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こちら学園探検部 ~別名指輪物語、正確には『ハーレム王と指を指される僕と変人女子高生達の輪による同好会の物語』~  作者: 於田縫紀
第2部 二つの塔 第1章 準備及び前提知識の習得過程

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第21話 処理活動

「それではGT2、オープン準備」

 画面に赤い雨具姿が入ってくる。

 点検口の右側のボタンを押して、ハンドルらしきものを引っ張り出した。

「向こう側から扉へのクリック音が聞こえる。オープンとともに処理活動になる可能性が高い」

 スピーカーから雑音混じりでそんな報告が聞こえる。

 画面にもう一人、青い雨具姿が出てきた。

 青い雨具姿は扉の右側に立ち、銃のようなものを構える。


「状況開始」

 赤い雨具姿がハンドルに手をかけ、一気に点検口を開く。

 開いた点検口に何かが見えた。

 異形さ故に最初は僕には認識できなかった。

 よく見ると何か青紫色の不定形の塊のようなものだ。

 目が慣れると不定形なりに腕のようなものがあるのもわかる。

 腕の先には爪のようなものまで確認出来た。

 その塊はゆっくりと点検口からこちらへ出てこようとする。

 腕らしき部分をカメラ方向にゆっくり伸ばしたのが見えた。


 その次の瞬間青い雨具姿の右手が動いた。

 何かが不定形の塊へと飛んでいく。

 様子からして液体のようだ。

 塊の動きが止まった。

 液体を浴びた部分から白く濁った色になっていってぐずぐず泡を出す。

 見ている間に崩れて液化していき、最後は泡と液体跡だけが残る。


 青い雨具は念の為か、塊がいた周囲に銃口を向け、液体をふりまいている様子。

「周辺消毒及び確認中」

 カメラが前に進み、点検口をくぐる。

 一瞬暗くなった後、照明を入れたのかまた明るい画面に戻った。

 同じ位の広さの通路だが、こっちは造りが今までと全く異なる。

 下は赤土混じりの砂利という感じで、両側は岩か土の壁。

 天井のみ板でカバーされていて、所々に丸太のような素材で出来た支えのがある。

「ここからが探検の本番なんだがな、今日はここまでという処か」

 おっさん顔がそう言った直後。

「確認終了。帰還します」

 そんな台詞が入って画面が途切れた。

 中継終了という事らしい。

「今のは一番良く出る化け物だな。スライムと呼んでいる奴だ。たまにこんなのが本当に出るからな。まあその分調べ甲斐があるってものだが。

 あと今の武器は聖水を噴射する水鉄砲だ。うちには祈祷師(プリースト)がいるからな」

 おっさん顔の説明がその場に響いた。


 ◇◇◇


「良かったな。初日にして色々体験できて」

 再び理化学実験準備室。

 あの中継が終わった後現場で色々と情報交換をし、帰りに店で弁当を買って戻ってきた訳だ。

 そんな訳で現在は食事中。

「しかしあの化け物(スライム)、何なのですか。正直あまり実在を信じられないのです」

 佳奈美の疑問は当然だと思う。

 僕もそう思うから。

「でもあの時確かに実在したのは認めるだろ、やらせじゃなくて」

「それは認めるのです。だから疑問なのです」

 そう、僕も頷いてみせる。

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