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転生は普通のことだった!~3度目の人生、転生チートしてもそんなに巧くいくわけじゃないのよ~  作者: 牛一/冬星明
第一部.幼少チートで優雅な(?)ウハウハ編、どこがウハウハなのですか?
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14.学校。それは社畜のはじまりだった。(改)

5歳。

俺も今日から学園に通うことになります。

もちろん、教会の学校ではありません。

市を運営する伯爵閣下の公立学園の初等科です。


気楽な教会の方がいいです。


でも、入学しないと適当な罪を着せて奴隷落ちです。


月謝が小金貨10枚もする高い学園です。

俺は無料の特待生ですけどね。


制服も勉強道具もみんな支給されます。

身体検査に行ったとき、妙なことを聞かれました。


「自前で作られますか?」


特待生は自前で作る生徒が多いのです。

特待生には2種類あり、大貴族と転生者です。

大貴族は学園への金貨100枚とか、300枚とかの寄付金を納めています。

学園の感謝として、大貴族の子供は特待生に認定されるのです。


そう、特待生というステータスが必要なのです。


大貴族の坊ちゃんは制服も自前で用意します。

1着金貨数十枚、あるいは、何百枚もする制服でも作るのでしょう。

衣装店、下着店、マントなどを裁縫店、そして、靴屋に特別注文が出され、職人も儲かります。

ウチにそんな高級な靴の注文はきません。


マリアさん御用達と言っても、下町の靴屋に変わりません。

普段用ならともかく、公式の社交会で使用するかもしれない衣服一式を下町で買う大貴族様はいないのです。


入学当日、下兄と姉さんが付いてきます。

食堂でおいしいものが食べ放題というのが気になるようです。

しっ、しっ、帰りなさい。

付いて来ても入れませんよ。


 ◇◇◇


入学式、普通に歩いていても目立つようです。

制服は同じでも赤いスカーフに1本の黒い縦のライン。

それが特待生の証です。


毎年、30~50人程度が入学し、今年は20人2組の40名です。

初等科の全生徒数は248人で、ここから毎年6人くらいが高等科に進学します。

高等科は王都にしかないそうで、上級職に就くには高等科に進学するしかありません。


王国中の130都市2000町村から集められ総勢約3000人の生徒が同じ机を並べるというのですから壮観でしょう。高等科は学生を世話する先生や住人などの従事者を加えると5万人が暮らす学園都市だそうです。


学園都市(5万)、ここの城壁市(3万)より人口が多いよ。


魔術士曰く、俺はこの学園に行くことになるそうです。

魔術士が担当する100人の転生者はすべて特待生になる資格があるらしいのですが、実際に高等科に進むのは4~5人くらいになります。


「全員が高等科に進む訳ではないんですね」

「そういう事だ」

「つまり、俺が無能だったら高等科に行かなくてすむ」

「別に構わんが、冒険者としても成功せず、魔法使いとして才能を発揮せず、最底辺の暮らしを15歳まで続けたいのならやってもいいぞ」

「冒険者は関係ないでしょう」

「上の連中はそう考えない。優秀な奴は何をやらしても優秀と考えている。俺的には行って貰わないと困るのだ」


魔術士さん、俺の魔法才能に三重丸の評価を下しているそうです。

魔法石の入った指輪のことですか。

返すから取り消して貰えませんかね?


無理だそうです。


10層の魔法石は最高評価の支給品らしく、普通は1層の魔法石だそうです。

金貨10枚の支給品と小金貨10枚の違いですか。


変な所で期待されていますね。


という訳で、俺の高等科行きは決定事項に近いそうです。


迷惑ですね。


気を取り直して教室に向かいます。

同学年に2人の転生者がいると聞いています。

逢うのが楽しみです。


 ◇◇◇


異世界転生者が優秀だと言うのは、真っ赤な嘘です。

審議官に論文を提出する義務が課されますが、加点が貰えない人が続出します。

マヨネーズ、

折り紙、

種子島等々、

大抵のモノは、すでに伝承済です。


歴史が一番無難なのですが、それにも落とし穴があるのです。

暴れん坊将軍、遠山の金さん、水戸黄門を正史と信じている場合は加点されません。

あれは小説であって、歴史ではないのです。


N〇Kの大河ドラマも同じです。

あれはドラマであって、歴史ではないのです。


学校に行っても教科書を開かない生徒もいれば、九九も言えない生徒もいます。

亡くなったのが幼少期だった場合は、そういった知識すらありません。


転生者だと言って有利な訳じゃないのです。


そして、何より紙代を持っていない家庭が多いのです。


諸事情を鑑みて、論文の提出は5歳から義務化されます。

学校に行くと、紙とペンが無料で支給されますからね。


あっ、文官さんのアドバンテージがなくなったわ。


おみやげ?


上司の愚痴を聞いて上げているので相殺ですよ。


 ◇◇◇


地球以外の異世界人は中世と古代に繋がっているそうです。

中世の転生人は武術や体術などに秀でた者が多く、古代の転生人は古代の知恵や身体能力に優れた者が多くなるそうです。


地球は科学技術と珍しい知識ですね。

100年前までは、武術や体術に優れた者も輩出したそうです。

最近はいないそうです。


何故でしょう?


転生人で問題を起こすのは、アウトローだった過去を持つ者やスラムで生活していた者です。

報告するが嫌なのか、隠そうとします。


まぁ、人の事は言えません。

俺も賢者の知識を公開するつもりがありません。


魔術士さん、俺に忠告をします。


「目を付けられるのが嫌なら目立つ行動は避けろ」


何か、察しているのでしょうか?


何でも反政府やテロリスト、秘密部隊に所属していた者は自分の正体を悟られないようにするそうです。


そう言った輩は、情報を知りたがる者に多いそうです。


そして、その割に知識が豊富で、人懐こく、人当たりが良いのに、妙に口が堅い所があるそうです。


さらに、行動が不可解とか、突拍子もない事をする。


えっ、俺、疑われています。


魔術士さんは疑っていないそうですが、上司がどう考えているかは断言できないと言い切ります。


反政府やテロリストや秘密部隊に所属していた人物は、社会の裏の事情まで知っている上に、扇動や暗殺の特殊技能を持っている者もいるでしょうから好意的に見る訳もありません。


そういった意味で転生者は要注意人物としてチェックをされるのです。


「自覚しろ!」

「俺、何もやっていませんよ」

「4歳で冒険クエストに出れば、十分だよ」


魔術士さんは呆れた声で言っていました。


どうして?


冒険者登録して薬草採取なんて、みんなやっているよね。


俺って、普通でしょう。


「いいか、10歳までのんびり初等科なんて思うなよ!できれば7歳、遅くとも9歳で卒業しろ。下手を打てば、監視員が付く事になるぞ」

「監視員?」

「国家反逆を企む危険分子と言う意味だ」

「俺って、人畜無害ですよ」

「知らん。俺が決める事じゃない」

「疑われたくないなら、さっさと高等科に行け」


執筆で稼いで、それを元出に初等科を卒業したら適当な店を出し、冒険者を副業に気楽ライフを完全に否定されました。


魔術士からのアドバイスです。

・初等科で余り目立たないこと。

・学校で魔法を一切使わないこと。

・この国の習慣やマナーなどは率先して受けること。

・乗馬と剣術を取得しておくこと。

・体力を付けること。

・3年以内に飛び級し、4年以内で卒業すること。


飛び級なんかすると目立つような気がします。


「特に、伯爵に目を付けられるな」


伯爵ですか?


何でも伯爵に囲われると高等科で派閥争いに巻き込まれるのが確実になるそうです。

立身出世なんて興味ありません。


ちょっと可愛い奥さんがいて、それなりの生活が営めば、いいのです。


そう、平和が一番。


 ◇◇◇


魔術士さんの話を心に秘めて、学園に通います。

学園では色々な人が話し掛けてきます。

情報収集は貴族の嗜みだそうです。

特に特待生は注目されます。

でも、名前を聞くと不思議そうな顔をされます。


ウチの家名が貧乏パウパーだからね。

(パウパーって、貧しいって意味なんだ)


今年の特待生は8人で、大貴族が3人、将軍の推薦が1人、残る4人が訳ありです。

普通に考えるなら転生者は訳ありの4人です。


ホームルームで自己紹介などしません。


担任の教授も生徒の名前に興味もなく、授業の内容を淡々と説明します。

6年間、クラス替えもありません。

クラス授業と呼ばれる総合授業以外は科目制で学年に関係なく講義を受けることになります。


極端に言えば、一切の授業を受けなくてもいいのです。

7月の学年末試験と飛び級試験、あるいは、卒業試験さえ受ければいいそうです。

6年間で卒業試験を受けて合格すれば卒業です。


システムは小学校というより大学ですね。


俺は科目紹介がオリエンテーションを巡ります。


「仲良くしようぜ。同士」


肩を寄せてきたのは同じ2組の子爵の坊ちゃんです。

貴族というのは名前だけの貧乏貴族だそうで、6年間でパトロンを探さないと高等科に進学できなくなるという切実な状況と自ら語ります。


「それなら1組の大貴族様に媚びでも売った方がいいよ。ウチも貧乏だから」

「あぁ、あれは駄目々々。爵位で人を判断する奴だからさ」


1組には伯爵の3男が入学しています。

子爵の坊ちゃんはパーティーで一度話したことがあるそうですが、相手にもされなかったと愚痴をいいます。


「どうして俺の横に?」

「簡単さ、君の横にいれば、色々な人の目に止まるからさ」


入学当時は特待生が注目されるからです。

そうですか。


さて、学科は国学、王学、文学、礼儀、紋章、算学、茶学、歴史、舞踊、芸術、鉱学、花学(薬学)、馬上、魔法、武術、技能などになります。


【国学】

国学というと神話や古事記、万葉書記を思い描いていましたが神学でした。

リアルに神様がいるから神話でなく、神語りなのですね。

どういう神様がいて、どう言うことを言ったか?

神の意図を知り、神の従者のあるべき姿を求め、自らが何をするのかを考える訳です。


我が神を信じて講義を受けようと講師が熱弁を奮います。


八百万の神々ほど多くの神はいないみたいですが100柱はいるとか。

国学は授業を受けず、テキストを読んで論文発表だけにしましょう。



【王学】

王学は王の言葉の全集です。

王様の言葉は覚えておけって事ですね。


あぁ~、面倒臭い。



【文学】

文学に、なぜ歴史が入っている?


文学は様々な読み物であり、神話や古代詠唱に始まり、時代ごとに様々な本が研究されています。最後の現代文学にマリアさんの名前も上がっています。なるほど、文学とは時代背景まで考えて、その作品の本質を調べるものらしいです。


歴史と文学は同じジャンルという訳ですか、すると歴史学?


歴史学のオリエンテーションに聞いて納得です。

この世界の歴史は政治・経済・戦略・戦術などを総合的に解釈し、その成功と失敗を考察する学問のようです。思想や風習がどのようの社会の役割を担っていたのかに着眼が置かれています。


歴史的背景を知って、そのとき、その人物がどう判断し、どう行動したのか?


歴史の成功と失敗を手本とする。

言われてみると納得です。


異世界の歴史も苗床として活用しようとはどん欲な王国ですね。


一方、純粋な読書は単なる趣味であり、学ぶものではないらしいのです。


それは同感です。


【算学】

算学、この世界に科学はないので計算のみで微分・積分までですか。

算学を学ぶ必要なさそうですね。


あれ?


違和感を覚えたが、今は無視です。



【礼儀、紋章、舞踊…………】

礼儀、紋章、舞踊の科目が多すぎるだろう。

神族、王族、侯族、教会と流派が違うと全部違うだと。


花ってなんだよ?


あぁ~薬学ですか!


さて、どれを取ればいいんだ?


「とりあえず、王族関係だけ取れば大丈夫ですよ」


子爵の坊ちゃんが教えてくれます。


「俺、王族じゃないぞ」

「王族にやってはいけない禁則事項を破らないなら死刑になることはありませんよ」


なるほど、四王族かよ。

王国を名乗りながら王家が4つもあるのです。

いつ卒業するか判らないので初年度から取れるだけ取っておきましょう。

紋章も自習で論文発表だけにしましょう。

舞踊は午後の同好会で教えて貰おうことにします。

ダンスの解釈とか、クイックの歴史とかいらないよね。


茶学、侮るなかれ。


お茶を飲んで楽しむのと思っていました。

地政学だよ。


お茶の栽培地の政治状況から生産量に関わる思想や民族や労働力の把握まで教え、輸送ルートの把握に魔物の形態と発現状態まで付いてきます。


科目は王国、東方、西方、北欧、地中海、最西方です。

取りあえず、王国の茶学は取っておきましょう。


馬上と武術は取っておきます。


魔法は幼稚過ぎ、一緒にお歌のお稽古とか嫌ですよ。


鉱学と技能の幾つをとっておきたいのですが手が回りません。


でも、0の付く日は空けてあります。


という訳で、午前が全部埋まり、午後には馬術と剣術と茶学と舞踏同好会が入りました。


えっ、月1回?


日時不定、午後から伯爵主催の学園パーティーが催され、生徒は全員参加することになっています。


聞いてないよ。


舞踏服なんて持っていない。


はい、貸してくれると。

助かります。


精々、美味いモノでも食ってきましょう。


同じく月1回。

クラス対抗で競技会が開かれるそうです。


1月は歌詠み。

15・16日の午後、各クラス対抗のトーナメントで25種を即興で詠って上詩と下詩を比べてどちらが勝っているかを比べると。

勝敗のラインがよく判りません。


何だよ、それ?


「詩は100文字以下でリズム感があれば何でもありです。上詩がリズムを作れるので基本的に上が有利で下が勝つとみんなが湧きますよ」


異世界の遊びの1つらしい。

平安の歌詠みと現代のラップバトルが混ざったようなゲームです。

25種というのは全員参加を意味します。

俳句でも詠んでやろう。


短いと怒られるかな?


なお、2月以降は日時不定、種目不明。

訳が判らん。

とにかく、学校が忙しいよ。


 ◇◇◇


入学から5日後が経ちました。

えっ、下兄がクエストに行こうと騒ぎはじめます。


馬鹿じゃないの?


俺、抜きで森に行くのは自殺行為だよ。

そりゃ、もう小型の魔物なら問題ありませんよ。

でも、中型の魔物の群れにあったら絶対に助からない。


姉さんと姉友ちゃんで止めてくれましたか。

あぁ~、よかった。


最近、午後の練習が自主練になっていたから飽きたに違いありません。

下兄はこらえ性がありません。

困ったものです。

冒険ギルドに赴き、とあるパーティを探します。

いたいた。


「すみません。一緒に合同パーティを組みませんか?」


俺達をいつもこそこそとつけていたパーティのリーダーです。

最初は何か嫌がらせをするのかと警戒していたのですが、どうもそうではないようです。

まぁ、色々と貸しがあるので断らせるつもりはありません。

おぉ、反応が素直ですね。


「俺達が暇な時なら訓練も手伝ってやるぞ」


冒険ギルドが所有する練習場があるそうです。

知りませんでした。


2と4が付く日は、兄姉達の練習に付き合って貰う。

0と5が付く日は、合同でクエストに赴く。

3と6が付く日は、午後の授業を減らして練習に付き合って上げる。


それ以外は自主練です。

勝手にクエストに行くなら、もう付き合わないと念を押しました。


5が付く日はベテランパーティの動きを見て学ぶ日です。

つまり、ベテランパーティが先行し、兄姉達が後ろから付いてゆくというスタイルになります。


積極的な戦闘は禁止です。


その代わりに、0の付く日は朝からクエストできるように調整してあります。

忙しいのに授業を削ってお休みにしています。


下兄や姉さんらも教会の学校をお休みです。

前日に申告すれば、いつでもOK。

教会は割とフリーダムです。


行きは下兄や姉さんらの腕を存分披露して貰い、帰りは乱獲です。

荷物持ちが増えたのが嬉しいですね。


まぁ、周辺を乱獲しておけば、少しは薬草取りの危険も減るでしょう。

ベテランさん達も懐を温かくすることで納得して貰います。


しばらくすると、1と9が付く日もベテランさんらが兄姉達の練習に付き合っています。

割りと親切な人です。

何でもギルド長に頼まれて、他の新人を鍛えているそうです。

そのついでですか!


それでもありがたい。


文官さん、怒って家で待っていました。


「最近、原稿が進んでいないじゃないですか。マリアさんからも毎日、催促の手紙が来るんですよ」


編集者か!

忙しいんだよ。


午前は学校、午後も学校。夕方は兄姉達の練習に付き合い。

食事が終わったら魔法の実験をして寝る前に執筆です。

運動は授業と授業の合間に熟しています。


1日24時間も働いています。

これって社畜です。


えっ、1日は24時間じゃなく32時間だって!

8時間は睡眠です。

子供は寝ないと育たないんだよ。


寝る時間を1時間削っても執筆量が劇的に増える訳もなく。

文官さん、もう毎日来ないでよ。

なんか、1歳の時に戻った気分です。


こんなに忙しいのは5歳の生活じゃない。

ストレスも溜まります。

クエスト、それは魔物に八つ当たりできる絶好のストレス発散です。


どうして八つ当たりができるのかと言えば、そこに魔物がいるからです。

でも、探すのも面倒なので貴重な魔法を1つ削って広域の索敵魔法を考えてみました。


それはそよ風のような風魔法です。

涼やかな風、魔法名は愛らしい響きの『リインフォース』と名付けました。


意味は強化です。


何を強化したかと言えば、魔法の攻撃距離を強化しました。

500m先まで届く、長距離の風攻撃が当たった物体の存在を俺に知らせてくれるのです。


そして、索敵した魔物を効率的にストレス発散するつもりだったのですが、思わぬ副産物があったのです。


副産物と言うか、欠点です。


その欠点と言うのが逆に魔物にも索敵されるのです。

そりゃ、涼やかな風でも攻撃されれば、嫌でも気づかれますよね。

迂闊でした。


ぎゃあぁぁぁぁ!


襲い掛かるモンスターパレード。

はじめての時はビックリしましたよ。


でも、肉体強化を最大すると反射神経、思考速度も3倍で対応できます。

無詠唱の魔法の発現時間も3分の一に短縮して、乱射です。

ふ、ふ、ふ、襲い掛かる魔物の山も瞬殺して、我が糧となれ!


「やり過ぎだ」


Bクラス冒険者のベンさんがぼやきます。

背負子とソリを使っても1回で持ち帰られないので、3往復しました。

門番の衛兵さんも呆れ顔です。


家に帰ると文官さんが待っています。


「遊んでないで、原稿」


別に遊んでいる訳じゃないよね。

執筆も肉体強化できりゃ……………あっ、できました。

なんと、同じ時間で3倍の執筆です。


もう、怒られないですみます。


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