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孤独へのレール
学校がイジメをなくそうと努力しているのがわかった。
でも、またさらにいじめられるかもしれないという恐怖感はわたしの心から払拭できず、一週間が経過した。
この一週間を悶々と過ごしたことが、私の人生のなかで悔やまれることとなった。
翌日の朝、いつもならこの時間帯には来ない電話のベルが鳴る。
受話器を持つ母が震えている。
母からヨシエが自殺したことを告げられた。
私はその場で泣き崩れた。
唯一の友達と言える存在を失い、孤独になった。
かさぶたからも嗚咽が聞こえる。
私の心を許せる唯一の友達がいなくなってしまったのだ。
理由はなんとなくわかっていた。