第四十話☆ 安藤ロイド死す
◇◇◇◇◇
『察しの良いプレイヤーはキルログを見て何かおかしな事に気が付いている事でしょう。私はとっくの昔に気付いています。貴女の事だロイド選手! これは無双ゲームじゃないぞ! 今になって思えば、遠距離とはいえロイド選手にノックダウンを与えた餡子空選手は今大会のMVPかもしれません。一方、同じく安心安定の期待を寄せられています李ーシャン選手。出会った敵を全て巧みに撃破! ロイド選手に次いでキル数を高めています。かくいう私も彼のファンです。ロイド選手がいなければぶっちぎりの優勝候補のはずですが、この大会まだまだ予測がつきません! それにプロゲーマーは李ーシャン選手だけではない! 疾風のゲイル選手、月光のハヤテ選手、鉄壁のガイア選手、隠者のハーミッド選手! 強者達が勢揃いです!』
〜コメント〜
このロイドって奴絶対元プロゲーマーだろ
↑お前に奴はまだ早い
ロイドがただのプロゲーマーだったら俺達もこんなに苦労していないんだよなぁ
まずロイドちゃんが人間である事を証明せよ
何こいつw 俺の方が確実に上手いわ
チートツールは○ね
↑ 鎮まれ! 鎮まりたまえ! さぞかし名のあるネットの主と見受けたがなぜそのように荒ぶるのか!
コメントの攻防も激しくなってきております
『次がいよいよ最終安置ですねー。周りに建物はありません。今はどのパーティーも牽制程度で丁度落ち着き膠着状態が続いています。岩や茂みを見つけられなかった者から箱になっています。さて、誰から覗いてみましょうか。やはりここは後輩を贔屓してロイド選手からすみませんもちろん純粋にキル数の順番でいきますとも。どうやらスクエアチームもまた李ーシャン選手を警戒しているようですね』
「珍しく黙ってんな。あいつか?」
「ええ、カイと同じくらいに強いと思います。そこに大きな差はないでしょう。あ、今のカイとは勿論比べ物にならないですけど」
「知ってるから。仲間をキルするな」
「……胸がキリキリしてきましたわ」
「エリ……そうですね。もう勝たなくていいんじゃないですか? ここまで頑張ったんだから、もう負けても誰も責めないですよ。ね?」
「貴女、全く私の扱いに慣れているみたいで憎たらしいくらいですわね。もちろん負けてやる気などさらさらありません。絶対に勝ちますわ! 泥に塗れても食らい付いてやりましてよ」
「元気あるなーお前達。もっとクールに行こうぜ」
『──』
「……ん? 何だ、なんか聞こえんな」
『──美しい魚には! 相応しい水がある! 安藤ロイド氏は大海を知るべきだ! 故に私がここにいる! 彼女と同じ海を渡れるのはこの私だ!』
「中国語? ロイ、分かるか?」
「この声は李ーシャンさんですね。えっと、うーん、ニュアンス的には……ロイドのような美しい魚をドブに泳がせては可哀想だから私が貰い受ける、隣の男は特に邪魔だ、という感じです」
「上等だコラァ!! 二度とFPS出来ねぇ体にしてやるからなそこのチャイニーズ!!」
「カイ様!! 耳がキーンとなりましたわ!」
「賢い私の家族と視聴者の皆様は、ちゃんとショコラさんの翻訳を聞いてくださいね」
〜コメント〜
あれ、世界から音が消えた
鼓膜吹っ飛んだわ
何も聞こえないよ
↑こんなに大きな声を出してるのに、お前には俺の声が聞こえないんです?
↑いやw それはマジで聞こえないけどww
もしかしてガチ恋勢って二人いる?
これは悪女の才能ありますね
ショコラちゃんとの翻訳と絶妙に違くて笑う
『──はい、はい、事情を把握しました。どうやら李ーシャン選手とカイザー選手が、ブースを超えても届く大声を出してレギュレーション違反です。あ、厳密にいうと特に規則は違反してないのですが、わざわざ言わなくても分かる明確なマナー違反です。二人共、敢えて言いますがバカです。イエローカードを貰いました! ツーアウトってところですね。実際この二人でなかったら退場もやむ無しじゃなかったのではないでしょうか。二度とお止め下さい。だってもうほら、安置が縮んで……2……1……最終安置が今縮まりました!』
「では指示を出した場所に同時グレ合わせます! エリグレ! カイウルゴー! 上・上・下・下・左・右・左・右」
「くっ、動け、動けよ俺の指ぃ」
「おー……ギリギリセーフです」
『な、何だ何なんだ!? どこかのパーティーのドローンがタイミング良く全ての設置系アビリティや罠を無効化したと思ったら、辺り一面の地雷原が一斉に起爆したかのような騒ぎです。十人以上が同時にグレネードを投げないとこんな地獄絵図にはならないでしょう。これもう全員死んだんじゃね……? いや! スクエアチームは全員生き残っています! エリザベス選手は体力僅か、ロイド選手は半分残っています! そしてカイザー選手は丁度良いポジションを見つけて亀のように動きません! ああっと!! 流石はプロ集団、ゴーストは虚空で全員生き残っている!!』
「織り込み済みです」
『こ、これはー!? 丁度虚空を終えた選手から順に側に設置されてたアーク手裏剣によって動きを止められロイド選手にトドメを刺されていく!! が、タダでは終わりません。ロイド選手も僅かではありますが被弾をしています! 李ーシャン選手も生き残っている!!』
〜コメント〜
ちなみにゲイルハヤテガイアハーミッド死亡
ロイドはこれグレジャンでノックダウン避けたのか。身を削ってんな
↑手裏剣はグラップルハイジャンプで避けてる
ほぼ同時に着弾するよう角度調節して投げたんですね了解です
凄いのはグレ投げる時エリザベス様もロイドちゃんと同じ動きしてる事。三窓で観戦してるけど一瞬同じ画面見てるかと思ったわ
正確無比に敵の前に落ちたな
何から何まで計算づくだぜーッ!
おそろしく多い擲弾 オレでなくとも皆殺しにしちゃうね
誰か空爆キルストリーク使った?
これでまだ終わってねえのかよ
体力みんなボロボロじゃん
「負けませんわ!」
『真了不起』
「きゃんっ」
『エリザベス選手これは李ーシャン選手からか? ノックダウン! しかしロイド選手! 運が悪く今存命の全ての敵から集中砲火を受けていますがギリギリのところで弾を避ける変態的な姿はまさに的リックス! これはバトルロイヤルでも戦略ゲームでもなく弾幕ゲーってやつだったのか!? 私も頭が混乱しています!! 驚異的な弾除け技術に多くのプレイヤーの言葉が崩れてきてしまっている。ちょっと私も実況をやめて見たいくらいです。あー! 避けるだけではない! ロイド選手隙を見て確実にキルしていく! や、やっぱり最後に残るのはこの二人なのか!! 後ろからちょくちょくグレネード投げてるカイザー選手は別として』
〜コメント〜
の、残り一人なのにっ!
ロイドちゃん頑張って!
知らんけどもうお前が勝っていいよ
初見だけど今手に汗握ってますっっ
くっそw やっぱり相手も上手いな
なんか二人だけ俺の知ってるゲームの動きじゃない
こんな至近距離で当たらないって、やべーな
死なないで
どちらが先にっ
『あ、あっーーー!!! つ、遂に! 遂に倒れてしまったロイド選手ッッ! 流石にこの人数を連戦はキツかったか! 残りは李ーシャン選手とカイザー選手の一騎打ちとなりましたが、こ、これは流石に……』
『貴女を凌駕した私こそ相応しい。運命は、私が貰った!』
「カイ、大丈夫ですよ。私は知っています。例え何かを失ってしまっても、忘れられないものはあると」
「っ……うぉおお!!」
『不给力』
「ぎゃふん」
『はい、何というか、準決勝戦こそ決勝戦だったみたいな。あまりにも呆気なくカイザー選手やられてしまいましたね。確キルも簡単に後ろに回られて取られ……いや、まだ終わってない! これは──エリザベス選手! 金ノックだったのか! ギリギリの安置で既に銃を構えてっ!!』
「……俺にだって培ってきた経験でロイ程じゃねえが先読みが出来る。自分が勝つか負けるかってのは直感で分かるんだ。今の俺じゃあどう足掻いても勝てねえみてえだ……だからこれは追い込み漁だぜっ! やれエリ!」
「ロイ様、私目を瞑りますわ。その方がいつも手がブレていませんの」
「分かりました……バン……右……左下……下……下……完璧です」
『まさかっ、そんな! 誘われたのかっ……私は、まだ私はっ!』
『ここで李ーシャン選手、残り僅かだった体力をエリザベス選手に削られました! が、最後の抵抗は無駄ではなかった!! エリザベス選手も同時にノックダウン! ……え、あ、ノックダウン? あ、ああっ!! け、結局そうなるのか! ロイド選手が立ち上がった! しかし最終安置ももう少しで無くなろうとしている! 体力もギリギリ! 正真正銘最後の金ノックの李ーシャン選手に間に合うのか!!?』
「ちょっとカイの箱からグレネード貰いますね」
「お前、俺が確キル取られるのも計算かよ」
「最後は華々しくいきましょう。えいっ」
『くっ……我が運命! 最後はせめて、私を見てほしかった……』
『──最後はノックダウンのエリザベス選手を蘇生させ、背景を爆発に……チャンピオンですっ!! チャンピオン!! 決まりました! 第三回ブイペックス レジェンズ大会見事優勝に輝いたのは、歩く究極の補給物資カイザー選手! 見事なサポートで厳しい戦場を勝利に導いたエリザベス選手! そして! 今回再び多くの視線を集めた彼女! ……彼女? 個人的願望で彼女と呼びます! 彼女の伝説は今更語るまでもなく多くのリスナーが周知していますが今回! また新たな伝説を刻みました! アンドロイドの安藤ロイド選手だぁぁ!!』
「円陣、円陣組みましょ」
「わ、私少し涙腺が」
「ほら、何か言えよチャンピオン」
「そうですねぇ。誤解されている方もいるので改めて宣言しときましょうか。私はしばらく誰とも結婚もお付き合いもしませんよ! えいえいおー!」
〜コメント〜
何だよこいつやべえよやべえよ
おめでと
8888888
champion!! cool!!
Android? army? arms?
やっぱりお前だったか
俺達の勝手な信頼に応えてくれてありがとう
カイもまあ最後は足止め良かったと思うよ
エリザベス様カッコ良すぎて
ロイドお前がナンバーワンだ
上手すぎて草 Vtuberなめてたわ
さすが俺達の家族だぜ
一ヶ月みっちり練習してたもんな。休んで!
合宿配信も終わりか。少し悲しき
打ち上げ配信いつでもいいから待ってるぞー
◇◇◇◇◇
勝利インタビューも終わって締めの挨拶も終わり、場もお開きとなった時にスタッフの方が手紙を持って私の所に来た。
「すみませんロイドさん。貴女にと手紙を預かっていまして……あれ? 二枚? すみません一枚だと思っていたんですが」
「あー、見間違いじゃないですか? 多分どちらも私のです。ありがとうございます」
「い、いえ。その……光栄です! ファンです! おめでとうございます!」
そう言ってスタッフの方は去っていった。いつ言われても励みの言葉は嬉しいものだ。
手紙だが、一枚は案の定対価の神様からだった。しかし中身はたったの一文。
『対価は受け取った。やはり君は面白い』
ただの褒め言葉だと受け取ってもいいものか。一瞬背筋がブルブルっとした。嫌な気分ではないけどこそばゆい感覚、陰からでも見てるんじゃないだろうか? もう二度と会わない事を祈っておこう。あまり存在を安売りされても困るしね。神様を名乗るくらいなら神様らしくしてほしいものだ。
もう一枚の手紙は、どうやら李ーシャンさんのらしい。中国語で書かれてある。
『私は君の器たり得なかった。とても悔しい。貴女の配信を初めて見た時から、私はそこに誰にもない輝きを見た。真っ直ぐな瞳は、目的の為ならばがむしゃらに突き進む精神性が込められていた。その全てが私を魅了した。その輝きはきっと、貴女がどんな姿をしようとも色褪せずに私を魅了するだろう。しかし、実力を過信して敗北した今の私は貴女に相応しくない。貴女の今日のプレイ動画を少し拝見した。貴女は私との戦いでも実力を出し切っていなかった。勝とうと思えばもっと楽な方法で貴女はこの大会に勝てていた。だが、周りをコントロールし、場を盛り上げていた。今はとても貴女が遠くに感じる。だが、諦めてはいない。自惚れていた私にまだ情けをくれるのなら、どうか私に、貴女を友と呼ばせて欲しい』
私もまだ中国語を完璧にはマスターしていないので大体のニュアンスでしか理解しきれないが、李ーシャンという方の人間性はこの手紙から伝わってきた。もちろん私も呼ばせてもらおう。
戦友と書いて、ともって呼ぶやつですね!
「あの男からか。なんて書いてあるんだ?」
「名前は李ーシャンさんですよ。そんなに目の敵にしなくとも。カイザーさんちょっと目が怖いですよ」
「……カイでいいって。だから、その、なんだ。俺も配信外でお前の事奈津って呼んでいいか?」
「どうしました急に」
急、ではないかもしれないけど。カイザーさん自身からこんなに真っ直ぐに伝えられるのは初めてかもしれない。
「いや、その、今回の件で俺達はだいぶ距離が縮まっただろう? ほら、秘密も共有した。お前が体を張って唯華の事助けてくれた時……炎に囲まれた姿は純粋に綺麗だと思ったよ。それに、配信者同士で交際っていうのも最近ではあるみたいだしよぉ……」
「交際ですか? カイザーさんと交際するのは多くのファンから背中を刺されそうですし、ダメですね! 私もさっき独身宣言したばっかりですし。では、お互いラインを超えないように、信頼し合う配信仲間として末長く頑張りましょうね!」
「お、おう……」
さっきから姿の見えないエリザベスさんが気になるので、早々にこの場を立ち去る。会場の外から迎えに来ていた唯華ちゃんがカイザーさんを励ましていたので大丈夫でしょう。
「お兄ちゃんがフラれるなんて信じられないの。でも安心してね。私は側にいるからね」
「あぁ、そうだな。秒でフラれた身としてはこんな事言うのはちょーカッコ悪いが、今は全く全然悲しくねえよ。お前がいるもんな」
「お兄ちゃんっ」
「……やっぱお茶友からでも!」
「未練ありまくりじゃん!」
〜〜〜〜〜
エリザベスさんはすぐに見つかった。アイドリーム率いる(多分)餡子空さんと相対するようにエクレールII世さんがエリザベスさんの後ろに立っている。
何だろうこの構図、お互いの子供の喧嘩の始末をつけるために出てきた親的な?
餡子空さんに背中を押されてアイドリームの一人が前に出る。とても釣り上がった目が特徴だが、今は少し弱々しい。悔しさでいっぱいって感じだ。
「丁度良いところに来ましたわロイドさん。彼女が何か言いたい事があるようですの」
「おや、私ですか?」
「うぐぅ……アンタがロイド……」
初見の方から睨まれるのは良い気持ちがしないのですが、何だか目力というものが感じられないので見つめ返すと目を逸らされる。
「く、くぅ、存在が卑怯」
「あの、私に言いたい事とは?」
「ふぐぅ……わ、私は……私が貴女にっ、知りもしないで悪口を言って……言って」
「言って?」
「……言ってやった事など少ししか後悔してないのよ!! あ、あんたの動画も全部低評価押してやるんだから!!」
「えぇ?」
「コラコラ」
「きゃんっ」
どうしたんだ一体。餡子空さんから後頭部をはたかれて目に涙堪えているし。自制が効かない子なのだろうか。
「ほら、この子みたいになりたくなかったらアンタ達も頭を下げんなし。堪忍なぁロイドはん。ウチらのとこは捻くれた子が多くて迷惑かけるわぁ。どうか許してくんなまし」
「いや、私は特に何も思ってないので大丈夫ですよ」
「助かるわぁ。ほら、アンタも泣いてないでごめんなさいって言うんよ。土下座しなくてもいいだけありがたいと思わんとねぇ?」
「くぅ……心も広いなんて卑怯よっ」
「私の事ですか? 本気でそう見えます?」
「ひいっ」
ちょっと睨むフリしただけで凄く怯えられてしまった。私は本当に何も思っていないのに。裸土下座も結局のところはエリザベスさんの問題なのだから。
私は目でエリザベスさんに合図を送った。この一ヶ月で私達はこれだけでお互いに意思が通じ合ってた。エリザベスさんは一歩前に出て一番活きの良い女の子の正面に立つ。
「な、何よっ」
「たった一言伝えたいだけですわ。私も……私も貴女の動画、少しでも面白くないと感じたら遠慮なく低評価を付けているのですわ!」
「っ……! ふ、ふーんだ! 私だってこれからもアンタの動画に全部低評価押してやるんだから! 覚えときなさいよね!」
「コラコラ」
「きゃんっ」
配信では本当にキャピキャピと可愛らしい子達なのに、リアルではこんなにツンツンしてるだなんて不思議な人達だ。
宴もたけなわ。エクレールII世さんが腕時計で時間を確かめてから、両の掌でパンっと音を立てて言う。
「うんうん、仲直りとまではいかずとも、とりあえずはこの辺りが落とし所じゃないかな。もうすぐ私らのバスの運転手が痺れを切らしてるかもしれないからね。じゃあ、我々スクエアは帰るとしよう。スクエアチームのチャンピオンパーティーはとっくの昨日から用意してるからね。これから楽しもうぜ!」
エクレールII世さんの鶴の一声で私達はアイドリームの皆さんとさよならをする。絶対に良い人ではないけれど、個人的にはあまり嫌いになれない人達だった。むしろ私は、やたらとこちらに「ノックダウンを取ったのわたしわたし!」とでも言いたげな誇らしげな目で見てきた餡子空さんの方が苦手だった。あの人はきっと些細なところでマウントを取ってくるタイプだと思う。多分ね!
◇◇◇◇◇
切り抜き
「おい待てよチャイニーズ。一人クールに去ってんじゃねえ。もう帰国するならよ、寄り道はしたか? 横浜はきっと空気が合うぞ」
「むっ、どなたです?」
「五条帝だ。次もし会った時は、直接俺の手でお前を倒す。悪いなこれは俺の意地だ」
「……不思議です。こんなにも存在感のある方に気が付かなかった。今初めて、私の視界に貴方が入った。貴方はとても油断がならない」
「おう油断はするな。それでもロイドは渡さねえけどよ。あいつは俺の後輩でスクエアの一員だ。そう簡単には譲れねぇよ」
「……いえ、足りないですよ。今のままでは私も、貴方も、彼女に並び立てないという事を私は感じています。それどころかsquareという巨大な器でさえ彼女は飛び出してしまうかもしれない。この世に彼女に相応しい場所は果たしてあるのだろうか」
「あん?」
「貴方も油断しないでください。彼女を離さないでください。私がいつか迎えに行くその時まで。いつの日か、私が万里の長城でバージンロードを彼女と!」
「やっぱりお前ヤベー奴じゃねえか。絶対渡さねえからな! 俺の事忘れるなよ! 今度俺が中国行った時観光地案内しろよな! 聞いてんのか!」
「それを私は歓迎します。代わりに私にもこの国を案内してもらいたい。ニホンはとても良い所ですが華やかさが足りないと私は思っています。清き水も素敵ですが、偶には川底の魚も愛でたいものです」
「上等だ。良い所教えてやるよ。お国に帰れなくなっても知らねえからな」
も、もしかしたら気付いているかもしれませんが、最後の方は毎日投稿では無かったかも!? 喉が痛くて薬飲んだら眠たくなって寝てしまう病にかかってました。季節の変わり目かな申し訳ない。
というわけで四章も終わりです。ちょっと最後の方でエネルギー持っていかれたので、次の章は軽いのが多いかもしれません。目安がついたら投稿を再開します。
皆さんも体調にはお気を付けて!(*゜▽゜*)




