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チェーンソーの不協和音2
震える手には携帯電話を握りしめていた。
もう、警察にラインで助けを呼ぶしかない...
『もしもし、警察ですか?助けてください。
住所は●●です。不審者がチェーンソーを持って家のなかで暴れています』
『わかりました。いま駆けつけます』
ラインアプリを起動し、母とマリコにラインで助けてと送るも案の定既読がつかない。
画面上、マリコの下には山田の名前があった。こうなったら駄目もとだ。
「殺される!助けて!」
警察が来るまで、死へのカウントダウンが始まっているのだ。
チェーンソーの音が近づいてくるだけで気を失いそうになる
自分がいる。
黒服はトイレの前で足音を止めた。
「ここにいたんだね...」 黒服の声だ。
わたしの鼓動は止まる寸前だ。
「ウィーンウィーンウィーン キーキー」
金属が擦れる音を聞くたびに気絶しそうになる。
もう、誰も助けには来ないんだ...
わたしは死ぬのだろうか




