表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/116

24


 母さんに会ったら、先ずは何を話そうかと考える。親父と母さんが決めた母さんがこの部屋に来る時間は、後1時間後。考えるだけの時間は充分だったから。


 ぼんやりしている間に思いつけたのは、母さんが好きだと言ってくれていた手料理を作ることだった。……俺は、料理が下手だったけれど、俺以上に母さんは壊滅的だったから、俺が母さんの為に料理を作ると、それはそれはこれ以上無いほどに褒めてくれて、嬉しそうにいつも残さずに食べてくれて、……だから、俺は、母さんに料理を作るのは好きだったんだ。


 ……お世辞にも上手いとは言えない、少し焦げ気味のプレーンオムレツをケチャップで炒めたケチャップライスに乗せた頃に母さんがまだこの家に居た頃のように帰宅してきた。


 オムレツを割るときちんと半熟になってくれていてほっとする。上に手作りのデミグラスソースをかけると、母さんは、これまたいつものように嬉しそうに顔を輝かせた。


 「敏郎は、相変わらずお料理上手ねえ。お母さんびっくりしちゃうわ~」


 俺は、母さんが下手すぎるんだよ、といつものように言葉を返して、トマトスープと簡単なサラダを食卓に並べる。ドレッシングは母さんが好きなシソドレッシング。内心心臓をバクバクさせながら、俺は、母さんと向き合っていた。


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ