傍若無人
翌朝、天気はあいにく雨だった。
朝、学校に行くと職員室の入り口で先生とミズキが仲良く話をしていた。そこには何故かミズキの母もいる。
不思議に思いながらも、わたしは教室に向かった。
マリコは教室に入るや否や満面の笑みで迎えてくれた。そう、これからは一人ではないのだ。
エリカとトシエは教室の隅で何かをしゃべっていたが、気にしないことにした。エリカたちはマリコが私と接することが気にくわないようだった。
エリカたちとマリコの関係を壊した張本人がマリコと親しくしていることが心底気に入らないようだ。
『おい、マリコ! なに瘡蓋としゃべってんだよ!類は友を呼ぶってか?』
エリカは周りに聞こえるように大きな声でまくし立てた。ミズキも教室から入ってきて、取り巻き連中は不快な笑い声をあげている。
わたしは、エリカたち傍若無人に振る舞う姿を我慢できなかった。
もう、私の友達を奪われたくない。
わたしはエリカの近くまで走っていき、
『ふざけるな!』 とビンタをする態勢を取った瞬間、マリコに制止された。
『わたしは大丈夫だから』 とマリコが私を説得するように言う。
私は挙げた手をゆっくり下げた。
『もう、昔の私じゃないから。マリコ、行こう!』
私はエリカ達に吐き捨てるように言った。
私の瘡蓋が少しずつ剥がれだした。
『おい、待てや!瘡蓋、お前が犯人なんだろ!』
エリカが反撃してきた。




