「まあこのアドレスは後で調べよう。メモしたな」

「はい」

「なら朗人、ご苦労だがこれを元に戻しておいてくれ」

 という事で僕は再びはしごを登り、メモを戻して蓋を閉めて戻ってくる。


「よし。収穫は充分だろう。戻るぞ!」

 という事で来たルートを戻っていく。

 それにしても階段が長い。

 目が回りそうだ。

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