表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生は普通のことだった!~3度目の人生、転生チートしてもそんなに巧くいくわけじゃないのよ~  作者: 牛一/冬星明
第三部.児童チートで優雅な(?)陰謀編、なにもしないうちから恨み買っています。
197/198

3章41話まで登場した人物

人物紹介

主人公:アルフィン・パウパー(岩木正文、〔賢者〕ティル・ラディイル)

お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、次長の父

赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、剣の学科を選択するお姉さん

マリア:マテュティナ・ツー・レムス、人気作家

小公女(リトルプリセス):ソフィーア・アディ・モラエス、小国の王女、ビックスリー

黒猫さん、王都で出会った彼女:アナマ・レメク、レメク教会の子


【3章41話まで登場した人物】

領主:アールパード・アディ・ステイク侯爵、現ステイク領主

領主の父:アールモシュ・アディ・ステイク侯爵、前ステイク領主

前教皇:グレゴリウス・フォン・レオ

教皇:セルギウス・フォン・ベネディク

アロム・エスク・アルゴ:現王の長男

サウル・エスク・アルゴ:アロムの息子

ティアル・アディ・メリディオ侯爵:元南を治めていた大諸侯。

レド・ポテマ:ティアルに仕えていた暗殺集団の総代

アルテミス:女神アルテミス

アマゾネス:女神アマゾネス

ネクベト:女神ネクベト



【3章30話まで登場した人物】

レムス侯爵:オイレン・ツー・レムス侯爵(レムス領)、マリアの祖父。

リグルド・マッシュ:第3王子の手足

とある組織のおっさん:オーランド・ベアリス、

シーン・カシマ:ガルの知り合いでBクラス冒険パーティ『イカヅチ』

イーナ・オニム:奴隷弓士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』

サンタ・オニム:奴隷剣士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』

メリル・オニム:奴隷盾士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』

イーナ・オニム:奴隷魔法士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』

バンヤック・オニム:主、剣士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』

ザラ・フォン・テイラー魔導師:メイド服(薬)の教授の師匠

ジェイムズ・フォン・ポーク魔導師:現役魔導師の最高峰の一人

グリフィズ・ツー・カナン総長:元近衛隊長で現アルゴ学園の教授筆頭。

ナレリア・フォン・エセックス魔導師:元宮廷魔法師であり、アルゴ学園の教授

フラン・ピアース:魔術師、ミルラルドの先輩。

ウイル・フォン・リンカン:魔術師、ウラガスゼミのOB


妖しいご令嬢:ディザ・スター、ソフィア・フォン・アルマユット

妖しい執事:ジーヤ、ガリラ・ファン・アルバブ

隊長さん:エイベル・ヒューム、ヘンリー侯爵家の領兵の10人隊長

ステイク城壁市の司祭:ディール・フォン・ボックス

(ステイク城壁市の大司教):クルピエー・アディ・ベッツ

高そう神官服を着たおっさん:(教皇の)代理官、キャシアー・アディ・スタンド

(総代司教の鼠で)従者:キル・デアル

金縁の付いた神官:(総大司教に任命された)断罪官、コール・フォン・リレイズ

(エクシティウムまで一緒に同行した)同士A:カト・アディ・ノビレス

(エクシティウムまで一緒に同行した)同士B:ダキア・フォン・エクイテス


【2章まで登場した人物】

〔ロトの冒険者〕

馬鹿:アレフ・ソドム、ロトの戦士

馬鹿の妹:ステラ・ゴモラ、ロトの女戦士見習い

ダムス・シディム、ロトの戦士(盾)

目付神官:ライド・バブ、ロトの神官

マリス・ヌメイラ、ロトの炎の魔法使い

フローラ・モアブ、ロトの氷の魔法使い


〔アルフィンの家臣のような方々〕

No.1さん:ノア・フォン・ハリー。アルの同期の先輩

No.2:オリバー・フォン・イーサン。アルの同期の先輩

便所掃除さん:イコブ・フォン・オスカ。アルの同期の先輩

普通さん:ユゥー・フォン・ジュアリィ、アルの家臣のその4

アイリッシュ:ソウル・ウイスカ、1回生の同期

企画室の職員さん:サリーナ・フォン・スワッポ、レンタル荷馬車隊に企画責任者、鬼に憧れる女性。

若い親方さん:ペドロ・ロブレス、王都の木造工房の若親方の一人。


〔王族〕

第3王子:ラケル・エスク・アルゴ:ヤベツの長男、アウグェ王の 来孫(らいそん)

アウグェ・エスク・アルゴ王:現国王

エステル・エスク・アルゴ:現宰相、アウグェ王の第2王子

サウルド・エスク・アルゴ皇太子:アウグェ王の曾孫

ヤベツ・エスク・アルゴ:サウルド皇太子の長男、アウグェ王の 玄孫(げんそん)


〔王都で知り合った者・教授等〕

ガル・フォードゥ:王立アルゴ学園の教授の一人。元冒険者。

メイド服(薬)の教授:ミルラルド・フォン・アゼル教授、薬学のエキスパート

イザベル・フォン・カスティオ:イザベルゼミの教授、魔術師。

紅蓮さん:ローサ・ファン・セレスト、ティザーノゼミの魔法教官、紅蓮の魔術士

ナレリア・ファン・ロマンナ:ナレリアゼミの教授

ティザーノ・ファン・セレスト:ティザーノゼミの教授

ウガラス・フォン・メルクーリ:65歳、アルゴ学園の最高位の魔道師、魔道の一人者。



〔王都で知り合った者・学生等〕

生徒会長さん:エネアス・アディ・ラリス、ウガラスゼミの代表、法官貴族(侯爵)

自称天才:アッキ・アディ・ステイク:アルフィンの自称天才のライバル

ロバー・フォン・バルエ:自称天才の従者、学生

モリモリさん(筋肉マン):ミゲウ・フォン・ジョビン、北出身の先輩、ビックスリー

ちょびさん:チャーリー・スシャア、3回生の先輩

バーボンさん:ジャック・ダニエル、2回生の先輩

スコッチさん:ヘンリー・ウイリアム、2回生の先輩

インフェルノ君:フレディ・ファン・アイヴァン子爵、自称『炎の化身』

グリゴリ・アディ・アルメニ:イザベルゼミの元代表(副代表)


〔王都で知り合った者・軍人冒険者等〕

第1軍の司令官:ジョルト・アディ・ステイク:ステイク城壁市の次期領主。

髭伯爵:ロバトニ・アディ・ヘンリー伯爵

ダーヴィド・フォン・ エイリッフ 大将軍:城髭の爺

フリチョフ・フォン・ラーション将軍

アイヴィン・フォン・ヤン将軍

ゲオルグ・ヘルマン将軍

冒険者のリーダー:マルック・タルモ

魔導士さん:ヘリナ・トゥーリ

弓の名手さん:ロニ・バンバン・ルディ・アント


〔城壁市エクシティウムの面々〕

領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)

市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、王都から市長に派遣された伯爵。

ギルド長:ドアン・グエン、ギルドマスター。

大神官の司祭様:イハク・フォン・シハラ伯爵、領主伯爵様の弟。


〔親兄弟と仲間達〕

母さん:エミット・パウパー

親父:シュド・パウパー

上兄:ウェアニー・パウパー

下兄:シュタニー・パウパー

姉:アネィサー・パウパー

姉友ちゃん:トモ・ウンデキム、教会で知り合った姉の友人

姐さん:カーチャ・セクス、アーチャーのお姉さん。

妹ちゃん、妹ズ(1):ハーニャ・セクス、アーチャーのお姉さんの妹。

妹分、妹ズ(2):レーナ・クィーンク、アーチャーのお姉さんの妹の友人。

見習い神官:アンニ・エクレシア、教会の子(捨て子)

7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、領主の7女

7女の侍女ちゃん:サラ・レンヌ、屋敷で働く馬の給仕と侍女の娘

シスターのお姉さん:エリカ・エクレシア、教会の子(捨て子)、小さな法の支配者


〔愉快な冒険者達〕

ベンさん:ベン・ミュラー、『黄昏の蜃気楼』を率いるリーダー

無口さん:ディーノ・ポビロット、『黄昏の蜃気楼』の盾の戦士

僧侶さん:エリオ・スカラ、『黄昏の蜃気楼』の従者(魔法士)

魔法士さん:スー・レトリット、『黄昏の蜃気楼』の魔法士

蚤の背さん:ジュンガ・ブルート、『黄昏の蜃気楼』の斥候

ひょろの旦那ひょろさん:パリス・ドォウ、『黄昏の蜃気楼』の戦士

ガリさん:ガロエル・リベロ、『黄昏の蜃気楼』の荷物持ち(戦士見習い)


ドクさん:ドレイク・フォン・クラスライ:『竜の咆哮ほうこう』のリーダー

盾の戦士さん:シオン・ピンイン :『竜の咆哮ほうこう』の盾

斥候さん:マオ・チュウイン:『竜の咆哮ほうこう』の斥候

ランサーさん:リュイ・タリーク :『竜の咆哮ほうこう』の魔法士

魔法剣士さん:ヤン・セルバ:『竜の咆哮ほうこう』の魔法士

グラマザさん:ジンユィ・フゥーア :『竜の咆哮ほうこう』の弓士

元隊長の剣士:シーツー・シァン:『竜の咆哮ほうこう』のメンバーの師匠


□詳細とその他の設定

〔ネタばれあり、読む場合はご注意を。読まなくても問題ありません〕


◎主人公:アルフィ・パウパー、7歳1月生まれ、城壁市エクシティウムの下町に生まれた子供。貧しいながらも靴屋を営む父と若い母から生まれてきた。前世の記憶を持つことから特別支援を受けて前世の記憶を固定する。前世の記憶、岩木正文とそのさらに前世の賢者ティル・ラディイルの知識を引き継ぐことになり、魔法と知恵を駆使して生きてゆきます。

●ティル・ラディイル:魔王を討伐した若き賢者、しかし、その代償に若い命を散らせてしまう。ウハウハな人生を目前にして32歳の人生を終えた。

岩木正文いわき まさふみ、賢者の記憶を持って生まれた正文はその才能ゆえに母に逃げられて心が折れ、理解ある恋人には裏切られ、本の世界に逃亡した。大学を卒業し商社に入った彼はよき上司、よきご近所さんを装ったが、結局、いい人と止まり、部下の妻の相談に乗り、事故で42歳の人生を終わる。


◎お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、11歳、次長の父、エトホフト家に異彩を放つ秀才。元お茶会の会長であり、アルと一緒に高等科に進学し、甲斐甲斐しく世話する。長い黒髪と黒い瞳と白い肌が特徴で、黒の制服と白いブラウスがよく似合う。足が長くスレンダー。冒険の時は髪を二つに分けてツインのおさげファッションに代わる。装備はクロスボウ。走り込まされたので体力だけはつきましたが、剣技は一向に無理です。


◎赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、11歳、貧乏貴族、実家は商業区の酒屋(酒造・倉持ち)、文武両道で優しいお姉さん、ショートの赤毛がチャームポイント、アルの為に剣技を鍛えることに余念がない。装備が赤と白を基調としたドレスアーマー。剣は白銀の剣。教授ガルに鍛えて貰いワンランクアップ中です。


◎ソフィーア・アディ・モラエス:12歳、3回生、小公女、小国の第17王女、プラチナブロンドのショートストレート、モブ(おかっぱ)の美人の先輩です。アルゴ学園のビックスリー、光の魔法を得意とする優等生。護身術に細見の剣と暗器、薙刀を嗜む。国学ナレリアゼミ生で、モラエス王家はアンティー家の分家である。臣民のいない商業国家で、国王は妃以外に10夫人の11人の奥さんを持ち、32人の王子・王女がいる。アルのお嫁さんになって北の初等科助教授に就職をするつもり。


◎マリア:マテュティナ・ツー・レムス子爵の令嬢、28歳、王国の人気作家。『マリかの』の作者は神です。現在、『マリかの』の続巻『マリして』を請求中。アルのパトロン。学生時代は戦隊モノを愛して、15年前、自らも学園戦隊『ゴレディー』(リーダーのレッドを譲り、マリアはピンクです。スポンサーはお爺さん)を結成し、正義の為に戦った。卒業後はその熱い想いを本にして書いた。(1児の母ですよ)


◎ローサ・ファン・セレスト卿:41歳、主婦兼助手、ティザーノの部下だった魔術士。『紅蓮の魔術士』の異名を持っていた。茶髪を頭で束ねている。子供も5人も成人して自立済。教授(夫)の助手をしている。20歳(21年前)で退役し、長男を産んだ。15年前、夫が怪我で退役し、学校の教授となると助手になり、初代学園戦隊『ゴレディー』の司令に抜擢されたという黒歴史を持っている。今もどこかで13代目の学園戦隊『ゴレディー』が暗躍していると言う。(紅蓮の初代司令といって、訪ねて来ないで恥ずかしい)


◎アナマ・レメク:15歳、教会の子(従者)、王都でアルを助けようと手を差し出した彼女さん。レメク教会のシスターに拾われた子で、布着にアナマと書かれていた。地下に住む住人は子供をよく教会に捨てに来る。人見知りしないアナマは隠れ村によく通い、そこで元傭兵と斥候の二人から様々な技術を教わった。マッピングもその技能の1つです。レメク教会の仕事を手伝い、夜は義賊、怪盗『黒猫』として暗躍していたが、ラケルに捕まって、家臣として顎で使われている。(黒猫の仕事は逆に援助して貰えるようになりました)王子の命でアルのお嫁候補として、アルの監視を言い付けられています。


◎7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、10歳1月、領主の7女、さらさらの金髪、青い目、くりくりとしら瞳、どこか気品がる態度。第2側室の最後の子。アルの婚約者。


【3章40話まで登場した人物】


◎アールパード・アディ・ステイク侯爵:38歳、ステイク城壁市の領主。メリディオ事件の1年前(9年前)、当時、総大司教(現教皇)からステイク領に住む転生者を紹介され、レド・ポテマが多くの要人を暗殺していた事を知り、レド・ポテマの排除に協力した。しかし、王家は安定する所か、ティアル・アディ・メリディオ侯爵が王家転覆を狙う反逆者として一族郎党が斬首されるという事件が起こり、事前に王家を救ったとステイク家は高く評価された。しかし、総大司教からティアルの事件が不自然という話を聞いて、旧領地の調査を行うと、ティアルが国家転覆を狙っていたと思えない証拠が上がり、最後に調査の過程でレド・ポテマの部下であった転生者が見つかり、サウル皇太子第1王子の陰謀であったと証言を得た。その証言を時の教皇グレゴリウスに預け、サウル皇太子は毒殺されるという事件へと発展した。メリディオ事件の引き金を引いたその責を感じた父は引退して、アールパードが当主へとなったが、現教皇に都合のいい事件の進展に、常に警戒感を持っている。しかし、教皇派との結び付きの深くなったステイク家は教皇派の先鋒と思われている。


◎アールモシュ・アディ・ステイク:48歳、ステイク城壁市の元領主。8年前の事件を契機に引退し、アールパードに家督を譲って、南の保養地で世捨て人のような隠居暮らしに徹している。


◎グレゴリウス・フォン・レオ:8年前で58歳、前教皇、サウル皇太子第1王子の陰謀を告発し、サウル皇太子を毒殺という責をとって、(枢機卿と共に)引責辞任した。


◎セルギウス・フォン・ベネディク:58歳、現教皇、伯爵家の長男に生まれながら、身分の低い側室の子であった為に高等科を卒業と同時に家籍降下(かせきこうか)(爵位を返還する事)して、教会に身分を置く者に変えられた。その為に、出世に人一倍貪欲であった。大きな契機は、城壁市フランクの司祭に任命された時から、大きく運命を分ける。城壁市フランクには、多くの異民族が流れ込み、深い暗部が存在する。セルギウスはそんな暗部との繋ぎ役に任じられたのです。口で言えない薄着汚い仕事をする連中から情報を得て、大金を手にした事で、司教と昇進し、その組織の推薦でステイク大司教へと昇り、城壁市ステイクを中心として、センター区に組織を広げる役割を担ったのです。多くの領主の指示を受ける事になったセルギウスは、教会のNo.3の総大司教まで上がります。そこで、スラムに住む子供の中にレド・ポテマの部下であったという転生者を見つけたのです。一人はレド・ポテマの部下として暗殺を司った殺し屋、もう一人は王宮の地下を改造し、王族が集まる式典で床が抜けて、王族を根絶やしにする仕掛けを作った細工師の一人ですが、皇太子の指示で細工を作った事に疑問を持った職人に一人でした。二人共通点は組織を裏切って、その情報で富を得ようとした裏切り者であった事です。裏切りに苛烈に反応するレド・ポテマによって処分され、スラムの子供とて転生したのです。スラムの子供を取り込んで、暗殺者や情報屋などに育てる組織が偶然に手に入れた重要な情報でした。セルギウスはこの情報を別々に開示する事で事件が起こせると考え、そして、彼の思惑通りにメリディオ事件が起こったのです。メリディオ事件の後にもう一人を発見させ、皇太子の失脚と教皇、枢機卿の失脚が起こり、遂に教皇の地位まで上ったのです。次の目標は教国へ変更です。教皇の下に王を置く、教皇制の樹立です。宰相をすでに取り込み、三公の一人と北と南の大侯爵を傘下に収めているので、皇太子の力を虐待化し、もう一人の三公の一人を取り込む事で完成する。そんな所まで進んでいたのです。


〇アロム・エスク・アルゴ:現王の長男、斬新な考えの持ち主であり、学園都市で自分の学園を創設した変わり者です。頭脳明晰、武術に優れ、様々な知識に卓見していた。21歳の時に鷹狩りに行っていて暗殺される。


〇サウル・エスク・アルゴ:アロムの息子、素直な性格は政略に利用されていたが、ティアル・アディ・メリディオ侯爵が登場すると、発展派の原動力として活躍する。最後は若くして病死したと伝えられる。


◎ティアル・アディ・メリディオ侯爵:元南を治めていた大諸侯。宰相まで昇り積めたが、王族の暗殺を企んだ罪で、一族郎党まで斬首された。


◎レド・ポテマ:ティアルに仕えていた暗殺集団の総代。


◎アルテミス:暁月(あかつき)の女神。「狩猟と純潔を司る女神アルテミス」、「戦略の女神アテナ」や「炉の女神ヘスティア」の三人で「三大処女女神」と呼ばれ、『アルテミスの矢』は双子のアポロンと同じく、「疫病」を乗せて大量に人を死に至らしめる事ができる。また、「銀の鎖」で海と波を自在に操れる。人を罰する際に牛などの動物に姿を変えたり、難産に苦しむ母を安らかなな死を齎す事もある。非常に気が強く、男勝りな性格で、同母姉妹の処女アテナに憧れ、男嫌いから処女の誓いを立てている。清潔すぎる為に、厳しい罰を与え、王国ごと滅ぼした事もある。髪の色は、暁月(あかつき)(新月に入る前の逆三日月)の如く、きめ細やかな薄い金色の髪で、半分透けたような透明感を持っている。ふっくらとした整った顔、凛とした鼻と美しいブルーの瞳が特徴的な美少女であり、ボンキュボンと整った理想形の肉体を持つ。胸は大きく巨乳である。


◎アマゾネス:望月(ぼうげつ)の女神、目は獲物を射抜くような美しいグリーンの瞳をして、綺麗な逆三角形の肉体に仕上がる広背筋と引き締まった肉体美が作り出す芸術的な肉体を持ち、ウエーブの掛かった赤い髪の毛が情熱的な美少女であり、その胸に豊満な乳房が特徴的で、目を奪われてしまう肉食系の女子である。処女のアルテミスと逆の非処女の女神であり、食べられた男神は数しれない。本来ならアルテミスの嫌い無節操な女神になるのだが、狙った獲物(男神)は逃がさない。女神特有の強請った媚びる所がなく、男らしい事がアルテミスのお気に入りの所になって仲がいい。(ある意味、理想の男神像のような存在)


◎ネクベト:朝月の女神、赤く光る目、豊穣と出産の女神。白い肌に白銀の冠のような長い銀髪、儚さを持つやせ形の美形に美少女であり、ほっそりとした鳥のような華奢な体が抱きしめたくなるような儚さの美しさを持つ。胸はひっそりと自重した乙女らしさが見え隠れする。言葉使いは「じゃ」、「のじゃ」と本人的には威厳を持たせようとしゃべっているが、ギャップ萌えなキャラである。(イメージ、紅い目の白カラス)






【3章30話まで登場した人物】


オイレン・ツー・レムス侯爵(レムス領):50歳、三公の一家であり、旧王族より臣籍降下(しんせきこうか)した一族であり、多くの諸侯(領主)を束ねる大侯爵である。(王都内に領地を貰っています)マリアの祖父であり、発展派のリーダーで、王族の持つ技術を放出して、王国を発展させる事を目指しています。今は、私利私欲で王国を食い物にする悪漢を駆除することに悪戦苦闘しています。


リグルド・マッシュ:53歳、第3王子の手足、小太りした男。レド・ポテマに御者として雇われたが才覚を認められて、レド・ポテマの耳として活躍した諜報部長と抜擢した。レド・ポテマの耳と目は一切口外されていないので、レド・ポテマ意外はリグルドをただの情報屋としてしか知らない。『メリディオ事件』でレド・ポテマが暗殺された時点で引退していたが、近年になって、俄かに活動を再開している。本業は王都で服を仕立てる一流の服屋の店主であり、王国中に58支店、220店という弟子の独立店を持っている。(全国を駆け巡っても誰も疑われない)


オーランド・ベアリス:47歳、レド・ポテマに見出された目の一人であり、レド・ポテマに成り代わって、現地に赴いて状況を確認に歩いた。(レド・ポテマの目は情報屋の一人として潜みながら、全国を見た事を報告する。その存在はレド・ポテマと目の幹部数人しか知らない)レド・ポテマが暗殺されて以降は、一介の情報屋の一人として生計を立てていた。ただ、彼はよくレド・ポテマと同行する事があった。彼には王国に報告されていない『断罪の目』のスキルを持っていた為である。


【3章20話まで登場した人物】


〇シーン・カシマ:48歳、ドクの知り合いでBクラス冒険パーティ『イカヅチ』、ドクの酒飲み友達であり、そろそろ引退が近いパーティです。ベンの補助として冒険塾の講師として残って貰います。


〇イーナ・オニム:11歳、奴隷盾士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』でEクラスの冒険者、肉の盾として使われている。


〇サンタ・オニム:13歳、奴隷剣士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』でEクラスの冒険者、肉の盾として使われている。


〇メリル・オニム:20歳、奴隷剣士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』、Cクラスの冒険者であり、古株でもあり、多くの肉の盾を犠牲にして生き延びてきた。


〇イーナ・オニム:16歳、奴隷魔法士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』、Cクラスの冒険者であり、貴重な魔法士として大事にされていると信じている。


〇バンヤック・オニム:44歳、主、剣士、Dクラス冒険パーティ『欲望の下僕』、Bクラスの冒険者であり、子供を買って奴隷として戦わせて、その金で日銭を稼ぐ。


〇ザラ・フォン・テイラー魔導師:77歳、メイド服(薬)の教授の師匠、普遍型タイラー派の重鎮で光・闇・火・水を極めた魔導師で『四聖紫の魔導師』の称号を持つ。超実践派のブラディ派が広がる以前に世界の真理を解く事を目的としたタイラー魔導師の下に多くの魔法士が集った。その系図を受け継ぐテイラー魔導師は天文学と薬学も極めた魔導師である。魔道士クラスの魔力しか持たないミルラルド・フォン・アゼルの薬学への才能を認めて魔法師に推薦し、アルゴ学園の薬学ゼミを継がせた。彼女は魔導師一人と多くの魔術師を育てた実績から名誉魔導師『聖魔導師』の称号も持つ。60代後半から魔力の衰えを感じて引退し、田舎で畑を耕しながら子供達に魔法を教えている。


〇ジェイムズ・フォン・ポーク魔導師:60歳。現役魔導師の最高峰の一人で炎を得意とする事から『紫蓮の魔導師』の称号を持つ。この世に炎のイフリートを再現することに生涯を掛けている。ザラ・ウガラス・ジェイムズ達が活躍した時代を魔法の黄金期と呼ばれて、彼らが魔導師になり、多くの魔法使いを輩出しているに関わらず、彼らを超える魔法使いが現れない事から現代を衰退期と呼ばれている。ジェイムズは黄金期最後の魔導師として、炎の究極魔法を完成させるまで引退できないと考えている。


〇グリフィズ・ツー・カナン総長:66歳。元近衛隊長で現アルゴ学園の教授筆頭。現国王の甥に当たる一族の一人であり、近衛隊長を後人に譲ったのちにアルゴ学園で王族を向か入れるゼミの教授として就任した。年以上に若々しく、まだまだ引退する気はない。アルゴ学園の運営を決める執行委員会の執行委員(3人)の一人である。


〇ナレリア・フォン・エセックス魔導師:71歳。元宮廷魔法師であり、アルゴ学園の教授。宮廷魔法師として礼儀作法を厳しく教えるゼミであり、王族の魔法士を多く引き受けている。アルゴ学園の運営を決める執行委員会の執行委員(3人)の一人である。


〇フラン・ピアース:34歳。魔術師、ミルラルドの先輩。ザラ魔導師の最後の後継者と呼ばれる魔術師であり、いずれは魔導師になると言われている逸材であり、ミルラルドと歳が近い事から世話を見てくれる。光、火、土の魔法が使えるオールラウンダー。『碧法の魔術師』の称号を持つ。

〇ウイル・フォン・リンカン:26歳、魔術師、ウラガスゼミを卒業した優等生で学園都市出身の魔法使いを支援する学園魔法支援会の現会長(持ち回り制)でミルラルド教授とも学園で何度か会った事がある。


【3章10話まで登場した人物】

〇ディザ・スター;(偽名)ソフィア・フォン・アルマユット:15歳、妖しいご令嬢、金髪、縦巻き、巨乳、ボンキュボン、胸の開いたドレスを着ている。馬車が壊れて乗り込んできた令嬢。アルに一目ぼれ、求婚を申し込み、積極的な行動を取る。アルは最初から自分の馬車に乗り込もうとしている感じで疑っている。暗殺集団『蛇頭』の頭の一人。


〇ジーヤ;(偽名)ガリラ・ファン・アルバブ:45歳、妖しい執事、御者と思えば、執事でした。眼つきが鋭く、とても(暗殺者のよう目で)執事とは言えない。お嬢様を止めると何処か、チャンスを作ろうとする。暗殺集団『蛇頭』の頭ディザの付き人。ディザの親父さんに育てて貰った。


〇隊長さん:エイベル・ヒューム、ヘンリー侯爵家の領兵の10人隊長


〇ディール・フォン・ボックス:ステイク城壁市の司祭、ステイク城壁市の大司教クルピエーの命でアッキーを城壁市エクシティウムに送った。教皇派の一人であり、宰相三公維持の為に皇太子の没落を考えている。


〇クルピエー・アディ・ベッツ:ステイク城壁市の大司教、次期総大司教を目指す野心家であり、枢機卿の失策を画策している。アルフィンはステイク家に異常なほどの悪意を持たれた事を利用して、皇太子と枢機卿の楔として利用しようと考えていたが、総大司教よりアルフィンの抹殺に協力するようにお達しが届いたので仕方なく、司祭をジョルト・アディ・ステイクではなく、アッキーの元に送った。(成功して良し、失敗してもジョルトというジョーカーが残せる)ステイク家が教皇派の為に教皇派に属しているが、虎視眈々とチャンスを待っている。


〇キャシアー・アディ・スタンド:教皇の代理官、城壁市エクシティウムに赴き、皇太子の威光が届かない所で始末する為に派遣された。城壁市エクシティウムの貴族から告発を受け、領主にアルフィンの弾劾裁判を開催するように進言し、断罪官によって死刑を宣告させる。簡単な仕事のはずが、誰一人として告発を引き受ける者がいなくて、大司教に申し出たがそれも断られた。面子を潰されたので、異常なまでの怒りをアルフィンに抱いている。


〇コール・フォン・リレイズ:総大司教に任命された断罪官、弾劾裁判の裁判官を行いアルフィンに死刑の宣告をする仕事で随行したが、一向に弾劾裁判が進まない。


〇キル・デアル:総代司教の鼠(従者)、鼠衆を率いる総代の一人であり、念の為に暗殺集団を『蛇頭』をアルフィンの取り込み、あるいは、処分を命じている。部下の鼠の下部、猿衆(情報収集・扇動隊)を100人ほどを商人や冒険者に扮して連れてきている。告発が巧く行かないので、周辺に潜伏している虎衆(暗殺実行部隊)の参集を掛けた。


〇カト・アディ・ノビレス:エクシティウムまで一緒に同行した同士A、王都周辺の城壁市の領主の息子で兄を補佐して領地の運営を手伝っている。(教皇派)エクシティウムに親戚を頼って告発を依頼しに行った。(伯爵に仕える家臣の貴族に親族が多い)


〇ダキア・フォン・エクイテス:エクシティウムまで一緒に同行した同士B、オリエント出身の官僚であり、宰相に仕える父を持つ。エクシティウムに親族がいることから教会都市の大司教から頼まれて、告発の依頼を頼みに同行した。(市長派の行政府の職員が多い)


【2章まで登場した人物】

〔エクシティウム城壁市の権力者〕

◎領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)68歳、セプテム地方の北の果てにある城壁市エクシティウムの領主。


◎市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、71歳、王都から市長に派遣された伯爵。王族に最も多く娘を輩出したと言われる名門のシチリア一族であり、最も多くの城壁市領主となっている。オリバー・フォン・シチリア伯爵は王都の産業省の高官であったが、一向に動かない城壁市エクシティウムのシハラ伯爵を動かす為に自ら乗り込んできた。


◎ギルド長:ドアン・グエン、59歳、ギルドマスター。城壁市エクシティウムのギルドマスター。アルとベンに期待している。


◎大神官の大司教様:イハク・フォン・シハラ伯爵、66歳、領主伯爵様の弟。城壁市エクシティウムの大神官(大司祭)。


〔ロトの冒険者〕

〇アレフ・ソドム:10歳、戦士、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、リーダーで勇者になる為に修行中の旅に出発し、冒険ギルドのロト枠でAクラスの昇進し、最初の依頼クエストが遠征クエストで参加した。


〇ステラ・ソドム:7歳、女戦士見習い、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの妹、神技『瞬動』を生まれながらスキルを持つ。お兄ちゃん大好きっ子。


〇ダムス・ゴモラ15歳、戦士(盾)、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの親友。


〇ライド・バブ:21歳、神官、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの叔父であり、このパーティの実質的なリーダーであり、アレフの子守。


〇マリス・ヌメイラ:9歳、炎の魔法使い、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの彼女。


〇フローラ・モアブ:10歳、氷の魔法使い、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、マリスの友人。


〔アルフィンの家臣のような方々〕

〇ノア・フォン・ハリー:11歳、No1さん。アルの同期で入学した先輩、貴族の息子。自尊が強く、他人を見下す性格。学年主席で卒業したが総合格闘戦でベスト8、剣術戦でNo.2と微妙な成績だったが、ゴーレム戦でシェリー(赤毛のお姉さん)にあぶない所を救って貰ってから従順になってきた。


〇オリバー・フォン・イーサン:11歳、No.2。伯爵派。アルの同期で入学した先輩、行政府の働く貴族の息子。お茶会のお姉さん、ティナに求婚し振られた青年。剣の腕を買われ、2陣のリーダーを任せされた。内心、アルの事を嫌っているが、伯爵家に不評を持たれたくないので従順を装っている。


〇イコブ・フォン・オスカ:11歳、便所掃除さん。アルの同期で入学した先輩、代々騎士の息子。貴族として最も低い爵しか持たず、総合格闘戦No.1の実力を持ち、頭も腕もいいが貴族にへりくだる性格。他の貴族の息子から掃除当番を替わってやるので、いつも便所掃除をやっている。ゴーレム戦では盾役でがんばった。(来期はあだ名を代えて上げよう)


〇ユゥー・フォン・ジュアリィ:11歳、アルの同期で入学した家臣のその4、普通さん、成績もぎりぎりで合格、剣術も魔法も普通な生徒です。ガル教授に鍛え上げられ、立派な盾役になってきました。魔法・剣・槍・盾を熟すオールマイティー、別名、器用貧乏な生徒です。


〇ソウル・ウイスカ:11歳、アイリッシュ、同期で入学した他の城壁市の先輩です。アルに変な仇名『アイリッシュ』を付けられたので、みんなその名で呼ぶようになりました。ガルと同じ城壁町の庶民出身の貧乏学生。細見で長身の槍使いに変身中です。気の弱さが玉に傷なのです。


◎サリーナ・フォン・スワッポ伯爵:22歳、企画室の職員さん、法官貴族、伯爵令嬢。企画室の職員さん、アル(ティナ嬢)の手先となって企画課に新しい企画も持ちこんでいます。


〇ペドロ・ロブレス:33歳、若い親方さん王都、の木造工房の若親方の一人。伐採場で独立して多くの職人が新しく再出発し、その代表、アルの要望に応えてくれます。


〔王族〕

◎ラケル・エスク・アルゴ:8歳、12月生まれ、現国王アウグェの第1王子、暗殺者レド・ポテマの転生人。レド・ポテマの早く亡くなった友人の名を借りて、レド・ポテマの転生者であることを隠して生きている。王子が転生者であることも一般には隠されています。魔法力は魔法士並、体力は8歳と思えないほど相当鍛えている。


〇サウルド・エスク・アルゴ皇太子:37歳、アウグェ王の曾孫。第3王子ラケルの祖父になるが、まだ若くがっしりとした肉体が武闘家を思わせる。身分に問わず、人望も厚く、皇太子として名声を得ています。皇太子気の家紋は王家の象徴である二頭の龍に加えて、1頭は剣と盾、1頭はペンと本を持つことからカラムス・ハエク(ペンとブック)の王家と呼ばれる。次期王家、期待の星と讃えられています。学園戦隊『ゴレディー』のスポンサーです。


〇ヤベツ・エスク・アルゴ:27歳、サウルド皇太子の長男、アウグェ王の玄孫、第3王子の父、父に比べて凡庸と言われている。何正妻1人、側室3人、側女7人、子供の数は男子4人、女子5人、庶子男6人、庶子女8人の23人もいる。庶子は王家を名乗れないので、父の紋章名の俗名であるペントブックを名乗っている。ラケルの進めで義賊、新学園戦隊『ゴレディー』のスポンサーになる。(女性が出入りしても不思議がられない家なのです)


〔王都で知り合った者・教授等〕

◎ガル・フォードゥ:42歳、王立アルゴ学園の教授、高等科を卒業した後、固い官僚職を蹴って冒険者になり、遠征を王族の危機を救ったことから爵位を断り、引退して教授になった変わり者。ガルのゼミは月一人当たり、25体の中級魔物を討伐し、国の安全に貢献することです。機密院から学園長を通してアルの調査を頼まれている。


〇ウガラス・フォン・メルクーリ魔導師:65歳、アルゴ学園の最高位の魔道師、魔道の一人者。学園都市出身の魔導師であり、学園出身で師匠を設けずに魔導師になった唯一の魔法使いである。ウガラスは学園出身の魔法師を多く輩出し、卒業生は学園都市出身の魔法士で作るウガラス派を形成している。自由奔放型という教育方針で、好きな系列を好きに学べばいいと言う。残念ながらウガラス派から新たな魔導師を輩出していない。ウガラス派は魔導師仲間から異端扱いを受けているので、逆に結束力が強いのが特徴的であり、学園出身の魔法士擁護に心血を注いでいる。ウガラス自身はアルゴ学園出身であり、学生で魔法師の称号を得て、そのまま教授になり、以後、様々な魔法発表で魔導師の称号を得た。魔力の衰えから第3王子ラケルの卒業を最後に、引退を表明し、後人にミルラルド教授が選出された。


〇ミルラルド・フォン・アゼル:33歳、薬の教授(弱小ゼミ、4人)、独身女性。薬学のエキスパート。女性として魅力的な肉体ボンキュウボンを持つが相手が見つからない。フライドと向上心も高く、酒癖も悪い。神の秘薬から異世界の薬まですべてを網羅する薬の鬼。学生時代から如才の名をほしいままにした。同時期に学園に来たガルと気が合うらしく、人体実験、基、医学の発展に付き合っている。魔法の3大理論を壊す、4大目のイメージを発表するよ。何気なく、アルとの会話から魔法3大理論を覆す第4の理論を見つけ、論文で発表すると最高評価を得て、『紫冠の魔術師』の称号を得た。本人は自分が何をしたのかまったく気づいていません。『冠』とは、頂点という意味です。


〇イザベル・フォン・カスティオ:33歳。イザベルセミの教授、ブラディ派の魔術師『赤弾の魔術師』。ステイク城壁市出身でステイク家に縁が深い。女傑で剣と魔法に択一する天才。キツイ釣り目で威圧的な態度は教授内で受けが悪い。スレンダーな体格で学生時代からのライバルであるミルラルド・フォン・アゼルに女性として(肉体的特徴で)一方的に敵対心を持っている。50人(No.2)のゼミ生を持つ人気ゼミであり、アッキ・アディ・ステイク子爵もここに所属する。


〇ティザーノ・ファン・セレスト卿:52歳、教授、軍事学、元国軍の将軍でアルゴ学園の卒業生。37歳の時に左腕を失う大怪我をして退役し、後進を育てる為に教授になった。実力主義で家臣であっても実力のない生徒は認めない。武・魔法を扱う12人の精鋭ゼミです。(本人は魔法が苦手なので妻がサポート)


〇ナレリア・ファン・ロマンナ:28歳、教授、アルゴ学園の若き教授、国文学を専攻する。


〔王都で知り合った者・学生等〕

〇エネアス・アディ・ラリス:12歳、生徒会長さん、3回生、ウガラスゼミの元代表、小領主貴族(侯爵)、アルゴ学園の生徒会長、1年飛び級で入学者。新魔法の発明で学士を取得して、準教授になる資格を得ている。学園都市、総合格闘の覇者で『爆炎の狂人』の異名を持つ学生。卒業後は魔法省の研究所に入る予定だが、宮廷魔法士と軍務が取り合いもしている。


〇ミゲウ・フォン・ジョビン:13歳、3回生モリモリ君(筋肉マン)、北出身の先輩、アルゴ学園のビックスリー、剣・槍を扱い、風と稲妻の魔法を得意とする。北の領主フランクの東にある城壁市スペリオスの(家臣)貴族、向上意識が高く、立身出世して後は北の将軍を目指している。ティザーノゼミ生。


◎アッキ・アディ・ステイク子爵:8歳、アルフィンの自称天才ライバル。センター都区の中心にあるステイク城壁市の城壁町の領主の子。侯爵領主の分家、プライドの高くアルを敵対する。母は現宰相の孫で、父も宰相の文官をしている。決闘でアルに負けたが、自尊心を傷つけられてより憎んでいる。魔力量もアルの3倍以上もあり、自称も伊達ではない。幼い頃からブラディ派の魔術士の指導で強くなった。同じブラディ派のイザベル教授に弟子入りする予定。ゴーレム戦で全治2ヶ月の大怪我をする。エクシティウムには直接的な親族はいないが、父や領主に世話になった官僚や遠縁の親戚である伯爵の家臣が多くいる。つまり、どこか家を挟んだ親戚(他人とも言う)が多い。親戚は当てにできないが、世話をした官僚は、すぐによい返事が聞けると思っていたので、彼の失望は大きい。エクシティウムの家臣は伯爵への忠誠心が厚く、職員は市長の統制が厳しいことをはじめて知る。


〇ロバー・フォン・バルエ卿:11歳、自称天才の従者、アッキ・アディ・ステイクの家臣枠でアルゴ学園に入学。アッキのステイク家に仕える家臣の息子で、現在はアッキに仕えている。ゴーレム戦で片足を失う。


〇チャーリー・スシャア:13歳、ちょびさん、3回生の先輩、王都周辺出身の下層から領主の援助で初等科、高等科と進学した貧乏学生。ガルが声を掛けて王立に入れた。何でもちょびちょび使いからちょびさんと呼ばれる。ひょろひょろだが剣の腕は鋭い。とにかく剣を合わせない。


〇ジャック・ダニエル:12歳、バーボンさん、2回生の先輩。アルに変な仇名を付けられた先輩。庶民出身の貧乏学生。


〇ヘンリー・ウイリアム:12歳、スコッチさん、2回生の先輩、アルに変な仇名を付けられた先輩。庶民出身の貧乏学生。


〇フレディ・ファン・アイヴァン子爵:11歳、インフェルノ君、中二病の自称『炎の化身』、城壁市では魔法士として独走した天狗君。王族に対して怠慢な態度こそ取らないが、内心では負けたくなと力を誇示する。魔力量は21001ポイントと魔術士並の才能を持つ。性格は我儘で自尊心が足りない。家来として、同城壁市の魔法士系の生徒二人を抱えている。


〇グリゴリ・アディ・アルメニ伯爵:13歳、イザベルゼミの元代表(副代表)、格闘、魔法のエキスパートであり、格闘を得意とし、去年の学園都市の無手部門のベスト4まで勝ち上がった。魔法はアッキほどではないが、風魔法を得意とする。ステイク城壁市出身の小領主でアッキの先輩に当たる。分家といえ、ステイク家に逆らう気はない。


〔王都で知り合った者・軍人冒険者等〕

〇ジョルト・アディ・ステイク侯爵:22歳、第1軍の司令官、ステイク城壁市の次期領主。王都第2軍に所属する将校であり、将軍に程遠いくらいであるが、諸侯(領主)代理として遠征第1軍の指揮を執る。遠征で不名誉な称号『物乞い名将』を貰い、ヘンリー侯爵とアルの個人的な恨みを抱く。


〇ロバトニ・アディ・ヘンリー侯爵:28歳、長い横髭が特徴な髭伯爵、1000年前、王国の初期に転生人に一人として名を馳せた。元々、侯爵であったが没落し、再び帰り咲いた名家であり、姓が現すように英国貴族の血を引いている。「我らは英国騎士、ヘンリー伯爵と呼びたまえ」と口癖のようにいい。英国騎士の名誉で最前線の当主が立つのを義務とする一族である。父、祖父が共に戦死している。伴侶は一人という家訓があるから、幼い領主が誕生し、家令にすべてを盗まれて没落する羽目にあう。Aクラス冒険者と友好を築き、発展の兆しが見える。本人は困っているが『築城の名手』という称号を得た。


〇ダーヴィド・フォン・ エイリッフ 大将軍:61歳、城髭の爺、角付きの兜、大斧を武器とするバイキングの首領にしか見えない大将軍。引退間近と言われて10年間、未だに現役を退かない不服の男。年一回(8月)の大運動会で大将軍と将軍が戦う将軍実武を行う。(負けたら引退をいつも宣言しており、将軍を再起不能まで追い込む。また、参与と団長の挑戦も受け、いい動きをした者を毎年1人は推薦で昇格させる)


〇フリチョフ・フォン・ラーション将軍:45歳、冷静沈着な性格で大将軍を補佐をする次期大将軍。知性派の為に将軍実武に参加していない。(ライバルと言われた二人が大将軍より先に引退した為にNo.2に上がった)


〇アイヴィン・フォン・ヤン将軍:41歳、貴族としての格式、知性、武力のいずれもパッとしない性格なのに、運よく功績を上げて、遂に将軍まで上り詰めた男。本人はこれ以上の昇格を望んでいない。50歳になったら退役すると言っている。参謀役として上がってきた凡庸を絵に描いた風貌であり、近衛3軍の構想を大将軍に進言し、名声を得た。


〇ゲオルグ・ヘルマン将軍:35歳、毎年の遠征で功績を上げて昇進し続けてきた若き天才。三位一体、能力による部隊編成など部隊改革を進め、戦術では派手な釣り野伏せや火計を得意とする。今年も大森林を焼き尽くし、生息地を破壊する作戦案を提出したが遠征で手柄をアイヴィンに取られて不機嫌になっている。


〇マルック・タルモ:38歳、冒険者のリーダー:Aクラス冒険パーティ『ラッリ』(Lalli、聖人を殺した者)のリーダー。センター(中央)区の(ロトの村に近い)南部の村で作られたアンティー族の末裔が作ったとされる異教徒のラウレン村で生まれたパーティ。強さを求めて西国へ修行の旅を終えて、王都に戻った所をギルドマスターから依頼された。8パーティの中の最強パーティ。剣士マルックは大きな体は傷だらけ、顔は怖いが子供好き。ヘリナを自分の子供のように思っている。装備するのは魔剣。神技『猛虎一刀』(そのままの名前やないけ)を扱う。


〇ヘリナ・トゥーリ:29歳、魔導士さん:3歳で村の老齢の魔術師(イザベルらと同じブラディ派)に弟子入りし、8歳から冒険パーティに入ったベテラン冒険者。冒険パーティ『ラッリ』に加入して西国を巡り、西国の魔法使いが使う平行詠唱を会得する。王国では最強の実践派の魔法使いと思っていたが、アルを見て、魔法使いの可能性に希望を持った。大規模魔法で火『業炎柱』、風『疾空刀裂』、稲妻『龍閃一撃』(命名、マルック)を使う。


〇ロニ・バンバン・ルディ・アント・略:19歳、弓の名手さん、Aクラス冒険パーティ『サルト』の弓士。南海で結成されたグループで世界を見る為に世界を旅している。今回、王都で滞在している所をギルドマスターより直接依頼で参加している。地元で敵なし、巨人族を撃退した冒険バーティだが、前後が4:2と肉弾派中心の構成で、後衛は彼と魔術士しかいない。


【この世界の設定】

□魔法省が認定する魔法使いのランク:魔法省は魔力や知識量、国家の貢献度に応じてその名称を与える。一般的に上のランクが有能な魔法使いと考えているが、冒険者や他国では使用が統一されている訳ではない。魔法使いはこれらの総称である。魔法省の一部では、師以上を優秀な人材と考えている。また、冒険者の間では、魔道士以上の魔法使いを仲間にしないとドラゴンと戦えないと呟かれる。

〔魔法士、魔術士、魔道士、魔法師、魔術師、魔道師、賢者、大賢者〕

魔法士は、文字通りで魔法が使える者です。

魔術士は、中級魔法を酷使できる魔法使いです。

魔導士は、上級魔法を酷使できる魔法使いです。

魔法師、魔術師、魔導師は権威のランクです。

賢者や大賢者は国王が授ける魔法使いの最大の称号となります。


□世界の名称とその他

◎暦:アルフィンが生まれた年はアニミー歴(新生歴)5138年、アルゴ王国歴1838年です。偶数年は調整日が1日加算され、100年で割り切れる年は加算されない。さらに新生歴が400で割れる年は加算され、後は観測で微調整される。暦は創造神アニミーの名をとってアニミー歴とか、新生歴と言う。


◎爵位:王族の直系一族〔エスク〕、準王族の一族〔ツー〕、領主の一族〔アディ〕、土地なし法官貴族〔フォン〕


◎アルゴ王国:人口3000万人。聖教会に属している人至上主義の王国、

センター都区:800万人。アルゴの王都を構えている。

オリエント地方:500万人。お茶と海産物と東交易で栄える地域。

オビウム地方:1000万人。アルゴ王国の食糧庫、最も豊かな土地を持つ。

ミリディ地方:300万人。南洋の秘境、鉱山や漁業で栄える独立部族の集合体。

セプテム地方:400万人。大陸の北欧にある帝国と交易で栄える地域。

三王家地方:200万人。大陸との交易で栄える古三都。(アルゴの保護国)

◎神々の国、聖域:人口不明。

◎ラボエア王国:1000万人

◎魔王国:500万人(その他、魔物3000万頭以上)


◎城壁市の数ち学生数

センター都区:王都と17城壁市、学生数881人(1回生301人)

オリエント地方:14城壁市、学生数452人(1回生132人)

オビウム地方:34城壁市、学生数888人(1回生281人)

ミリディ地方:30城壁市、学生数251人(1回生83人)

セプテム地方:31城壁市 、学生数403人(1回生131人)

三王家地方:、学生数120人(1回生40人)

学生数2995人(1回生968人)

・王立アルゴ学園240人20ゼミ


◎アルゴ王都:山脈から突き出た山をそのまま城壁で囲い、山が手の平を包み込むような地形な盆地の上に王都を建設している。王都は地形を利用した大城壁と王宮を中心として魔法陣による護符を描く円形の中城壁、王宮を取り囲む小城壁の三城壁で作られている。

王城はその中で少し突き出た山をそのまま城となし、その周囲を王宮としている。王城よりまっすぐ北に宮殿を作り、そこを王都の行政府とし、その中央が大式典の間である。大式典の間の正面には10万の兵が並ぶことができる大広場があり、大扉を開くと祭壇の上にある王席が見えるようになっている。

行政府の正面左右にを取り囲むように貴族区が作られて、王宮とほぼ同じ大きさの貴族の屋敷が立ち並ぶ、その貴族区の北に商業区が生まれ、王族や貴族の為の商品を取り扱う店が並ぶ。貴族区が地形をそのまま利用して、森や川をそのまま屋敷の一部にしているのに対して、商業区は十字路を先に作り、その両脇に大店が並び、その後に同心円上に側道が作られて発展した。側道には様々な貴族の要望に応える店が並んでおり、外側になるほど特殊な職業が増えてゆく。町には清楚な服を着た商人関係者か、着飾った貴族しか存在しない。商家に働く町の者は大店が取り囲む内側の路地に長屋を形成して棲み、様々な下賤な輩は地下の下水道網に並んで地下街を形成して地下に住んでいる。

商業区に外には住居区や工房区、家畜区など町を支える産業区が点在している。

因みに、この大下水道は王宮から繋がっており、下流は大城壁の外に流れる川まで繋がっている。逆に上水道は大城壁の上流部にあたる美しい湖から引かれており、山をくり抜いて王宮まで引かれている。この上水道は一度、王宮を守る小城壁の囲う湖となり、そこから貴族区、商業区へと再び上水道を通って流れてゆく。

王宮、貴族、商業の小城壁が少しいびつな円形をしていることから、団子3兄弟の王都と揶揄されている。

王都の主な産業は円形の中城壁に栄えた城門町が担っている。六芒星に配置される城門町は商業、工業、農産、工房、鉱物、武芸コロシアムと用途によって別れて、競うように発展している。


◎王国の組織:行政単位は、室―府―省―局―部―課の順で命令系統を統一される。

〇王政室:王宮にあるすべての意志決定機関。

・王:アルゴ王国の意志を決める最高責任者、高齢の為に宰相がほとんどを取り仕切る。

・宰相:王の相談役。高齢の為に実質の王代理。

・三賢者会:宰相と同じく、王の相談役。王都に所領を持つ侯爵のみが成ることができるが、実施はロムス家、レムス家、エスクイ家の独占、貴族達は三侯爵を『三公』と呼ぶ。

〇行政室:王都にあるすべての行政を行う場所。

・枢機府:教皇との連絡する期間、王位継承の儀式、貴族爵位継承の儀式を司る。教会から派遣された枢機卿・大神官・神官で作る組織で、各城壁市・町へ派遣される大神官・神官を取り決める。実際は、教皇が決定した事を国の行政が執り行っているという体裁を保つ為に存在する。

・内閣府:王直轄の組織、侍従院、法政院、人事院、式典院、近衛院、機密院、園芸院、園遊院

侍従院:王族の身の回り世話をする役職

法政院:王国の法政を監視する役職

人事院:王家に関する人事を決める役職

式典院:王族の式典をすべて取り締まる役職

近衛院:近衛の活動を決める役職、近衛は軍務省と連携を取るが、軍務省に近衛を動かす権限はない。

機密院:王国のあらゆる情報を集める機関、各省に情報員を送り王国情報を集める表の情報部

園芸院:庭作り、狩り場を作る役職(庭園や保有地などを整備、維持する。狩りに使う犬や鷹を飼育する)、裏社会で国家の反逆する者を狩りの為に猟犬を育てている。(暗殺部隊)

園遊院:王族の各城壁市や町に遠遊を取り締まる役職(王が高齢なので皇太子やその兄弟が代わりに行っている)、裏社会で裏ネットワークと接触する諜報員を育て、各地に配置している。(諜報部隊)

現宰相の肝入りで園芸院、園遊院は6年前にできた新しい部署であり、以前は侍従・法政・式典で執り行っていた事業を再統合して作り直し、そこに裏部隊を組み込んで配置した。

・行政府:王都を除く、すべての市・町・村を統括し、その代表である市長を派遣し、税収によって町を発展させ、物品税の1割を王宮に奉納する義務が生じます。(領主は王より土地を頂いているので土地から上がる作物に税を取りますが王に上納する必要はありません)

・軍務府:王宮を除く、王を頂点とする軍を掌握する。軍務府に長を統括大臣といい。その下に近衛長、軍務大臣、征夷大将軍、領主総代、キルド総代を支配化におく。近衛は内閣府に所属し、軍事活動において統括大臣の部下となるが、拒否権を特別に持つ。軍務大臣の下に国防長官がおり、この国防長官が王都三軍に長となる。征夷大将軍は魔物討伐の総指揮を取り、4軍から8軍を自由に動かすことができます。但し、5軍から8軍は東西南北に派遣されており、各々の大将軍が独自に判断します。領主総代は文字通り領主の代表であり、城壁市の領主は同時に領軍の総司令を兼任し、派遣されている将軍を使って、領民の安全を勝ち取ることが領主の義務となります。但し、土地は領主の物ですが、領民は臣民であるので王の物です。王の所有物をみだりに壊すことは禁じられています。

・財務省:王都・城壁市の収入と出費を管理する役所。

・法務省:法を定める法務局と法によって裁く審議局に大きく判れる。審議局には、審議部、(町を視察する)視察部、(軍を視察する)軍艦部、(文化を保存する)文化部に分かれ、文化部の中に魔法課があり、転生人(アルも含む)の論文審査があります。転生者の9割は同じ世界の転生者なので判定ができないモノのみ、審議官の手に渡り、論文評価がなされます。

・人事省:人事を配置する場所です。王都から派遣される上級職員を決める総括局と現地で雇用する下級職員の面接などをする一般局、人材発見を目的とする求人局、賞罰功罪を審査する査定局に分かれます。求人局の中に監視部があり、監視部の下に担当人事課があります。アルを担当したティンク文官は担当人事課の所属で、魔法省に出向してアルの担当になっていました。

・総務省:行政の組織全体を管理する部署。城壁の補修、農地開拓、建物の管理、流通、交通、学校運営、町の区画、商業ギルド、冒険ギルド、漁業ギルド、鉱山ギルドなどのギルドも統括する。最も局が多い省。

・企画省:新しい事を始まる部署。(生活・流通・軍務に関わる新提案や新工法を促進する)純粋に経済の発展の為に尽力する所です。

・魔法省:魔法の発展を司る部署。(魔法の研究・新人材に支援する。研究所も多く持つ)魔法師から魔導師という優秀な魔法使いは師弟制度によって技術を伝えている。これらの魔法使いの研究支援と人材育成の為に調整役として人材を派遣しています。優秀な魔法使いの5割以上が師弟関係から育成されています。王国は研究費を支援する代わりに弟子を派遣して貰っているのです。転生者を探すのは人材発掘課の仕事。

・開発省:様々の道具などを開発する部署。(工具や道具などを研究し、開発する)鍛冶、木工、裁縫、鉄鋼、鉱物、料理等々の様々な産業協会に支援して、技術の発展・保存と人材の育成に力を入れています。

〇城壁市の組織:内閣府がなく、府が省に格下げされる以外の省はほとんど同じ内容です。但し、王都の省から上級職員が派遣されてきますが、城壁市の(上級・下級に関係なく)職員の主人は領主であり、従うべき上司は市長です。領軍の最高司令官が領主です。

(枢機府→枢機省、行政府→行政省、軍務府→軍務省)

・枢機省:大神官が神の教えを説き、各所に教会を建て、信者を管理します。

・行政省:他の省が城壁内の管理とすれば、行政省は城壁外の領地の管理です。城壁町や町、村など小領主がいる場合は、行政省の内の小領主局が管理者となります。規模の小さい小領主では、小領主と町長(村長)を兼任することが多く。局から部に降格し、総務部(課)と軍務部(課)しかない役所も多くなります。

※局・部・課の目安:領民の数が1万人以上は局、3000人以上は部、3000人未満は課。領民が3000人なら領軍の数が100人に達するので、小部隊の100人隊長を置ける。


アルゴ王国の組織図

挿絵(By みてみん)


◎エクシティウム:人口3万人。領軍300名、貴族500名と従者1500名、冒険者100名程度(最大兵力は2300名と臨時徴集3000名程度)。城壁市エクシティウムが置かれているエクシティウム地方は西に高い山が連なる地形に位置する。緯度も高く、比較的寒冷地となるが、一年中偏西風が吹くこの層に位置している為に、高い山を越えてきたフェーン現象で冬でも雪が降るような寒さにならない。

・東南から北西に延びるメイン通りを中心に、中央に大聖堂がある中央区、

・最も奥に伯爵邸があり、

・東側が農業地区と演習地区、

・西側が貴族区、商業区、歓楽区、居住区、工房区に分かれています。

〇伯爵邸:400人(直家臣、従者、下人などを含める)、謁見の間や武器庫などが揃う、王宮のない城のような場所。

〇中央区:約1000人、大聖堂をはじめて、軍隊が駐留する広場や講堂、旅館(安宿から高級宿まで多数)、各種ギルド、食堂や酒場(複数)、図書館など中継地として必要な機能が揃っている。(作業員は居住区から通います)

〇演習地区:約2000人(兵士300人、その家族と従事者(食事や馬の世話係など)家族を含む。150軒600世帯3.3人家族)、領軍の砦の側に4軒長屋の居住区があり、農家と背中合わせであり、すべて領軍の砦を囲う塀の中にある。(砦は領軍と農民を守る為に最初に作られた)

〇農業地区:約3600人(150軒600世帯6人家族)上流の貯水槽から水路が畑まで引かれている。

〇貴族区:約2000人(150世帯、貴族500人、その子供500人、妻・従者・下人1000人)、上級貴族は家族が多く、下級貴族ほど子供は1人のみ。妻も貴族である場合が多い。従者も下級貴族では一人のみになります。

〇商業区:約2000人(50屋号、大店の家族と弟子が住んでいる)主に貴族を相手にする大店が集まる。10人くらいしか弟子を取らない店もあれば、200人近く弟子(奉公人)を預かる店もある。

〇歓楽区:1000人(100件、)料亭など高級な料理を提供する店から風俗的な店まで並ぶ。家族で経営する店もあれば、大店ではオーナー家族の他に従業員と奴隷がいる。(風俗はこの地区以外ではご法度である)

〇居住区:約17000人、市街番道(3本)と区画(6区)に分かれ、1番区から18番区まである。将来的には市街道が6本まで増やせるようになっている。

・番区の基本建築は4軒長屋であり、30棟が2列で240世帯が番地になる。2棟1組で上水道の井戸と下水路が設置されており、上水道は上流から貯水槽に移動してから地下埋設で井戸水として供給する。雨などでは水門を閉じるので、雨でも井戸水は濁らない。下水路は河川から直接引き入れて水路であり、下流に汚物を溜める貯水槽を4基あり、汚物の大半は回収する。(18区画で各240世帯4人家族過程でして、17280人が居住区に住んでいる。実際、1・7・14番区は商業区のような店と貴族区のような家が混在する地域で人口が少なく、6・12・18番区は貧乏人の子沢山な状態である)、住民の多くは土木作業や運搬、農家に雇われた作業員などの肉体労働者である。

〇工房区:約300人(50工房、家族6人)作業員は住民区(約5000人)からやってくる。

〇スラム地区:約700人?(実際に数えると1000人を超えて1200人近くになりました)、アルが東の砦を建設してから職に付けると噂を聞いて他の城壁市から流れてきて、増えたみたいです。土で造った小屋200軒に押し込めました。

*居住区の市街4番道を引いて、19番区から24番区の建設が終わり次第、スラム区から順次移動を開始します。(伯爵令嬢の新領地へも移動が始まっています)


◎ステイク:アルゴ王国が建国される前から原住民が住んでおり、アルゴ王に臣従した事で領地の安寧を貰った。北はアルゴ川の畔に穀倉地帯を持ち、なだらかな丘陵地が南へと続き、その丘の上に20個の城壁町が生まれている。さらに奥に聖域とされる山々と続いています。南西にある山から流れる山水がステイク領を豊かにし、アルゴ川が魔物進入を防いでくれると言う立地が中央区随一の経済力の基礎となっているのです。さらに西南の山々には鉱山もあり、多くの貴金属を算出します。欠点はその西南の山々が活火山ということで、時折、噴火した火山灰の為に農作物が全滅するという事があるのです。アルが決闘したのは西南地区の平原であり、休火山が噴火した事で街道の1つが使えなくなり、西側コースから外れ、火山灰の為に穀物の生産力が落ちて、衰退の道をひた走る事になるのです。


◎スワッグ:王都の西に位置する城壁町で王家の剣と呼ばれる貴族達が領地を貰った連合領主が治める土地であり、スワッグ家はその総代を務める領主である。髭の領主もここに領地を持っている。領地の半分がアルゴ河の南部に位置しており、比較的に安定した収穫が見込め、北部の城壁町に連合領軍を配置して危機に備えている。


◎イージス:王都の西で剣の国スワッグ領の北に位置する領地は魔物侵攻に常に大きな被害を出す地域であり、その領主に最強の『盾』の名前を与えたのが始まりである。王都最大の穀倉地帯であり、アルゴ河から水路を引いて開発された。城壁は高く、そして、穀倉地を守るように広く城壁が取り囲んであり、北に最前線の砦が集中して配置されている。

巨大な城壁グレートウォールの中に小城壁(城壁町)が存在し、大コロニー群が幾つも構成された領地である。〔グレートウォール:2つの大城壁の間に2の小城壁を造り、4重の城壁が造られており、平時はグレートウォール内でも小さな村が土地を耕して、生活している。元々、領主が治める城壁市イージスは南部の穀倉地帯を守る大城壁の外に作られた最前線基地であり、穀倉地帯を守るように幾つもの城壁町が生まれ、北部進出に伴って、2つ目の大城壁が造られた。2つ目の大城壁にコブのように城壁町が作られ、その内部に小城壁で守った北の大穀倉地帯が生まれ、人口増加に伴って、小城壁の外に次の小城壁を造って、新たな領地を開拓していった1000年の歴史がある。〕(丘や山を削って干拓とし、その土で城壁(高さ50m×厚さ30m台形の石垣城壁、エクシティウムは土煉瓦です)を建造していった〕


◎世界アニミー:アルフィンが誕生した世界。創造神アニミーが由来。神々と悪魔と神々の眷属と魔族と人族が混在する世界。世界中に魔物が溢れ、その合間に人族が塀を囲って暮らしている。勇者召喚も普通になされて、様々な世界の文化が混在する。アルフィンの住むアルゴ王国では、勇者召喚はされず、代わりに転生者の知恵を自国の発展の為に利用している。銃や大砲、飛行船が混在しながら生活レベルは中世のような生活とアンバランスな様々な力学の上で成り立っている世界である。


◎世界アース:岩木正文がいた地球である。魔法がなく、文化が発展している。神々は姿を隠している。


◎世界ゲルドニア:神々が去っていった世界。魔法があり、人族と魔族が戦っている世界。それは昔、神々の楽園と呼ばれた世界では、神々の禁忌と呼ばれた異種族の交配が盛んになり、異形の人種が多く生まれた。異形の人種は互いに殺しあり、奪いあい、犯しあった。長く人々に恩恵を当てていた神々もその荒廃に目を背け、遂にこの地を捨てて行ったのである。神々が去っても争いは続いた。その様々な怒りや憎しみや恨みは大地深くに眠らせた邪神を目覚めさせた。その邪気は地上まで昇り、一種族を魔族へと変え、魔王が誕生する。魔王は魔族を連れて世界を蹂躙し、100以上のあった国家のほとんどを崩壊させた。残された人族は神々が残した恩恵に縋り、そして、世界に誕生した賢者に導かれて、魔王を討伐し、一時の平和を取り戻している。


〇王都の前線城壁町と砦

王都の守りの要のモノ、ジー、トリー、テト城壁町領軍が各5000名を抱えています。その内1500名は奥地の砦に常駐し、冒険者の安全地帯として拠点を確保する任務に当たるのです。砦には各1000名が常駐し、魔物の監視を行っています。

各城壁町は王都軍5万が常駐できる軍施設を持ち、1年近く籠城できる蓄えを用意しています。

また、4つの前線城壁町の間は5mの長い壁(万里の長城)が設けられていますが、200kmに及ぶ壁を守る兵はおらず、積極的に魔物を討伐することで臣民を守っています。

砦は最大3万の軍隊が常駐できるスペースを確保していますが、王族が泊める屋敷がある以外は内部が平地になっており、仮説の小屋やテントで兵は休息を取れるようになっています。最悪の場合は砦を放棄して城壁町に撤収することが基本戦略となっているのです。砦には冒険ギルドの買い取り所以外は特別な商業施設はないのです。


〇ロトの村:預言者ロトの末裔と言われ、アルゴ王国と神界の境界にある小さな村に住む村人。山のくぼみの小さい盆地にあり、勇者の血統と呼ばれる一族が住んでいる。アルゴ王国に属さない特別な存在。村から降りてきたパーティには、Aクラスの称号が特別に与えられる。


〇騎士の階級:騎士の階級は基本的に王、あるいは、諸侯を守る者として使える。

〔国王―大諸侯―諸侯―騎士〕

☆ルイ:国王、すべての最高司令官を兼ねる。

☆アジャン・ルイ:国王代理、すべての仮最高司令官を兼ねる。

マレシャル:大将軍、サントル(中央)、レジオン(地方)

☆コント・セニャール:大諸侯、領主、城壁市の領主は司令官を兼ねる。

☆セニャール:諸侯、領主、城壁市の領主は司令官を兼ねる。

☆ペッティー・セニャール:小領主、城壁町の領主は司令官を兼ねる。

ジェネラル:将軍、アルメコール(上)、ディヴィジョン(中)、ブリゲイド(下)

カーネル:参与、アン(第1)、ドゥ(第2)、トロワ(第3)

ルテナン・コマンドール:師団長

コマンドール:団長

ディンティール:参事

シャンペラン:侍従、アン(第1)、ドゥ(第2)、トロワ(第3)

オフィシエ:将校

セイント・シュヴァリエ:聖騎士、位の色。紫、青、緑、黄、橙、赤

シュヴァリエ:騎士、位の色。紫、青、緑、黄、橙、赤

※ヴィオレ(紫)、ブルー(青)、ヴェール(緑)、リム(黄)、オランジュ(橙)、ルージュ(赤)

(精霊の瞳の色に合わせ得て、騎士の階級を決めている。紫、青、緑、黄、橙、赤)


〇教会の組織:聖教会の教えを広める組織であり、人間優位主義を第一にして、多種族との融和を図る。聖教会の創始者はマリィディ王家に繋がり、教会はマリィディ、及び、三王家を高く評価している。司祭以上は第1級の奇跡を使えることから大神官と呼称が上がる。教会は、教皇を頂点としてアルゴ王国のすべての都市に教会を置き、臣民すべてが教徒である。

・教皇:神の代理人であり、教会の頂点に君臨する。すべての神官を統治する。選出方法は、大司教の中から選任されて、国王の承認で上がれる。また、神の名で国王を任命できる。(聖教会の教えで長男の優先)

枢機卿:教会における国政のすべてを決めることができる枢機府の最高責任者。教会の事は教皇の専任事項なので口出しできない。

選出方法は、大司教の中から選任されて、教会の代表として国王に仕える。

・総大司教:教皇に代わり、大教会の10大司教(教会都市のいる大司教)を従える。

選出方法は、大司教の中から選任されて、教皇を支える。

枢機府には(司教~助祭はいませんが)神官(官吏(かんり))と行政官が多く務めており、各城壁市の行政府にも派遣しています。

・大司教:教会における最高位であり、それぞれの城壁市の信徒を導く者である。

選出方法は、司教であり、多数の大司教の同意によって選出される。(寄付金を多く集める者)

・司教:大司教を支え、その地域の神官を使い信者を導く。

選出方法は、司祭であり、多数の大司教の同意によって選出される。(寄付金を多く集める者)

・司祭:司教を支え、司祭の代わりに領内を視察し指導する。

選出方法は、複数の司教の選任によって選出される。第1級の奇跡(上級の光魔法)を起こせる者で功績ある者に限る。(但し、寄付金を多く集める者は免除される)

・助祭:司祭になる為に司祭の雑務を手伝う。

選出方法は、神官で徳を積んだ者が司祭によって選出される。(但し、寄付金を多く集める者は免除される)

・神官:信者を導く者。教会などに派遣されて、教会を通じて信者を救済する。

選出方法は、第2級の奇跡(中級の光魔法)を扱え、修道院を卒業した者(但し、寄付金を多く集める者は免除される)

・見習い神官:神官として才能を有する特別な奇跡(初級の光魔法)を扱える者。神官によって見習いにする事ができる。

・牧師:神官と同じく、神の教えを広める者であるが、教会に所属しない神官であり、国内で教会を持つ事が許されない。他国の神官もそう呼ばれる。選出方法は牧師が牧師と認めるだけで牧師になれる。

・従者:教会で働く者の総称であり、神官の護衛などを主な任務とするが、冒険者を兼業する者も多い。神官が認めた者はすべて従者であるが、従者は基本的に給金が支払われない。(むしろ、寄付をする人である)

・信者:神の奇跡で病気などを直して貰える。(寄付金がいる)

〔特別な神官と従者〕

・修道官:見習い神官を指導する神官の事。神の教えや礼儀作法などを叩き込む。

・断罪官:断罪の目という真偽を判断できるスキルを持つ特別な神官。断罪官に異教徒の烙印を押されるとすみやかに慈愛官に送られる。

・慈愛官(拷問官):自らの罪を懺悔させて、信徒を神の元へ送る事を役目とする神官。なぜか、修道院の地下に慈愛官の一室が設けられており、平民の神官見習いが運ばれてゆく。早期の懺悔すると『美腹』になれて、教皇などのお役に立てるらしい。

・代理官:教皇や大司教などの代理で現地に赴く〇〇の代理の神官である。代理で即決の判決を言い渡すこともある。恐ろしい存在である。

・御伽衆:神の子を育てる為の組織であり、多くの美腹を抱えており、教皇などに捧げる。

・相伴衆:代理官に付きそう従者。神の恩恵(死刑)を与える事が許される。

・梨衆:神の逆らう背信者に罰を与える従者。

・鼠衆:神の教えを広める(嘘、ねつ造の証言で貶める)従者。

※1、三者を総称して、『三つ葉衆』という強制死刑執行官である、

※2、男性神官は妻を持って神の子を作る事が奨励されるが、女性神官は神の子を身籠る為に処女でないといけないと経典に定められている。(神官を降りて、従者に降下すると、普通に結婚ができる。神様は後に「誰がそんな事を言ったの?」と首を傾げて、法が変わる)


〇エクシティウム大教会:人口3万人の信徒しかいないエクシティウムでは、城壁町並の寄付しか集まらない。しかも衛星都市もない。大司教を送るのは勿体ないという意見が出る一方で、市に大司祭を送らないのは王国との体面があり、北部の市は左遷の地として利用されるようになった。

一般的に市の大教会には、大司教(1人)―司教(1人)―司祭(3人)―助祭(6人)―神官(10人)―見習い神官(10人)―従者(100人)と131人が標準であるが、大きい都市になると助祭より下の者が増えてゆく。(各教会は別途)

エクシティウム大教会は、大司教(1人)―司教(0人)―司祭(0人)―助祭(1人)―神官(3人)―見習い神官(3人)―従者(10人)とわずか18人で運営している。また、各教会も神官(1人)と従者(3人)で細々と運営する貧乏地域であり、派遣を言われた神官は希望を失うという。なお、第2級の奇跡(中級魔法)は大司教と神官1名のみというお粗末な状態が続いています。(中央区や西区の城壁町より人口が少ないから仕方ないね)


教会の組織図

挿絵(By みてみん)


海嘯(かいしょう):10年に一度は起こる魔物が活性化する時期で魔物がワンランク強くなる。海嘯には大海嘯と小海嘯の二つがあり、大海嘯は100年に一度起こる厄災の年であり、小海嘯は10年に起こる厄災を言う。大海嘯は魔物の発現する数、量、質が桁違いに多くなるので、勝利より生き残ることが最も尊い課題になる。

平均寿命48歳、子供が割と平気に死ぬ世界だが、長寿者でも人生100年で1度しか経験しない。(魔法師以上は長寿の者もいるが、余り語らない)

但し、凶悪な魔物は2ヶ月ほどすると自己崩壊して消えてゆく。

まるでリミッターを外して、オーバーロードを無理矢理に起こしているようだ。


□相場

護衛の日当は王都で小金貨5~10枚です。北で小金貨3~5枚です。

北の上級職員の給与は月小金貨25枚です。

北の下級職員の給与は月小金貨15枚です。

安物の魔法の杖(1Circle)で小金貨10枚です。

魔法の杖(10Circle)で金貨10枚です。

北の魔剣の価格は金貨300枚です。

北のドブ攫いは銅貨30枚です。(評価Eの場合は銅貨5枚)

薬草は一籠で小金貨1枚(評価A)

露天じゃがいも1個が王都で銀貨1枚、北で銅貨10枚です。(商品になると、10倍)

生じゃがいも6個が王都で銅貨30枚、北で銅貨10枚です。(材料になると、3倍)

卵は北で1個が銀貨1枚、王都も銀貨1枚。

油は北で1瓶が銅貨50枚、王都は銀貨1枚

普通紙は1枚が銅貨10枚。

上質紙は1枚が銅貨50枚。

ペンは1本で銅貨10枚。

原作印税は1冊に付き銀貨3枚。

安物のインクは小量で銅貨5枚。

卒業試験(6年を覗く)参加費は小金貨6枚。

試験用紙(6年を覗く)1束は小金貨1枚(最低10科目で10枚は必要)

試験用ガリ版印刷代は1枚が銅貨5枚(格安通常の10分の1)


旅団の基本は乗合馬車10台、荷馬車10台、食糧等や傭兵を積む荷馬車10台で構成されます。(帰り旅団〔※1〕という冒険者が参加しない非公式な旅団もあり、価格は倍になります)

旅団の参加費(城壁市から城壁市)は馬車1台に付き、金貨1枚(全国共通)です。

乗合馬車に乗る費用は小金貨3枚(全国共通)です。

荷物は1袋(30袋)で小金貨1枚(全国共通)です。(一区画借りると小3枚)

※1:領兵のこずかい稼ぎ。相場は2倍だか、直前になると価格が下がってゆき、半額以下に下がります。美人などは気分で無料になったりもしますよ。(宿営でお酌などしないといけません)


・冒険者学校(月6日の休みあり)

・校長が小金貨5枚(月小金貨150枚)

・教授が小金貨3枚(月小金貨90枚)

・職員が小金貨1枚(月小金貨30枚)

・講師が銀貨5枚(月小金貨15枚)。

・指導員が小金貨2枚(月小金貨60枚)。


【メリディオ事件】

外戚重臣で南区メリディオ侯爵の次男であるティアル・アディ・メリディオ侯爵は、38歳という若さで宰相まで登り積めた。その影には、レド・ポテマというメリディオ城壁町に生まれた肉屋の息子の存在が大きい。レドの周りには暗殺、謀殺、毒殺の噂が付きまとう。そして、事件が起きる毎に都合よくティアル(発展派)は昇進し、宰相となった。

誰も噂したが証拠がなかった。

しかし、(俺が生まれた年に)王族のみしか知らない秘密の地下室でティアルが発見され、王と一族を殺す計画書が発見され、国家反逆罪で一族郎党が処刑された。

また、レドはその1年に何者かによって殺されている。

ミリディ地方の支配者がすべていなくなり、前当主より3代前に遡り、王室より王女を賜った孫のカウス侯爵が引き継ぐことになった。

南区カウス侯爵、当主ナクシャトラ・アディ・カウス侯爵(37歳)は当時29歳の若さでミリディ地方を預かることになった。

あらすじ、

ティアル・アディ・メリディオ侯爵はサウル皇太子第1王子のご学友で2年先輩。

レド・ポテマはサウル皇太子第1王子の1歳年下といて生まれ、1年飛び級で同学年として高等科を過ごし、息子を影ながら助ける。

サウル皇太子第1王子の信任を受けていたティアル・アディ・メリディオを助けながら、王宮の膿を排除し、サウル皇太子第1王子の朝敵を排除し、結果としてティアル・アディ・メリディオは次男で侯爵に任じられ、宰相の地位につく。

しかし、秘密を共有する3人にとってお互いが爆弾であり、レドは自分が殺された場合は、準備した計画でティアル・アディ・メリディオを葬るように遺書を残していた。

ティアル・アディ・メリディオ侯爵宰相に代わって、サウル皇太子が宰相に付いたが、6年後の2年前に何者かによって毒殺された。




王都の前線城壁町と砦

挿絵(By みてみん)


エクシティウムに続く河川と主要道

挿絵(By みてみん)


普通の世界(主な地名入り)

挿絵(By みてみん)


普通の貿易関係地図

挿絵(By みてみん)


聖域フェロスの南部地名

挿絵(By みてみん)


普通の城壁市の案内図

挿絵(By みてみん)


エクシティウムの区割り

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ