表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/116

70.銀河鉄道の夜(2)

 結果的には、俺は、銀河鉄道の夜にドハマりした。


 何故か知らんが、


 >「ではみなさんは、そういうふうに川だと云いわれたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」先生は、黒板に吊つるした大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河帯のようなところを指さしながら、みんなに問といをかけました。


 という先生の言葉から、もうすでに引き込まれていったのだ。


 (賢治が残した銀河鉄道の夜の原稿は実は、一つではない。俺が目にしたのは、今思うと他の稿と混ぜたつぎはぎ感が否めないが、それでもその時の俺には衝撃で、そして、俺は、賢治の世界に一瞬で引き付けられたといえる。※初期形第一次稿、初期形第二次稿、初期形第三次稿、最終稿)


 俺は、賢治の世界に、一瞬で惹きこまれた。そして、何故だかわからぬままに、ジョバンニに感情移入し、そして、俺は、カンパネラにも感情移入をすることになる。


 俺は、気づけば、泣いていた。何故泣いているのかもわからずに。


 いつしか俺は、物語の世界に引き込まれ、そうして、そのまま、気づけば眠ってしまっていた。

 

 **

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ