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思いつくままに……エッセイ集  作者: 冬忍 金銀花
465/477

ep.465 背丈を超える新米の山


2025年10月11日


備蓄米……入荷しました


 今日はラッキョウを食いたくてスーパーに行けば、我がアイする女房殿がなんでもかんでも籠に放り込んでくるから、精算において敢えなくラッキョウは放棄せざるを得なかった。


「もう連れて来ない!」


 とは毎回のように言うものの、いつも誘っては二人で出かける。


 どちらが……濡れ落ち葉なんだか判らんぞ。



備蓄米……入荷


 そう……スーパーの入り口に案内の紙が貼り出されていた。目立つ場所に置かれた「山のような備蓄米」は人の背丈以下だった。反して新米の棚は見上げる一人の老人の姿が見えていた。


 今年の九州産は豊作だろう、なんで五千円を超えるの?




コップ一杯が……1,000円


 前にも書いたがお酒用のお米が足りない、だから来春の新酒は大幅に高くなると予想されている。東京の料亭は一本が三千円にもなるだろうね、それでも自分の金で飲む人はどれだけいるのだろう、疑問だ。



無駄だという酒米の精米


 美味しい日本酒を造るにあたり、お米を精米するのが「行き過ぎ」だと言う書き込みを見た。詳しくは知らないが、お米を削って削って残りを40%や30%までにするらしいが、それがより美味しい日本酒の基本になるとか。澱粉の質が変わってくるんだろうか?


 もう第三のビールや焼酎に逃げてきて早うん十年……今更に日本酒に戻るつもりは無い。故郷の酒蔵の酒を選んで購入していたね。


 大昔の話になるんだが、兄の家に遊びに行けば……


「一本空きましたよ。」


 この義姉の声に呼応して俺のアルコール濃度は限界突破し、一気に悪酔いへと変化した。久しぶりに兄と会って楽しく飲んでいたのに……もう1.8Lが無くなった……。あの一言がなければまだまだ飲み続けていたのは間違いない。


 兄嫁がお産で帰省していた時は、市場へ行って鯖を刺身にしてもらい飲んでいた。


「飲みタリンな、もう一回買いに行くか?」

「うん。」


 立派な飲酒運転である。同じ魚屋さんへ出向いて鯖一本を刺身に変えて貰った。実に手際よく鯖を解体して刺身にしてくれる。


「もう一匹……。」


 女将さんは笑っていたよね。


 俺も真似して刺身にすればスーパーの鯖は鮮度が落ちるから身が割れてしまう。



日本酒の購入先は


 自分が買う日本酒は熊本県産で、山田錦を酒蔵の人たちが大事に育てて、これまた大事に日本酒を育てている。水の綺麗な山あいの地で育つ山田錦だから美味しいんであって、他の酒米の産地はどうなんだろうか、まさか……都市近郊の平野とは言わないでよね~。


 蔵開きに至っては、ヘビーユーザーの方だろうね、夜明け前より待機されてあり、午前五時だったかな~駐車場より一斉に国道を鹿のように渡っていく、俺の塩鯖号の前を横断していく。


「俺を無視しやがって……この~刎ねられたいんかい!」


 いや撥ねると書くのだろうが、薄暗い国道を十人ほどの「大の大人」が走っていく姿が見られた。


 先着にどのような意味があるのかが判らない。限定品狙いだとは判るも……限定十本ものか? 少なくとも急いで走る頭数よりも少ないのかな?


 来年も買えるような値段であって欲しい。


 来年の日本酒は減産となるから、大幅な税収不足になる、きっとなるだろうね。酒税法が変わるんだったかな~いやもう変わったか。


 第三のビールを、姑息にも税法を改竄して税収UPを発案した奴はもう生きてはいないだろう。



日本のエンゲル係数はMAXなのか!


 奥様……恐ろしや? 俺の財布は、ほぼ100%が食費に回される。車の修理費もオイル交換も、これではままならぬ。



壊れかけのオルゴール


 十七日に奥様の車が出来上がる。古い軽は途中で止まるからと買い替えになった。


「車を買い替えたいのよね~。」


 ……そう、奥様の性格が急変した意味はここにある。焼酎やビールを買って頂いていたのが急に無くなってしまったんだからね。


 車が届けば俺のエンゲル係数は元に戻るだろうか、甚だ疑問だな。今度の軽は壊れないでよね~。


 俺の塩鯖号は実に奇妙だったな、仕事で企業訪問を終えての帰路で故障し廃車した。次の塩鯖号も同じ訪問先を終えてよ、同じ道路上で故障して止まった。


 全く同じ場所で止まる不可解さに俺は呪われているのか? こんな偶然はあり得んぞ! 漏電させれば炎上よ……堪らない。


 ま~他の同業者も似たり寄ったりでね、塩水を車に載せて運んだりしておれば「塩害」で車は壊れてしまうものさ。


 読者の奥様が急変されたら、奥様を忌み嫌わずに、どうかスイカズラを呪って欲しい。

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