運命を切り開くのは自分
なんと裏で前担任を操っていたのはミズキの母であった。彼女は前担任と共謀し、自分の娘が転校することになった元凶をわたしであると勝手に解釈して復讐の糸を引いたようだ。ここまで調べたニャーゴGJである。わたしは何も悪くないのに悲しくなった。
わたしが事情聴取を受けているときに母が到着。唖然としていたが、五体満足の自分を見て抱き締めてくれた。殺されていたら感じることのできないぬくもりを感じた。わたしは生きているのだ。
警察には二時間ほど拘束された。山田は正当防衛でおとがめなし。警察に帰っていいよと言われているにもかかわらず、ずっと傍らにいてくれた。恥ずかしい反面、胸がキュンキュンする。
振り返ると色々なことがあった。嫌なことも、楽しいことも。笑うことも、感動することも、生きているからこそ感じられるんだ。一人で殻に閉じ籠ることもあった。死にたいと思うことも何度もあった。そこで、生きることを諦めていたら何も変わらなかったと思う。自分で運命を切り開くしかないのだ。
努力をしても報われないことはたくさんある。努力しても無駄だと思うこともある。無駄だと思うのは過去を振り返ったときに思うことであって、歩むのをやめたら運命は開けないのだ。いまを精一杯生きるしかないのだ。
それから時が経ち、
かさぶたが剥がれる頃には
わたしと山田は自然に付き合うことになっていった。
そして、わたしのかさぶたはキレイさっぱり無くなっていった。




