夢は現実世界の代弁・代行する ー夢世界の殺人鬼を撃退したらー
夢の中で、図らずも陰陽師的なことをしてしまった、お話し。
また視線を感じる。。 粘りつくような、じっとりした嫌な視線。
あ、彼女ね。
私が顔を向けると視線をそらし、仕事へ意識を切り替えたので、ホッとした。
部署が違うのに、同じフロアのため、顔を合わせるし、給湯室が一緒。
私より一年だけ後に、異動して来たのだが、当初から何かと絡まれて、キツいなぁと思っていた。
とにかく重箱の隅をつつくが如く、部署が違うのに、些細なことで直接、指摘、苦情を言われたりした。
例えば、給湯室に、日本茶好きな我が部長用の特別な急須を置いていたら、「認可されていないものだから置くっていうことはダメなのに、なんで置くっていう意識があるのか、」云々、、
苦情ながぁ〜。。ホント下らない。たかが急須・給湯室のこと。仕事に直接拘らないことなのに。。
絡まれ出した頃は、私も周囲が見えてなくて、一人悲劇のヒロイン的に悩んだが、ある時、彼女の部署の男性社員が辟易とした顔・態度をあらわににしたのを目撃、あ〜私だけでは無かったのね、と変な安堵を覚え、以来、ある程度はスルー出来るようになったり。
とは言え、一方的に絡まれるのは続いていて、嫌だなぁ、なんで意地悪するかなぁ、と心の中で一人、呟いていたのだが、ある時から、夢にまで彼女が登場し、絡むようになってきた。
それにしても、今回のこの夢、まじでやばい。
なぜに、黒いモヤを背負い鬼気迫る彼女に、追いかけられ、行き止まり! 後ろを振り返ると、近くまで迫っている! え!捕まって、首絞められる??
う〜〜む。。 これは夢。
実は私、昔から占いが好きで、夢占いの本やサイトなどを読んで、自己流ながら夢を検証したりしていた。
夢なら、自分の意のままに、話を変えることができるハズ!
そうなのだ、たとえ悪夢をみたとしても、 エイ!という気合いで、夢が紡ぎ出すストーリーに自分が流されないようにして、意識を離脱させ、次のシーンは何が起こる、って、自分の都合の良い話しに作りかえてしまうのだ。そうすると、悪夢のうなされからも解放され、不安も消える。
検証もした。
例えば、夢占いで、「猫」の意味がネガティヴなことを象徴しているなら、ウサギに変えてしまえ!って、夢の中で猫が出てきて擦り寄って来た時に、あ〜ネコちゃんっと言いながら、あれ?ウサギだったんだぁ、ってポジティブな意味を持つ小動物に変えてしまって、良い夢にしてしまう、とか。
フフフ、これは夢、これは夢、
夢の世界の自分とは違う、第三者的な目で、その夢を俯瞰して見る自分。
その自分が、よし!夢を変える!と、悪夢を無理くりに中断。
まず、彼女にやられる一方だった夢の自分から、自分を取り戻し、
そしてすぐさま、お経の一節を唱え「殺意を持つ黒い鬼女になっている彼女の念が、彼女自身に返りますように」とイメージ。
次に、夢の世界の自分に、バリアを張るイメージ。
すると、黒い闇で覆われた彼女の夢の世界観が、パァーっと光で覆われ、
自分が閉じ込められ、彼女と繋がっていた夢から「解放された」と、彼女と切れた、と
第三者の俯瞰している自分が確信。
そうして夢から醒め、目が覚めた。
「もう、なんだったんだよー 」
それがその悪夢の感想だったんだけどね。。
♢♢♢
その数日後、彼女が、職場をお休みした。
お母様が急逝なさったとか。
え....
なんとなく、呪詛返しが起動し、彼女に返るのでは無く、お母様が身代わりになったのかなぁと。
直感的に、そう思ってしまった。
こわっ..
その後、相も変わらず、彼女は絡むし、職場での言動キツいし、でもお母様の訃報から少し寂しそうだなとは思っていた。
そんなある夜、また彼女が夢に現れた。
お決まりの暗い背景で、ドロドロっとした雰囲気で、また迫ってくる。
「(怒)もう、いい加減にして!
あなたが、そんな風に、人を呪ってばかりいるから、呪詛返しにあったんじゃない!
あなたのお母様がその身代わりになってお亡くなりになったのに、まだわからないの?!
あなたがお母様を殺したようなものじゃない!」
もう、夢だし、彼女に、ぶっちゃけて、叫んでしまった。
すると
「え...
そうなの?
そうなの?
そうなの?
いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
彼女は、絶叫し、泣いて、哭いて、消えていった。
以来、夢には彼女は出て来なくなった。
まぁ、もちろん、性格はさほど変わらず、職場内のあちこちで追突してはいる。
でも私との絡みも減ったし、こちらとしては、よかった?なぁ?的なエンド。
たかが夢、されど、力あるんだなぁ。
言葉も意思も、夢を通じて伝わってしまっている。
(まあ、相手は、夢だとしてスルーしている可能性もあるが、本能的・潜在意識的にこちらを避けているるみたいだ)
古典などの陰陽師の逸話を聞いた時、まやかし、と思っていたが、きっと当時の話は、本当なんだなぁと。。
ちょっと怖い、と思うこの頃。