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こちら学園探検部 ~別名指輪物語、正確には『ハーレム王と指を指される僕と変人女子高生達の輪による同好会の物語』~  作者: 於田縫紀
第2部 二つの塔 第2章 基礎力向上実践合宿

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第35話 登山者の常識? キャンプの非常識?

 テント二つとも特に非常に簡単に立てられた。

 要は、

  ① はめ込み式になっている金属ポールをはめていって長い棒にする。

  ② テント本体の端に通して、ポールをテントに固定する。

    この時点でポール2本が上向きに弧を描いて、かつ真上から見るとX字に

   クロスしてテントの支柱が完成する。

  ③ テント本体についているフック数カ所をポールに引っかける。

    これでテント本体は完成。

  ④ 最後に上からカバー(フライシート)を掛ける。

    雨や霜等を避け保温効果があるそうだ。

という感じ。

 人数がいればあっという間だ。

 なお男性用テント、つまり僕用の小さいテントも横に立てた。

 これもちょっと違うけれど簡単だった。

 違うのはポールと本体の関係。

 ポールに本体を吊り下げるか、本体にポールを通すか。

 最後にテントから出ているロープを伸ばし、その辺から持ってきたちょっと重い石で固定してフライシートを張って終了。

 そうして荷物をテントの中に入れる。


「それにしてもうちのテント、周りのより小さいのです」

 確かに高さも広さもひとまわり以上小さい気がする。

 先生は頷いた。

「ええ、うちのテントは本来は登山用ですからね。大きい方はダン●ップの、小さい方はエス●ースのそれぞれ四シーズンの登山用です。雪山でも使えますよ。

 少し小さい代わりに軽量かつ風に強い構造です。風対策で背が低い分余計に小さく見えるのです。

 さて、それでは着替えとか持って下さい。温泉に行きますよ」

 

 シャッキーン!

 ゾンビが更に一段階蘇生する音が聞こえたような気がした。

「よし、行くのです」

「温泉、いいですね」

「少しでも筋肉をほぐさないとな」

 それぞれの思いを胸に歩き始める。

 ただ先頭を行く先生はどんどん坂を登っていく。

 ロッジを超え、受付を超えて更に駐車場を後に……

「ちょっと待って下さいなのです。どこまで行くのですか」

「温泉ですよ。勿論」

「もうキャンプ場は過ぎてしまったのですけれど」

「ええ」

 先生は頷いて当然のように続ける。

「温泉はキャンプ場の外ですよ。徒歩十分位ですね、いまの足ですと」

「ええええええ……」

 2人ほど崩れ落ちたような気配がした。 


 ◇◇◇


 温泉の効果は絶大な模様だ。

 一時間後にはゾンビも人間へと戻っていた。

 テント場に戻ってみる。

 既に周りは食事準備を開始している模様だ。

 テーブルやバーベキュー台を出して派手に始めているところもある。

「それではうちも始めましょうか」

 先生がそう言って荷物を出してきた。


「先生、テーブルがないけれどどうすればいいのですか」

「そこのザックの背中部分に板が入っています。それを平らになるよう下に敷いてからガスを乗せて下さい。そうすれば鍋等を乗せても安定します」

「何か貧乏くさいのです」

「登山の場合はこれが普通です」

 いえ先生、これはただのキャンプなんですけれど。

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