アキレス腱とわたし
マリコの涙が止まらない。
彼女は仲間がほしかったのだ。
共感してくれるひとが欲しかったのだ。
エリカに立ち向かう勇気を持ち、お互い共闘しようと誓った。
『瘡蓋、わたし実はヨシエとは幼なじみだったの』
『でも、エリカが入ってきてからおかしくなったの。ヨシエと話をすると不機嫌になって、それでも最初の方は何とかうまくやれてたんだけど。。わたしも苛めの標的にされたくないから、ヨシエのこと...エグッ、ウッ、ウワーン』
『ごめん、ヨシエ...ヒック、って思いながら...エリカたちと...ヒック』
『でも、こんな...ヒック、ことになる...ヒック、なんて思ってもなかった...のッ』
もうしゃっくりも止まらず声にならない。
『マリコ、もう言わなくていいよ...』
わたしは静止した。
もう辺りを見回すと真っ暗だ。
『これ以上ここで話をするのはやめよう。人気もないし危ないから』
そういって家に帰ることにした。
帰り道、だいぶ歩くとやっとマリコも平静を取り戻したようだ。
しばらくして、マリコが単刀直入に聞いてきた。
『質問があるんだけど、学校裏サイトに書き込んだのはあなたなの?』
私のアキレス腱でもある。
わたしは心穏やかにこう言った。
『誰でも言いたいことを吐き出したい時ってあるよね』
マリコは察した。
わたしは気づいていなかった。
この発言がのちに大きな事件を引き起こすことを。




