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こちら学園探検部 ~別名指輪物語、正確には『ハーレム王と指を指される僕と変人女子高生達の輪による同好会の物語』~  作者: 於田縫紀
第2部 二つの塔 第1章 準備及び前提知識の習得過程

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第20話 画面越しの探検

 そんな訳で地下探検装備をディパックに突っ込み、僕は測定器を手にして、大学部へと再び歩いて行くことになった訳だ。

 そして目標の大学人文教育棟の先の環状道路北西角付近。

 既に何人かが色々作業をやっているのが見えた。

 重そうな機器を積んだ台車を押していたり平行棒2本でダウジングをしていたり。

 よく見ると色々怪しげな動きをしている。


「よ、来たな」

 早速あのおっさん顔が声をかけてきた。

「やはり大学部は装備が色々本格的ですわね」

 また神流先輩の口調がよそ行きモードになっている。

「占術部も来たからな。安全な場所からの調査なら奴らの方が数段上だ」

 ダウジングロッドとか水晶玉とかは調査用の本格装備に含まれるのだろうか。

「大体の状況は掴めている。ヒューム値2程度の小物がEX2から迷い込んできたんだろう。既に学園内SNSで警報を出してある。うちの強行偵察班も出した。そろそろ接触する頃だな」


「接触予想地点マイナス十。画像伝送入ります」

「今日は仕方ないから画面越しで見物と行くか」

 おっさん顔はそう言うと重そうな台車の方へ。

「こっちも見学させて貰おう」

 という神流先輩に従って、僕らもおっさん顔と同じ方へと向かう。

 台車の上にでっかい怪しい機械。更にその上に大型のノートパソコンが乗せられている。

 画面が地下道らしいコンクリ壁に覆われた通路を映し出していた。


「なかなか画面が綺麗なのです」

「共同溝マンホールに無線LAN親機を放り込みました。伝送環境は充分ですよ」

 いかにも理系という感じの細型眼鏡の男がそう解説。

 画面は地下道をゆっくりと進んでいく様子が映し出されている。

 構造は僕らが入った地下道と全く同じだ。

「まもなくリング北西角」

 スピーカーからそんな声が聞こえる。

 左右への分岐が見えてきた。

 十字路というか交差点というか。

 カメラはゆっくりと左右をパンする。

 全く同じ造りの通路が左右続いている。

 カメラはそれを確認するとまた前進を始めた。


「ヒューム値低下を確認。現在〇・九。急激に低下中」

「ここからだな」

 おっさん顔の声が聞こえた。

 前進速度がゆっくりになる。

 慎重になった感じだ。

 そのゆっくりのまま進んでいきやがて画面に変化が現れた。

 正面が行き止まりの壁になっている。

 そこに電気点検口のような大型の蓋がついていた。


「ヒューム値〇・六。そろそろ危険範囲だ。カバープロテクションを展開する。以降のヒューム値測定は無効になるが了解してくれ」

「当然の措置だな」

 おっさん顔の声。

 カバープロテクションとは何だろう。

 ヒューム値に影響が出るという事は魔法のようなものだろう。

 名前から想像すると防御系の魔法というところか。

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