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アザと瘡蓋
自分に出来ること
それは一歩前に進めることだ...これが一週間考えた結論である。
考えても何も進まないし、天国のヨシエに学校に行けと後押しされている感じがした。
意を決して学校に向かう。友達と呼べる人は誰一人いない。
孤独は慣れているが、学校に近づくに連れて憂鬱な気持ちになる。
学校は正門が開くのは7時半で、授業開始時刻は8時45分。その間は自由時間となっている。
わたしが教室に入ると、クラスの皆が若干ざわつきはじめたが、すぐに収まった。肝心のエリカ達は居なかった。
エリカたちがいないせいか、教室内は清々しい。これが本来の学校というものなんだ。
私はエリカ達に会いたくなかっため、旧校舎のトイレに向かうことにした。
旧校舎に向かうためには体育館の狭い脇道を通る必要があった。体育館の窓が空いており、外から中が覗けるようになっている。中を覗くとエリカ達がいた。
ヒト気がないか気にしているようだ。
エリカ、ミズキ、トシエに続き、マリコが生気のない顔をして剣道部の部室へと入っていった。
マリコは身体中アザだらけだった。
『今日はどこを狙えば一番苦しむかな~?昨日は脇の下、一昨日は太股だったよね。そう、この真っ赤になっているところだよねぇ?』
エリカは剣道部初段である。




