私は孤独に
恵まれている環境にうんざりしました。
周りにいる友だちはあくまでも他人です。
私は常に孤独に襲われていた。
家族はちゃんといて、複雑なことは無い。温かい母の愛も感じる。
友だちもそれなりにいて、ふざけたことで笑える、そんな時間も過ごせる人たちだ。
だけど、心の真ん中は常にポッカリ穴が空いているようだった。
今こうして笑って話している友だちも、いつかは知らない顔になる。
街ですれ違っても振り返らないほどに。
本当の友だちなんていない。
母は「いつか出会うよ、まだ出逢ってないのよ」と言ってくれる。
だけど、根拠があるわけではないけど、自分はこの先も一人の時間が増えるのではないかと思った。
"本当の友だちが欲しい"なんて贅沢な欲求なのか。
何時までも満たされぬ心。
もういっそのこと、孤独に慣れてしまった方が良いのかもしれない。
他人と必要以上付き合わなければ良い。
深い関係を求めなければ良い。
私は一人が好きなんだと。
自分に何度も言い聞かせる。
孤独で良い。
孤独が良い。
教室の端っこで存在を消せば良い。
登校も下校も一人で良い。
同情なんかいらない。
話しかけなくて良い。
私は孤独。
それが私。