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お題シリーズ5

ハッピーバースデー 当たり前

作者: リィズ・ブランディシュカ



「ハッピーバースデー○○ちゃん!」


 誕生日を祝う事って当たり前だったんだ。

 私、ずっと知らなかった。


 生まれてきた日は嬉しい日だなんて。

 何も知らなかった。


 だって、そんな事教えてもらった事ないから。

 いつも皆は、生まれてこなければよかったのにって、そういってたから。


 私と引き換えに、私を産んだお母さんは死んじゃったんだって。

 お母さんは色々な人を助ける偉い人だったから、たくさんの人に大切にされてたみたい。


 私はそんなお母さんとは似ても似つかなくて、それにお母さんが出来る事が何もできなかったから。

 だからみんな「生まれてこなければよかった」って。


 でも、誕生日は祝う日なんだ。

 皆、笑顔になって、美味しいものを食べて、豪華なプレゼントをもらうのが当たり前なんだって。


 知らなかった。

 ぜんぜん知らなかった。


 嘘をつかれてるとかじゃないよね。

 嘘だったら泣いちゃうかもしれない。


 だって、私すごくうれしいから。


 生まれてきてありがとう、なんてそんな事、今まで言われて事なかったから。


「ハッピーバースデー○○ちゃん!」


 ねぇ、今まで祝われなかった誕生日の分まで、たくさん「ハッピーバースデー」って言ってくれる?



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