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従者

たまに思い出したように続きを書きます

いきなりすぎて意味が分からなかった。

孤児だった俺は学校に通うことも出来ずに仕事を探していた。

お世話になった孤児院の為にどんな仕事でもやるつもりではあったが、なかなかに仕事が見つからなかった。

孤児院出身の人間には貴族の世界はやはり厳しいものがある。

それでも貴族の御屋敷に仕える仕事を探し続けた。

理由は単純にお金が良いからだ。

そして自分で言うのもなんだが俺は貴族社会に溶け込めるだけの基本教養は受けてきた。

園長が元貴族ということもあって毎日のように礼儀作法を教えてもらったからだ。

あとは働く場所さえあれば院長に今までの恩返しが出来ると思って毎日のように仕事を探し続けた。

俺が孤児院で1番年上ということもあって可愛い弟たち、妹たちに美味しいものを食べさせたいという思いもありどんなに断られ続けても諦めずにいろんな所へ顔を出した。

せっかく教わった礼儀作法だがどうしても貴族社会の仕事が見つからなければ力仕事だろうが、運搬の仕事だろうがやるつもりではあった。


ある日、アストラージ伯爵の家で屋敷の使用人を探していると噂を聞いた俺は直ぐに伯爵家へ自分を売りに行った。

伯爵家は意外にも俺の礼儀作法や知識を認めてくれてあっさりと屋敷の使用人に選んでもらえた。

これで孤児院に恩を返せるぞと働きはじめて3日ほどたったある日、いきなりアストラージ家に現れたお嬢様の従者をしろと言付けられた。

いやいやいや、意味が分からない。

まだ3日程度しか働いてない屋敷のことも把握しきれてない若造がなんでお嬢様の従者に?

言付けに来た執事長もなぜこんなことになったか分からないという顔をしていた。

今のままの仕事で給金も充分なんだが…

しかし、仕事を貰っている以上無下に断る立場ではないため、とりあえず話を聞いて従者には向かないと理解してもらおうと決めた。

そして、お嬢様にあって言われた第一声が

「貴方、この世界の幸せのために私と共犯者になるのです。尚、貴方に拒否権はありません。」

いきなり従者になるだけでも混乱していたのに、シエラお嬢様からの第一声は俺の思考を停止させた。

まだ、この時の俺は知るよしもなかったこの出会いがお嬢様や俺やアストラージ伯爵家どころか王国を揺るがす大きな出来事の第1歩になるとは…

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