起動完了
プシュープシューと煙を出しながらそれは立っていた
異形のソレは、ジャイアントオークに威圧を放ちオークは驚き、ナターシャを放り投げるようにして逃げていった。
叫ぶ彼女に異形のソレは縄のような物を出し、彼女を掴み優しく地面に下ろした。
ありがとう、あなた。見た目の割に優しいのね。
あなたゴーレム?にしては、複雑な形それにゴーレムは単純な命令しか出来ないけど、あなた何者?
言語を理解シマシタ。と突然しゃべりだす
うわ。あなた喋れるの?いきなり喋るから驚いたじゃないのよ!
ここわどこでしょうか?ここわどこでしょうか?
ナターシャに質問をする、
え?どこって王国領だけど。どうかしたの?
おうこくですか?星系連合国では無いのですか?
セイケイ?何それ国か町のなまえ?
ご存知無いのですか……
そう言うと異形のソレは赤くて星のように光る物を発射した。
今のは一体。なんだろう?
今のは衛星通信機デス、バラバラにナッタ仲間たち
ニデータを送るための機能デス
よく分からないけど、王国に急がなきゃ入学式に遅れちゃうよー!!でも馬車が無いし。みんな死んじゃったしどうしよう……
落ち込む彼女を見て異形のソレはそっと口を開いた
ワタシが送りマショウカ?わたしの手にノッテクダ
サレバ。
え、良いの!?なら乗ってもいいのかな?でも大丈夫かな?
エエ大丈夫ですエネルギーなら問題ありませんノで
遠慮なさラズ。
えねるぎー?まぁでもお言葉に甘えてこれからよろしくね!えぇっと、名前何だっけ……
製造番号111152050番デス
うんじゃ バンくんでどう?
最後の番からとったノデスカ?