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―ー俺は、……きっと狡い。……けれど、止まらない。止まらないから、君に縋ってしまう。
「……愛美、好きなんだ、……だから、お願いだ、お願い、拒絶、しないで」
意味不明なたわごとのようなそれを吐きながら、日焼けした華奢な愛美の肩に額を乗せて、ガキみたいに泣く。どうしようもないほどに、みっともなく。涙なんて止め方なんて、分からない。
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掴んだ愛美の手首が、熱く燃えるような気がした。
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愛美は、何も一言も言わなくて、ただ、トンって俺の頬に両手を添えて、俺を離し正面から見つめると、ゴンっと俺に石頭をぶつけてきた。
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「……ばか、トシッふざけんな!絶好だ!」
彼女の小柄な後ろ姿が遠ざかっていく。かなり怒っているような駆けていくそれ。
……冷静になった俺は、そりゃそうだ……と、熱い額に手を当てる。入道雲に更に笑われた気がした。




