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※修正予定「銀雪の能面姫」  作者: 翠狐
第一章
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転生した!?

真っ暗に生ったはずの視界に微かな光が入ってきて、その光を掴もうと、必死に手を伸ばした。

すると、何か温かいモノを握れた。


『これは、何だろうか。何か温かく、懐かしい...落ち着く....』


そんな言葉を思い浮かべた。そして、意識がはっきりして来て、目を開けると、そこには、白銀の瞳に、瞳と同じ色の髪で緩くウェーブがかかった優しげな表情で、私を見つめる絶世の美女が居た。


「ヒル!来て!私の指を握ってくれたわよ!」


指?あ、そうか。私が握ったのは、この美しい女性の指だったのか....ん?指?...


『!』


何故、私は人の指1本を握っただけで、手が一杯なの!?

まるで、赤ちゃんが大人の指を握ったみたいじゃないの!

それに、私は、死んだ筈じゃ....

.........

も、もしかして、私....転生した!?


自分の状況を把握し、驚いてる間に、王冠を頭にのせたダンディーな灰色の髪に青い瞳の男性がやって来た。


「ほお、儂にもしてくれんか。」


私は驚愕のあまり、父親と思しきダンディーな男性の差し出された手を、握れなかった。

すると、眉を下げて落ち込んだような困ったような顔をしてしまった。


「ヒル。もう、娘に嫌われてしまったみたいね。」


「ソフィ!儂はもう、生きて行けぬ!娘に愛されぬ父親など、生きる価値は無いのだあぁぁぁあ!」


頭を抱えて、膝を床に付けて嘆く父親は、余りに可哀想で、心の中で『嫌いじゃないですよ』と慰めの言葉を送った。


「あらあら、娘に嫌われたくらいでその調子だと、この先、私が持ちませんわ。」


ため息混じりに母親は、父親をジト目で眺めていた。


『なんだか、波乱万丈な人生が待っている気がする!』

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