2/5
⑵『くだらない闇としての、光の減水』
⑵『くだらない闇としての、光の減水』
㈠
異質なる、我々の原石は、どうなって行くだろう。行方を探し求め、場所を希求し、やがて光の減水に落ちて、消え去ってしまうのだろうか。だとしたら、くだらない闇が、悪いに決まっていることだけは、確かだろう。
㈡
やはり、くだらない闇で居たい反面、判明したのは、深刻な闇のほうが、何かと有効活用できるという、驚嘆の事実である。より深刻なものが、何故、良いとでも。いやしかし、平穏を望む我々は、くだらない闇が良いはずなのに。
㈢
詰まるところ、深刻な闇と対峙しているほうが、物事を深刻に考えるということだ。くだらない闇なら、人を殺してはならない、で終わるが、深刻な闇だと、何故だめなのか、という問いから始まり、一つの大きな平和小説になるだろう。