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※修正予定「銀雪の能面姫」  作者: 翠狐
第三章
31/87

【シルビア視点】姫様

投稿が遅れてすみません!


そして、10000PV!2500ユニーク!突破しました!

マイペースではありますが、今後も続けていく予定ですので、よろしくお願い致します!

エーデルフライス王国第1王女エミリア様の筆頭侍女のシルビアです。

私は、父が人間で、母がエルフの所謂ハーフエルフです。この国では、教会の教義によって、他種族同士の婚姻等は禁忌とされ、産まれた混血の子は、迫害の対象となります。

私も例に漏れず、迫害の対象となり、私がまだ幼い頃に、住んでいた農村で両親は殺されてしまいました。そして、私は奴隷商人に売られてしまい、エーデルフライス王国の国有奴隷として買われました。最初は王宮の誰もしたがらないような仕事を担当させられましたが、一生懸命、真面目に取り組んだことが評価され、また、両親が村人によって、教義には反しても、法律に触れた訳ではないのに殺害されたという経緯も含めて、奴隷の身分から市民へとなれました。

そして、エミリア王女様付きの侍女となったのですが、最初は王宮内で広まっていた噂もあり、とても怯えた事を覚えています。

その噂と言うのが、『王女は仮面のように表情を動かさず、その心は冷えきっている』とか、『冷血で、今まで何人もの侍女を殺して楽しんでいる。』とか根も葉もない噂が広がっていました。

それを私も信じていましたが。

ですが、姫様と接していて、見た目や印象、噂とは真逆で、真面目で優しく責任感も強く思い遣りのある方だとわかりました。そして、何より凄くお転婆です。次々と珍事を巻き起こし、よく王妃様や私に叱られております。


今まででされた悪戯で印象に強く残ったのは、『国王様の居眠り中に、眉間の皺へ金貨を挟んで放置。』、『私が姫様の執務のお手伝いで書類を整理していると処刑願いが混ぜられていて、備考欄に私の名前が書かれていた。但し、正式な印鑑は押されずの申請のため無効書類。』、『宰相様の執務室に大量の眼鏡を配置し、本物がどれかわからなくなる。』、『王妃様が寝ているときにベッドに潜り込んで、王妃様が起きられたときに驚かす。』等、神出鬼没な勢いでして、知らない人が見れば、目を疑うと思います。

ですが、迷惑をかけつつも、王宮内の雰囲気は姫様の悪戯の影響か、和やかな雰囲気をしています。これを狙われて悪戯されているのでしょうか?これは買い被り過ぎでしょうか?


ですが、先日の初めてのお茶会から戻られてからは、その悪戯もピタリと止まっていまして、毎日、朝早くから空いた時間を見つけては、執務室の製図板の前に陣取っておられます。また何か新たな船のようですが、私が見てもさっぱり分からないのです。

姫様にお聞きすると、『今度は完成まで数年かかる力作よ。』との事なので、かなり凄いものが出来るのではと少し楽しみにしつつ、何をされているのか侍女一同は勿論、国王様や王妃様もハラハラしております。


『ここ最近の姫様はそんな調子で、上の空になられています。大丈夫でしょうか?』

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