ep.460 オレンジ色に変色した水
念願のラノベが、ようやく一年ぶりに発売されました。物語は先に進めばお話の構築がより難しくなっていく、これは避けられない作家さんらの悩みだろう。週刊誌の漫画みたいに締め切りはないとしても、読者のことを思えば……苦労されたことは事実。次巻も一年先だと枯淡の境地で待つぞ!
もう今日の仕事は放置だな、これでいいのだろうかスイカズラよ。事実……仕事なか~。
2025年10月4日
オレンジ色に変色した小川
近所に、オレンジ色に変色した水が流れる小川が在る。何処にでも見られるような、汚染された川ではないらしい。
この地に移り住んでもはや三十年もの月日が流れて、次に移り住む地が見えてくるような歳であるが、まだまだ「小説家になろう」で、しかも底辺で活躍したい。皆さまに誤字が無きように続けて行きたい・生きたい・逝きたい……好きな文字を選んだ解釈されたし。
この川の水の変色は何処で起きているのか、軽く散策しただけでは見えてこなかった。雨が降らなければ大きな鯉も背びれを出して……俺を誘って♡くれるから堪らない。捕らえて喰えば「人魔人」……じんま疹ものは確定だろうが、綺麗な錦鯉がいつの間にか居なくなるのは……はて??な?
梅雨時の洪水で多くの鯉が支流へと遡上してくる。本流の河川は石炭の船上輸送に使われた川で有名で、堆積した一部の泥の層が真っ黒。全てが石炭の粉末で出来ていて、家々の石垣は珪化木。火を付けたら燃えるのだろうか、こんどやってみよう、何事も実験だな。
鯉に誘われたものか、脱線してしまったぞ。
汚染水は地下からの湧水だと判明しましたね、その地の上には「工場団地」が造られているから、ここから汚染水が染み出しているもの。
水を一升瓶に詰めて保健所へ持って行けば水質分析をして頂けるも、有料でしかも二万円もの大金を請求されたら堪らない。
この汚染水を引いて田んぼで稲が育てられる……買わない方がいいだろう。農地の集約化をやれ、そういう意見が多いから、これだって水質問題で危険性が高いと思うぞ。
IT企業は綺麗な地下水をふんだんに使う職種である。敷地に沈殿槽から浄化施設を介して小川へと排出されていく。時々は、この排水を分析して県や地方自治体に報告する義務がある。
この排水に綺麗な地下水を五十パーセントを混ぜてから、水質分析機関へと送れば常に問題なし?
シュガーロードで栄えた宿場街に、お菓子製造の企業が幾つも出来た。
シュガーロード……長崎で輸入された砂糖が江戸まで運ばれる道……転じてシュガーロードと言う。戦争で多くの兵士らに配給された「金平糖」もその代表の銘菓と言える。
そう、お菓子の製造工場の元から染み出す水に危険性はあり得ない。
答えとしては……この工場団地は、元は「ぼた山」か! 幾つもの鉄製品の機械類が埋め立てられて造成されたものか? だから鉄分が溶解して湧き出しているに違いない。
この地点を境にして生態の様相が変わる……とても貧相になる、そういう事だ。沢山の川エビが生息しているも、この地点から下流では一匹も生存していない。
あ~そうなんだ、鯉のいい餌だものね、鯉さんが全部食べているからよね。鮒と鯉しか生きてゆけない小川の水で人間は米を作って生きている。
富山の、新潟の、秋田のカドミウム汚染は広い平野で起きていて、しかも現在進行形だ。県も農地が広すぎて手が出せないから、汚染米としての認識を持ちながら生産させている。検査をすれば売り出すことが出来ない農家は、自家消費してイタイイタイ病になる。闇に流せば消費地は東京だからね、他人事で済ませずに考えて欲しい。
基準値以下で排出される工業廃水も蒸発するし、そうやって稲も吸収して濃縮してくれるからね。そのような水が流れる平野のお米は……美味しいのか?
綺麗な酸性雨が降っても? 直ぐに中和してくれる山村の農地の方がね、お米はとても美味しいんだぞ。
企業と家庭からの排水や、タイヤのゴムが微粒子となる道路に降る雨……もう色々な化学物質を含んだ水が流れる平野。中域の都市の下水も浄化されたとは言え、これらの水も河川へと流される。
下水の排水基準濃度が高い時はどうされているのか、ご存じだろうか。地下水で薄めて流す……だ。
こんな小さな事でも、いざ世界に目を向ければ「永久凍土の融解と化学的な変化」による汚染が進行している。水中の金属濃度が微量ながらに増大し続けている。
ロシアや中国などの露天掘りによる採掘は、多くの有害金属を垂れ流す。イタイイタイ病も世界中へと広がる病気となった。
鉄は植物の光合成に必要な元素だが、単なる鉄では公害にしかならない。植物が取り入れる鉄とは、キレートされた鉄の「二価鉄イオン」となったものだけ。それ以外は本当に水を濁すからね、水槽に鉄分を多く入れてしまえば……透明度が落ちてしまう。




