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こちら学園探検部 ~別名指輪物語、正確には『ハーレム王と指を指される僕と変人女子高生達の輪による同好会の物語』~  作者: 於田縫紀
第2部 二つの塔 第3章 二つ目の塔

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第42話 情報の探索者

 まずは三人で図書館へ。

 学生証がICカードで入館証にもなっている。

 そんな訳で中へ入るが何をどうしようか。

「どうする。本の検索でもするか」

「まあ任せなさいなのですよ」

 自信ありげな佳奈美に僕と雅はついていく。

 佳奈美は図書館の中程の階段を登り、資料検索室と札が出ている部屋へ入った。

 中にはパソコンが四十台位並んでいる。


「おとなしく見ていて欲しいのです。この学校関係の文書が全て電子化されているという話が本当ならば、これで探すのが一番早いのです」

 そう言って自分の学生証をICリーダーに読ませて検索画面を起動させた。

「全文献、文章全文……だと時間がかかるからNDC使って対象文章を絞るのです。それでキーワード検索で……」

「慣れているな、佳奈美」

「この図書館では初めてなのです。でもこんなの別に説明などいらないのです」

 僕と雅は顔を見合わせる。

 一方、佳奈美は順調に色々と設定をして。

「取り敢えず『秋津学園、功労者、銅像』あたりから検索してみるのです」

 そう言いながら単語を打ち込んだ。

 色々とそれらしい情報が拾い出されていく。

「これから関係ありそうな文書を図書館内の全データから引っ張り出してくるのです。二人はその引っ張り出したデータを実際に読んで関係あるかどうかを判断して欲しいのです……」


 佳奈美の説明によると、僕らがやる工程は、

  ① それぞれの端末から共用で使えるフォルダ内を佳奈美が設定。

  ② そのフォルダに佳奈美が検索で見つけた情報を保存。

  ③ それらを雅と僕が読んで確かめる。

  ④ 関係あれば印刷して全員で閲覧する。

という感じのようだ。

 僕と雅の分もパソコンを起動して、佳奈美が探し当てた文書を読む作業に入る。

「印刷する情報には書名と著者名を必ず入れておくのですよ。そうすれば次回必要になった時に簡単に文書を探せるのです」

 指示を飛ばしながらも佳奈美の手は止まらない。


 そんな訳で僕と雅で、

   ○ 銅像になっている人物(全部で6人)の

    ・ 氏名生年月日と略歴

    ・ 銅像として顕彰している理由

   ○ 銅像の場所

   ○ 設立に要した費用

等を印字した。

 僕と雅だけではここまで情報を探してまとめるのに何日必要とするだろう。

 やはり佳奈美の頭脳は特別製だ。

 それは中学時代から重々感じていることだけれども。


 ただ、銅像が何故西を向いているのかという具体的な情報。

 その最重要な情報がまだ全く何も見つかっていない。

 佳奈美も色々手を尽くしてはいる様子だ。

 情報を探索する範囲を広げているのがわかる。

 でもおかげで拾ってくる情報源が

  ○ 学園史

  ○ 設立時の書類

  ○ 新聞記事

から

  ○ 毎月発行の学内誌

  ○ 大学や高等部の新聞部発行の新聞

  ○ 校長やその他お偉いさんの講演内容

なんて雑多な感じになってきた。

 当然拾ってくる情報の内容も微妙になってくる。

  ○ 東岡氏の銅像にカラスが糞をして頭の一部が腐食した。

    大学新聞部がこれを『東岡氏、ハゲた』と報道。

    学園事務局から指導と是正勧告が入った。

 なんて感じになってくる。

 やはり実地で銅像そのものを調べないと何も出てこないのか。

 そう僕が思った時だ。


「ゲタグリ!なのです」

 小さく佳奈美が叫ぶ。

「何だゲタグリとは」

「Get a grip!船影補足!見つけたのです」

「どれどれ」

 僕と雅が佳奈美の端末の画面をのぞき込む。

『……です。銅像となった功労者の皆様の視線は、学園の将来必要になるものをじっと見つめています。これは我々が将来進むべき指針でもあります。このように……』

「3年前に退任した初代校長の訓示なのですよ。つまり当時の校長は具体的な何かを知っているし、銅像の視線の方向は『学園の将来必要になるもの』を見ているという事なのです」

 おーっ!

 思わず僕と雅が小さく拍手してしまう。

 さすが佳奈美だ。

「取り敢えずもう少しこの方向性で調べてみるです。ついでに今のところの状況を学内メールで先輩に送っておくです」

 佳奈美はそう言うと、またキーを連打し始めた。

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