第45話までの人物紹介
主人公:アルフィン・パウパー(岩木正文、〔賢者〕ティル・ラディイル)
お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、次長の父
赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、剣の学科を選択するお姉さん
マリア:マテュティナ・ツー・レムス、人気作家
自称天才:アッキ・アディ・ステイク:アルフィンの自称天才のライバル
第3王子:ラケル・エスク・アルゴ:ヤベツの長男、アウグェ王の 来孫
アウグェ・エスク・アルゴ王:現国王
エステル・エスク・アルゴ:現宰相、アウグェ王の第2王子
サウルド・エスク・アルゴ皇太子:アウグェ王の曾孫
ヤベツ・エスク・アルゴ:サウルド皇太子の長男、アウグェ王の 玄孫
ガル・フォードゥ:王立アルゴ学園の教授の一人。元冒険者。
企画室の職員さん:サリーナ・フォン・スワッポ、レンタル荷馬車隊に企画責任者、鬼に憧れる女性。
若い親方さん:ペドロ・ロブレス、王都の木造工房の若親方の一人。
No.1さん:ノア・フォン・ハリー。アルの同期の先輩
No.2:オリバー・フォン・イーサン。アルの同期の先輩
便所掃除さん:イコブ・フォン・オスカ。アルの同期の先輩
普通さん:ユゥー・フォン・ジュアリィ、アルの家臣のその4
ちょびさん:チャーリー・スシャア、3回生の先輩
バーボンさん:ジャック・ダニエル、2回生の先輩
スコッチさん:ヘンリー・ウイリアム、2回生の先輩
アイリッシュ:ソウル・ウイスカ、1回生の同期
生徒会長さん:エネアス・アディ・ラリス、ウガラスゼミの代表、法官貴族(侯爵)
メイド服(薬)の教授:ミルラルド・フォン・アゼル教授、薬学のエキスパート
インフェルノ君:フレディ・ファン・アイヴァン子爵、自称『炎の化身』
イザベル・フォン・カスティオ:イザベルゼミの教授、魔術師。
モリモリさん(筋肉マン):ミゲウ・フォン・ジョビン、北出身の先輩、ビックスリー
小公女:ソフィーア・アディ・モラエス、小国の王女、ビックスリー
ティザーノ・ファン・セレスト:ティザーノゼミの教授
紅蓮さん:ローサ・ファン・セレスト、ティザーノゼミの魔法教官、紅蓮の魔術士
ナレリア・ファン・ロマンナ:ナレリアゼミの教授
第30話以降に登場。
ロバー・フォン・バルエ:自称天才の従者、学生
グリゴリ・アディ・アルメニ:イザベルゼミの元代表(副代表)
アレフ・ソドム、ロトの戦士
ステラ・ゴモラ、ロトの女戦士見習い
ダムス・シディム、ロトの戦士(盾)
ライド・バブ、ロトの神官
マリス・ヌメイラ、ロトの炎の魔法使い
フローラ・モアブ、ロトの氷の魔法使い
王都で出会った彼女:アナマ・レメク、レメク教会の子
第1軍の司令官:ジョルト・アディ・ステイク:ステイク城壁市の次期領主。
冒険者のリーダー:マルック・タルモ
魔導士さん:ヘリナ・トゥーリ
弓の名手さん:ロニ・バンバン・ルディ・アント
髭伯爵:ロバトニ・アディ・ヘンリー伯爵
ダーヴィド・フォン・ エイリッフ 大将軍:城髭の爺
フリチョフ・フォン・ラーション将軍
アイヴィン・フォン・ヤン将軍
ゲオルグ・ヘルマン将軍
〔城壁市エクシティウムの面々〕
領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)
市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、王都から市長に派遣された伯爵。
ギルド長:ドアン・グエン、ギルドマスター。
大神官の司祭様:イハク・フォン・シハラ伯爵、領主伯爵様の弟。
〔親兄弟と仲間達〕
母さん:エミット・パウパー
親父:シュド・パウパー
上兄:ウェアニー・パウパー
下兄:シュタニー・パウパー
姉:アネィサー・パウパー
姉友ちゃん:トモ・ウンデキム、教会で知り合った姉の友人
姐さん:カーチャ・セクス、アーチャーのお姉さん。
妹ちゃん、妹ズ(1):ハーニャ・セクス、アーチャーのお姉さんの妹。
妹分、妹ズ(2):レーナ・クィーンク、アーチャーのお姉さんの妹の友人。
見習い神官:アンニ・エクレシア、教会の子(捨て子)
7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、領主の7女
7女の侍女ちゃん:サラ・レンヌ、屋敷で働く馬の給仕と侍女の娘
シスターのお姉さん:エリカ・エクレシア、教会の子(捨て子)、小さな法の支配者
〔愉快な冒険者達〕
ベンさん:ベン・ミュラー、『黄昏の蜃気楼』を率いるリーダー
無口さん:ディーノ・ポビロット、『黄昏の蜃気楼』の盾の戦士
僧侶さん:エリオ・スカラ、『黄昏の蜃気楼』の従者(魔法士)
魔法士さん:スー・レトリット、『黄昏の蜃気楼』の魔法士
蚤の背さん:ジュンガ・ブルート、『黄昏の蜃気楼』の斥候
ひょろの旦那:パリス・ドォウ、『黄昏の蜃気楼』の戦士
ガリさん:ガロエル・リベロ、『黄昏の蜃気楼』の荷物持ち(戦士見習い)
ドクさん:ドレイク・フォン・クラスライ:『竜の咆哮』のリーダー
盾の戦士さん:シオン・ピンイン :『竜の咆哮』の盾
斥候さん:マオ・チュウイン:『竜の咆哮』の斥候
ランサーさん:リュイ・タリーク :『竜の咆哮』の魔法士
魔法剣士さん:ヤン・セルバ:『竜の咆哮』の魔法士
グラマザさん:ジンユィ・フゥーア :『竜の咆哮』の弓士
元隊長の剣士:シーツー・シァン:『竜の咆哮』のメンバーの師匠
□詳細とその他の設定
〔ネタばれあり、読む場合はご注意を。読まなくても問題ありません〕
◎主人公:アルフィ・パウパー、7歳1月生まれ、城壁市エクシティウムの下町に生まれた子供。貧しいながらも靴屋を営む父と若い母から生まれてきた。前世の記憶を持つことから特別支援を受けて前世の記憶を固定する。前世の記憶、岩木正文とそのさらに前世の賢者ティル・ラディイルの知識を引き継ぐことになり、魔法と知恵を駆使して生きてゆきます。
●ティル・ラディイル:魔王を討伐した若き賢者、しかし、その代償に若い命を散らせてしまう。ウハウハな人生を目前にして32歳の人生を終えた。
●岩木正文、賢者の記憶を持って生まれた正文はその才能ゆえに母に逃げられて心が折れ、理解ある恋人には裏切られ、本の世界に逃亡した。大学を卒業し商社に入った彼はよき上司、よきご近所さんを装ったが、結局、いい人と止まり、部下の妻の相談に乗り、事故で42歳の人生を終わる。
◎お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、11歳、次長の父、エトホフト家に異彩を放つ秀才。元お茶会の会長であり、アルと一緒に高等科に進学し、甲斐甲斐しく世話する。長い黒髪と黒い瞳と白い肌が特徴で、黒の制服と白いブラウスがよく似合う。足が長くスレンダー。冒険の時は髪を二つに分けてツインのおさげファッションに代わる。装備はクロスボウ。走り込まされたので体力だけはつきましたが、剣技は一向に無理です。
◎赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、11歳、貧乏貴族、実家は商業区の酒屋(酒造・倉持ち)、文武両道で優しいお姉さん、ショートの赤毛がチャームポイント、アルの為に剣技を鍛えることに余念がない。教授ガルに鍛えて貰いワンランクアップ中です。
◎7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、10歳1月、領主の7女、さらさらの金髪、青い目、くりくりとしら瞳、どこか気品がる態度。第2側室の最後の子。アルの婚約者。
◎領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)68歳、セプテム地方の北の果てにある城壁市エクシティウムの領主。
◎市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、71歳、王都から市長に派遣された伯爵。王族に最も多く娘を輩出したと言われる名門のシチリア一族であり、最も多くの城壁市領主となっている。オリバー・フォン・シチリア伯爵は王都の産業省の高官であったが、一向に動かない城壁市エクシティウムのシハラ伯爵を動かす為に自ら乗り込んできた。
◎ギルド長:ドアン・グエン、59歳、ギルドマスター。城壁市エクシティウムのギルドマスター。アルとベンに期待している。
◎大神官の大司教様:イハク・フォン・シハラ伯爵、66歳、領主伯爵様の弟。城壁市エクシティウムの大神官。
◎アッキ・アディ・ステイク子爵:8歳、アルフィンの自称天才ライバル。センター都区の中心にあるステイク城壁市の城壁町の領主の子。侯爵領主の分家、プライドの高くアルを敵対する。母は現宰相の孫で、父も宰相の文官をしている。決闘でアルに負けたが、自尊心を傷つけられてより憎んでいる。魔力量もアルの3倍以上もあり、自称も伊達ではない。幼い頃からブラディ派の魔術士の指導で強くなった。同じブラディ派のイザベル教授に弟子入りする予定。
◎ラケル・エスク・アルゴ:8歳、12月生まれ、現国王アウグェの第1王子、暗殺者レド・ポテマの転生人。レド・ポテマの早く亡くなった友人の名を借りて、レド・ポテマの転生者であることを隠して生きている。王子が転生者であることも一般には隠されています。魔法力は魔法士並、体力は8歳と思えないほど相当鍛えている。
◎ガル・フォードゥ:42歳、王立アルゴ学園の教授、高等科を卒業した後、固い官僚職を蹴って冒険者になり、遠征を王族の危機を救ったことから爵位を断り、引退して教授になった変わり者。ガルのゼミは月一人当たり、25体の中級魔物を討伐し、国の安全に貢献することです。機密院から学園長を通してアルの調査を頼まれている。
◎企画室の職員さん:サリーナ・フォン・スワッポ伯爵:22歳、法官貴族、伯爵令嬢。企画室の職員さん、レンタル荷馬車隊に企画責任者に任命される。アル(ティナ嬢)の手先となって企画課に新しい企画も持ちこんでいます。
〇若い親方さん:ペドロ・ロブレス、王都の木造工房の若親方の一人。伐採場で独立して多くの職人が新しく再出発し、その代表として手腕を振っている。新作の長荷馬車を制作している。
〇ノア・フォン・ハリー:11歳、No1さん。アルの同期の先輩、貴族の息子。自尊が強く、他人を見下す性格。学年主席で卒業したが総合格闘戦でベスト8、剣術戦でNo.2と微妙な成績だったが、ゴーレム戦でシェリー(赤毛のお姉さん)にあぶない所を救って貰ってから従順になってきた。
〇オリバー・フォン・イーサン:11歳、No.2。伯爵派。アルの同期の先輩、行政府の働く貴族の息子。お茶会のお姉さん、ティナに求婚し振られた青年。剣の腕を買われ、2陣のリーダーを任せされた。内心、アルの事を嫌っているが、伯爵家に不評を持たれたくないので従順を装っている。
〇イコブ・フォン・オスカ:11歳、便所掃除さん。アルの同期の先輩、代々騎士の息子。貴族として最も低い爵しか持たず、総合格闘戦No.1の実力を持ち、頭も腕もいいが貴族にへりくだる性格。他の貴族の息子から掃除当番を替わってやるので、いつも便所掃除をやっている。ゴーレム戦では盾役でがんばった。
ユゥー・フォン・ジュアリィ:11歳、アルの家臣のその4、普通さん、成績もぎりぎりで合格、剣術も魔法も普通な生徒です。言われるままにアルゴ学園の入学し、ゴーレム戦で槍を持っていましたが、途中から盾役に変わります。剣・槍・盾を熟すオールマイティー、別名、器用貧乏な生徒です。
〇チャーリー・スシャア:13歳、ちょびさん、3回生の先輩、王都周辺出身の下層から領主の援助で初等科、高等科と進学した貧乏学生。ガルが声を掛けて王立に入れた。何でもちょびちょび使いからちょびさんと呼ばれる。ひょろひょろだが剣の腕は鋭い。とにかく剣を合わせない。
〇ジャック・ダニエル:12歳、バーボンさん、2回生の先輩。アルに変な仇名を付けられた先輩。庶民出身の貧乏学生。
〇ヘンリー・ウイリアム:12歳、スコッチさん、2回生の先輩、アルに変な仇名を付けられた先輩。庶民出身の貧乏学生。
〇ソウル・ウイスカ:11歳、アイリッシュ、1回生の同期、アルに変な仇名を付けられた同期生。ガルと同じ城壁町の庶民出身の貧乏学生。細見だが、長身がかなりある。気の弱いが長身を生かした盾役に育てようとしますが、練習と違い実践になると敵の懐に飛び込むのが怖いらしく、盾役にならないので槍と交代して何とか戦えました。ガル教授も一先ず槍士として育てる方針に変えました。
〇エネアス・アディ・ラリス:12歳、生徒会長さん、3回生、ウガラスゼミの代表、小領主貴族(侯爵)、アルゴ学園の生徒会長、1年飛び級で入学者。新魔法の発明で学士を取得して、準教授になる資格を得ている。学園都市、総合格闘の覇者で『爆炎の狂人』の異名を持つ学生。
〇ウガラス・フォン・メルクーリ:65歳、アルゴ学園の最高位の魔道師、魔道の一人者。
〇ミルラルド・フォン・アゼル:33歳、薬の教授(弱小ゼミ、4人)、独身女性。薬学のエキスパート。女性として魅力的な肉体を持つが相手が見つからない。フライドと向上心も高く、酒癖も悪い。神の秘薬から異世界の薬まですべてを網羅する薬の鬼。学生時代から如才の名をほしいままにした。同時期に学園に来たガルと気が合うらしく、人体実験、基、医学の発展に付き合っている。
〇フレディ・ファン・アイヴァン子爵:11歳、インフェルノ君、中二病の自称『炎の化身』、城壁市では魔法士として独走した天狗君。王族に対して怠慢な態度こそ取らないが、内心では負けたくなと力を誇示する。魔力量は21001ポイントと魔術士並の才能を持つ。性格は我儘で自尊心が足りない。家来として、同城壁市の魔法士系の生徒二人を抱えている。
〇イザベル・フォン・カスティオ:33歳。イザベルセミの教授、ブラディ派の魔術師。ステイク城壁市出身でステイク家に縁が深い。女傑で剣と魔法に択一する天才。キツイ釣り目で威圧的な態度は教授内で受けが悪い。スレンダーな体格で学生時代からのライバルであるミルラルド・フォン・アゼルに女性として(肉体的特徴で)一方的に敵対心を持っている。50人(No.2)のゼミ生を持つ人気ゼミであり、アッキ・アディ・ステイク子爵もここに所属する。
〇ミゲウ・フォン・ジョビン:13歳、3回生モリモリ君(筋肉マン)、北出身の先輩、アルゴ学園のビックスリー、剣・槍を扱い、風と稲妻の魔法を得意とする。北の領主フランクの東にある城壁市スペリオスの(家臣)貴族、向上意識が高く、立身出世して後は北の将軍を目指している。ティザーノゼミ生。
◎ソフィーア・アディ・モラエス:12歳、3回生、小公女、小国の第17王女、プラチナブロンドのショートストレート、モブ(おかっぱ)の美人の先輩です。アルゴ学園のビックスリー、光の魔法を得意とする優等生。護身術に細見の剣と暗器、薙刀を嗜む。国学の生徒だか、ゼミ戦に参戦する活発なお姫様です。ナレリアゼミ生。モラエス王家はアンティー家の分家。学園の敷地ほどの小さな領地しかなく、臣民もいない。商人を家臣に取り込んで王家として通商で儲けている。国王は妃以外に10夫人の11人の奥さんを持ち、32人の王子・王女がいる。彼女は学園に残って教授になる道を模索中である。
〇ティザーノ・ファン・セレスト卿:52歳、教授、軍事学、元国軍の将軍でアルゴ学園の卒業生。実力主義で家臣であっても実力のない生徒は認めない。武・魔法を扱う12人の精鋭ゼミです。(本人は魔法が苦手なので妻がサポート)
◎ローサ・ファン・セレスト卿:41歳、主婦兼助手、ティザーノの部下だった魔術士。『紅蓮の魔術士』の異名を持っていた。茶髪を頭で束ねている。子供も5人も成人して自立済。夫が教授になってから学生を育てることを生きがいにしている。息子の1人が王国軍の将校になっている。
〇ナレリア・ファン・ロマンナ:28歳、教授、アルゴ学園の若き教授、国文学を専攻する。
〇ロバー・フォン・バルエ卿:11歳、自称天才の従者、アッキ・アディ・ステイクの家臣枠でアルゴ学園に入学。アッキのステイク家に仕える家臣の息子で、現在はアッキに仕えている。
〇グリゴリ・アディ・アルメニ伯爵:13歳、イザベルゼミの元代表(副代表)、格闘、魔法のエキスパートであり、格闘を得意とし、去年の学園都市の無手部門のベスト4まで勝ち上がった。魔法はアッキほどではないが、風魔法を得意とする。ステイク城壁市出身の小領主でアッキの先輩に当たる。分家といえ、ステイク家に逆らう気はない。
〇アレフ・ソドム:10歳、戦士、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、リーダーで勇者になる為に修行中の旅に出発し、冒険ギルドのロト枠でAクラスの昇進し、最初の依頼クエストが遠征クエストで参加した。
〇ステラ・ソドム:7歳、女戦士見習い、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの妹、神技『瞬動』を生まれながらスキルを持つ。お兄ちゃん大好きっ子。
〇ダムス・ゴモラ15歳、戦士(盾)、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの親友。
〇ライド・バブ:21歳、神官、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの叔父であり、このパーティの実質的なリーダーであり、アレフの子守。
〇マリス・ヌメイラ:9歳、炎の魔法使い、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、アレフの彼女。
〇フローラ・モアブ:10歳、氷の魔法使い、Aクラス冒険パーティ『アレフロト』のメンバー、マリスの友人。
◎アナマ・レメク:15歳、教会の子、王都でアルを助けようと手を差し出した彼女さん。レメク教会のシスターに拾われた子で、布着にアナマと書かれていた。地下に住む住人は子供をよく教会に捨てに来る。人見知りしないアナマは隠れ村によく通い、そこで元傭兵と斥候の二人から様々な技術を教わった。マッピングもその技能の1つです。
〇ジョルト・アディ・ステイク侯爵:22歳、第1軍の司令官、ステイク城壁市の次期領主。王都第2軍に所属する将校であり、将軍に程遠いくらいであるが、諸侯(領主)代理として遠征第1軍の指揮を執る。
〇マルック・タルモ:38歳、冒険者のリーダー:Aクラス冒険パーティ『ラッリ』(Lalli、聖人を殺した者)のリーダー。センター(中央)区の(ロトの村に近い)南部の村で作られたアンティー族の末裔が作ったとされる異教徒のラウレン村で生まれたパーティ。強さを求めて西国へ修行の旅を終えて、王都に戻った所をギルドマスターから依頼された。8パーティの中の最強パーティ。剣士マルックは大きな体は傷だらけ、顔は怖いが子供好き。ヘリナを自分の子供のように思っている。装備するのは魔剣。神技『猛虎一刀』(そのままの名前やないけ)を扱う。
〇ヘリナ・トゥーリ:29歳、魔導士さん:3歳で村の老齢の魔術師(イザベルらと同じブラディ派)に弟子入りし、8歳から冒険パーティに入ったベテラン冒険者。冒険パーティ『ラッリ』に加入して西国を巡り、西国の魔法使いが使う平行詠唱を会得する。王国では最強の実践派の魔法使いと思っていたが、アルを見て、自信が揺らいでいる。大規模魔法で火『業炎柱』、風『疾空刀裂』、稲妻『龍閃一撃』(命名、マルック)を使う。
〇ロニ・バンバン・ルディ・アント・略:19歳、弓の名手さん、Aクラス冒険パーティ『サルト』の弓士。南海で結成されたグループで世界を見る為に世界を旅している。今回、王都で滞在している所をギルドマスターより直接依頼で参加している。地元で敵なし、巨人族を撃退した冒険バーティだが、前後が4:2と肉弾派中心の構成で、後衛は彼と魔術士しかいない。
〇ロバトニ・アディ・ヘンリー伯爵:28歳、長い横髭が特徴な髭伯爵、1000年前、王国の初期に転生人に一人として名を馳せた。元々、侯爵であったが没落し、再び帰り咲いた名家であり、姓が現すように英国貴族の血を引いている。「我らは英国騎士、ヘンリー伯爵と呼びたまえ」と口癖のようにいい。英国騎士の名誉で最前線の当主が立つのを義務とする一族である。父、祖父が共に戦死している。伴侶は一人という家訓があるから、幼い領主が誕生し、家令にすべてを盗まれて没落する羽目にあう。
〇サウルド・エスク・アルゴ皇太子:37歳、アウグェ王の曾孫。第3王子ラケルの祖父になるが、まだ若くがっしりとした肉体が武闘家を思わせる。人望も厚く、身分に問わず、声を掛け、家に招待しては現状や問題を聞いて精力的に活動する。将軍から若き将校なども訪ねて、皇太子の意見を聞くのは1つの恒例となっている。最近、孫が同席することが多く、若き天才を鍛えて、息子の補佐にしようと考えている。皇太子気の家紋は王家の象徴である二頭の龍に加えて、1頭は剣と盾、1頭はペンと本を持つことからカラムス・ハエク(ペンとブック)の王家と呼ばれる。次期王家、期待の星と讃えらえる。
〇ヤベツ・エスク・アルゴ:27歳、サウルド皇太子の長男、アウグェ王の玄孫、第3王子の父、父に比べて凡庸と言われて、何とか乗り越えようと模索している。今の所、父を越えているのは妻の数(正妻1人、側室3人、側女7人)と子供の数だけであり、長男ヨナ王子(13歳)には、マリアの娘が婚約している。(子供の数は男子4人、女子5人、庶子男6人、庶子女8人の23人もいる)、別に女癖が悪い訳ではない。求められる断れない性格であり、貴族の願いで側女はまだまだ増えるかもしれない。(正室、側室はそれなりの貴族が占めているので、割り込めない。また、庶子は王家を名乗れないので、父の紋章名の俗名であるペントブックを名乗っている。
〇ダーヴィド・フォン・ エイリッフ 大将軍:61歳、城髭の爺、角付きの兜、大斧を武器とするバイキングの首領にしか見えない大将軍。引退間近と言われて10年間、未だに現役を退かない不服の男。年一回(8月)の大運動会で大将軍と将軍が戦う将軍実武を行う。(負けたら引退をいつも宣言しており、将軍を再起不能まで追い込む。また、参与と団長の挑戦も受け、いい動きをした者を毎年1人は推薦で昇格させる)
〇フリチョフ・フォン・ラーション将軍:45歳、冷静沈着な性格で大将軍を補佐をする次期大将軍。知性派の為に将軍実武に参加していない。(ライバルと言われた二人が大将軍より先に引退した為にNo.2に上がった)
〇アイヴィン・フォン・ヤン将軍:41歳、貴族としての格式、知性、武力のいずれもパッとしない性格なのに、運よく功績を上げて、遂に将軍まで上り詰めた男。本人はこれ以上の昇格を望んでいない。50歳になったら退役すると言っている。参謀役として上がってきた凡庸を絵に描いた風貌であり、近衛3軍の構想を大将軍に進言した。
〇ゲオルグ・ヘルマン将軍:35歳、毎年の遠征で功績を上げて昇進し続けてきた若き天才。三位一体、能力による部隊編成など部隊改革を進め、戦術では派手な釣り野伏せや火計を得意とする。今年も大森林を焼き尽くし、生息地を破壊する作戦案を提出した。
□魔法省が認定する魔法使いのランク:魔法省は魔力や知識量、国家の貢献度に応じてその名称を与える。一般的に上のランクが有能な魔法使いと考えているが、冒険者や他国では使用が統一されている訳ではない。魔法使いはこれらの総称である。魔法省の一部では、師以上を優秀な人材と考えている。また、冒険者の間では、魔道士以上の魔法使いを仲間にしないとドラゴンと戦えないと呟かれる。
〔魔法士、魔術士、魔道士、魔法師、魔術師、魔道師、賢者、大賢者〕
魔法士は、文字通りで魔法が使える者です。
魔術士は、中級魔法を酷使できる魔法使いです。
魔導士は、上級魔法を酷使できる魔法使いです。
魔法師、魔術師、魔導師は権威のランクです。
賢者や大賢者は国王が授ける魔法使いの最大の称号となります。
□世界の名称とその他
◎暦:アルフィンが生まれた年はアニミー歴(新生歴)5138年、アルゴ王国歴1838年です。偶数年は調整日が1日加算され、100年で割り切れる年は加算されない。さらに新生歴が400で割れる年は加算され、後は観測で微調整される。暦は創造神アニミーの名をとってアニミー歴とか、新生歴と言う。
◎爵位:王族の直系一族〔エスク〕、準王族の一族〔ツー〕、領主の一族〔アディ〕、土地なし法官貴族〔フォン〕
◎アルゴ王国:人口3000万人。聖教会に属している人至上主義の王国、
センター都区:800万人。アルゴの王都を構えている。
オリエント地方:500万人。お茶と海産物と東交易で栄える地域。
オビウム地方:1000万人。アルゴ王国の食糧庫、最も豊かな土地を持つ。
ミリディ地方:300万人。南洋の秘境、鉱山や漁業で栄える独立部族の集合体。
セプテム地方:400万人。大陸の北欧にある帝国と交易で栄える地域。
三王家地方:200万人。大陸との交易で栄える古三都。(アルゴの保護国)
◎神々の国、聖域:人口不明。
◎ラボエア王国:1000万人
◎魔王国:500万人(その他、魔物3000万頭以上)
◎城壁市の数ち学生数
センター都区:王都と17城壁市、学生数881人(1回生301人)
オリエント地方:14城壁市、学生数452人(1回生132人)
オビウム地方:34城壁市、学生数888人(1回生281人)
ミリディ地方:30城壁市、学生数251人(1回生83人)
セプテム地方:31城壁市 、学生数403人(1回生131人)
三王家地方:、学生数120人(1回生40人)
学生数2995人(1回生968人)
・王立アルゴ学園240人20ゼミ
◎アルゴ王都:山脈から突き出た山をそのまま城壁で囲い、山が手の平を包み込むような地形な盆地の上に王都を建設している。王都は地形を利用した大城壁と王宮を中心として魔法陣による護符を描く円形の中城壁、王宮を取り囲む小城壁の三城壁で作られている。
王城はその中で少し突き出た山をそのまま城となし、その周囲を王宮としている。王城よりまっすぐ北に宮殿を作り、そこを王都の行政府とし、その中央が大式典の間である。大式典の間の正面には10万の兵が並ぶことができる大広場があり、大扉を開くと祭壇の上にある王席が見えるようになっている。
行政府の正面左右にを取り囲むように貴族区が作られて、王宮とほぼ同じ大きさの貴族の屋敷が立ち並ぶ、その貴族区の北に商業区が生まれ、王族や貴族の為の商品を取り扱う店が並ぶ。貴族区が地形をそのまま利用して、森や川をそのまま屋敷の一部にしているのに対して、商業区は十字路を先に作り、その両脇に大店が並び、その後に同心円上に側道が作られて発展した。側道には様々な貴族の要望に応える店が並んでおり、外側になるほど特殊な職業が増えてゆく。町には清楚な服を着た商人関係者か、着飾った貴族しか存在しない。商家に働く町の者は大店が取り囲む内側の路地に長屋を形成して棲み、様々な下賤な輩は地下の下水道網に並んで地下街を形成して地下に住んでいる。
商業区に外には住居区や工房区、家畜区など町を支える産業区が点在している。
因みに、この大下水道は王宮から繋がっており、下流は大城壁の外に流れる川まで繋がっている。逆に上水道は大城壁の上流部にあたる美しい湖から引かれており、山をくり抜いて王宮まで引かれている。この上水道は一度、王宮を守る小城壁の囲う湖となり、そこから貴族区、商業区へと再び上水道を通って流れてゆく。
王宮、貴族、商業の小城壁が少しいびつな円形をしていることから、団子3兄弟の王都と揶揄されている。
王都の主な産業は円形の中城壁に栄えた城門町が担っている。六芒星に配置される城門町は商業、工業、農産、工房、鉱物、武芸と用途によって別れて、競うように発展している。
◎王国の組織:行政単位は、室―府―省―局―部―課の順で命令系統を統一される。
〇王政室:王宮にあるすべての意志決定機関。
・王:アルゴ王国の意志を決める最高責任者、高齢の為に宰相がほとんどを取り仕切る。
・宰相:王の相談役。高齢の為に実質の王代理。
・三賢者会:宰相と同じく、王の相談役。王都に所領を持つ侯爵のみが成ることができるが、実施はロムス家、レムス家、エスクイ家の独占、貴族達は三侯爵を『三公』と呼ぶ。
〇行政室:王都にあるすべての行政を行う場所。
・枢機府:教皇との連絡する期間、王位継承の儀式、貴族爵位継承の儀式を司る。教会から派遣された枢機卿・大神官・神官で作る組織で、各城壁市・町へ派遣される大神官・神官を取り決める。実際は、教皇が決定した事を国の行政が執り行っているという体裁を保つ為に存在する。
・内閣府:王直轄の組織、侍従院、法政院、人事院、式典院、近衛院、機密院、園芸院、園遊院
侍従院:王族の身の回り世話をする役職
法政院:王国の法政を監視する役職
人事院:王家に関する人事を決める役職
式典院:王族の式典をすべて取り締まる役職
近衛院:近衛の活動を決める役職、近衛は軍務省と連携を取るが、軍務省に近衛を動かす権限はない。
機密院:王国のあらゆる情報を集める機関、各省に情報員を送り王国情報を集める表の情報部
園芸院:庭作り、狩り場を作る役職(庭園や保有地などを整備、維持する。狩りに使う犬や鷹を飼育する)、裏社会で国家の反逆する者を狩りの為に猟犬を育てている。(暗殺部隊)
園遊院:王族の各城壁市や町に遠遊を取り締まる役職(王が高齢なので皇太子やその兄弟が代わりに行っている)、裏社会で裏ネットワークと接触する諜報員を育て、各地に配置している。(諜報部隊)
現宰相の肝入りで園芸院、園遊院は6年前にできた新しい部署であり、以前は侍従・法政・式典で執り行っていた事業を再統合して作り直し、そこに裏部隊を組み込んで配置した。
・行政府:王都を除く、すべての市・町・村を統括し、その代表である市長を派遣し、税収によって町を発展させ、物品税の1割を王宮に奉納する義務が生じます。(領主は王より土地を頂いているので土地から上がる作物に税を取りますが王に上納する必要はありません)
・軍務府:王宮を除く、王を頂点とする軍を掌握する。軍務府に長を統括大臣といい。その下に近衛長、軍務大臣、征夷大将軍、領主総代、キルド総代を支配化におく。近衛は内閣府に所属し、軍事活動において統括大臣の部下となるが、拒否権を特別に持つ。軍務大臣の下に国防長官がおり、この国防長官が王都三軍に長となる。征夷大将軍は魔物討伐の総指揮を取り、4軍から8軍を自由に動かすことができます。但し、5軍から8軍は東西南北に派遣されており、各々の大将軍が独自に判断します。領主総代は文字通り領主の代表であり、城壁市の領主は同時に領軍の総司令を兼任し、派遣されている将軍を使って、領民の安全を勝ち取ることが領主の義務となります。但し、土地は領主の物ですが、領民は臣民であるので王の物です。王の所有物をみだりに壊すことは禁じられています。
・財務省:王都・城壁市の収入と出費を管理する役所。
・法務省:法を定める法務局と法によって裁く審議局に大きく判れる。審議局には、審議部、(町を視察する)視察部、(軍を視察する)軍艦部、(文化を保存する)文化部に分かれ、文化部の中に魔法課があり、転生人(アルも含む)の論文審査があります。転生者の9割は同じ世界の転生者なので判定ができないモノのみ、審議官の手に渡り、論文評価がなされます。
・人事省:人事を配置する場所です。王都から派遣される上級職員を決める総括局と現地で雇用する下級職員の面接などをする一般局、人材発見を目的とする求人局、賞罰功罪を審査する査定局に分かれます。求人局の中に監視部があり、監視部の下に担当人事課があります。アルを担当したティンク文官は担当人事課の所属で、魔法省に出向してアルの担当になっていました。
・総務省:行政の組織全体を管理する部署。城壁の補修、農地開拓、建物の管理、流通、交通、学校運営、町の区画、商業ギルド、冒険ギルド、漁業ギルド、鉱山ギルドなどのギルドも統括する。最も局が多い省。
・企画省:新しい事を始まる部署。(生活・流通・軍務に関わる新提案や新工法を促進する)純粋に経済の発展の為に尽力する所です。
・魔法省:魔法の発展を司る部署。(魔法の研究・新人材に支援する。研究所も多く持つ)魔法師から魔導師という優秀な魔法使いは師弟制度によって技術を伝えている。これらの魔法使いの研究支援と人材育成の為に調整役として人材を派遣しています。優秀な魔法使いの5割以上が師弟関係から育成されています。王国は研究費を支援する代わりに弟子を派遣して貰っているのです。
・開発省:様々の道具などを開発する部署。(工具や道具などを研究し、開発する)鍛冶、木工、裁縫、鉄鋼、鉱物、料理等々の様々な産業協会に支援して、技術の発展・保存と人材の育成に力を入れています。
〇城壁市の組織:内閣府がなく、府が省に格下げされる以外の省はほとんど同じ内容です。但し、王都の省から上級職員が派遣されてきますが、城壁市の(上級・下級に関係なく)職員の主人は領主であり、従うべき上司は市長です。領軍の最高司令官が領主です。
(枢機府→枢機省、行政府→行政省、軍務府→軍務省)
・枢機省:大神官が神の教えを説き、各所に教会を建て、信者を管理します。
・行政省:他の省が城壁内の管理とすれば、行政省は城壁外の領地の管理です。城壁町や町、村など小領主がいる場合は、行政省の内の小領主局が管理者となります。規模の小さい小領主では、小領主と町長(村長)を兼任することが多く。局から部に降格し、総務部(課)と軍務部(課)しかない役所も多くなります。
※局・部・課の目安:領民の数が1万人以上は局、3000人以上は部、3000人未満は課。領民が3000人なら領軍の数が100人に達するので、小部隊の100人隊長を置ける。
アルゴ王国の組織図
◎エクシティウム:人口3万人。領軍300名、貴族500名と従者1500名、冒険者100名程度(最大兵力は2300名と臨時徴集3000名程度)。城壁市エクシティウムが置かれているエクシティウム地方は西に高い山が連なる地形に位置する。緯度も高く、比較的寒冷地となるが、一年中偏西風が吹くこの層に位置している為に、高い山を越えてきたフェーン現象で冬でも雪が降るような寒さにならない。
◎世界アニミー:アルフィンが誕生した世界。創造神アニミーが由来。神々と悪魔と神々の眷属と魔族と人族が混在する世界。世界中に魔物が溢れ、その合間に人族が塀を囲って暮らしている。勇者召喚も普通になされて、様々な世界の文化が混在する。アルフィンの住むアルゴ王国では、勇者召喚はされず、代わりに転生者の知恵を自国の発展の為に利用している。銃や大砲、飛行船が混在しながら生活レベルは中世のような生活とアンバランスな様々な力学の上で成り立っている世界である。
◎世界アース:岩木正文がいた地球である。魔法がなく、文化が発展している。神々は姿を隠している。
◎世界ゲルドニア:神々が去っていった世界。魔法があり、人族と魔族が戦っている世界。それは昔、神々の楽園と呼ばれた世界では、神々の禁忌と呼ばれた異種族の交配が盛んになり、異形の人種が多く生まれた。異形の人種は互いに殺しあり、奪いあい、犯しあった。長く人々に恩恵を当てていた神々もその荒廃に目を背け、遂にこの地を捨てて行ったのである。神々が去っても争いは続いた。その様々な怒りや憎しみや恨みは大地深くに眠らせた邪神を目覚めさせた。その邪気は地上まで昇り、一種族を魔族へと変え、魔王が誕生する。魔王は魔族を連れて世界を蹂躙し、100以上のあった国家のほとんどを崩壊させた。残された人族は神々が残した恩恵に縋り、そして、世界に誕生した賢者に導かれて、魔王を討伐し、一時の平和を取り戻している。
〇王都の前線城壁町と砦
王都の守りの要のモノ、ジー、トリー、テト城壁町領軍が各5000名を抱えています。その内1500名は奥地の砦に常駐し、冒険者の安全地帯として拠点を確保する任務に当たるのです。砦には各1000名が常駐し、魔物の監視を行っています。
各城壁町は王都軍5万が常駐できる軍施設を持ち、1年近く籠城できる蓄えを用意しています。
また、4つの前線城壁町の間は5mの長い壁(万里の長城)が設けられていますが、200kmに及ぶ壁を守る兵はおらず、積極的に魔物を討伐することで臣民を守っています。
砦は最大3万の軍隊が常駐できるスペースを確保していますが、王族が泊める屋敷がある以外は内部が平地になっており、仮説の小屋やテントで兵は休息を取れるようになっています。最悪の場合は砦を放棄して城壁町に撤収することが基本戦略となっているのです。砦には冒険ギルドの買い取り所以外は特別な商業施設はないのです。
〇ロトの村:預言者ロトの末裔と言われ、アルゴ王国と神界の境界にある小さな村に住む村人。山のくぼみの小さい盆地にあり、勇者の血統と呼ばれる一族が住んでいる。アルゴ王国に属さない特別な存在。村から降りてきたパーティには、Aクラスの称号が特別に与えられる。
〇騎士の階級:騎士の階級は基本的に王、あるいは、諸侯を守る者として使える。
〔国王―大諸侯―諸侯―騎士〕
☆ルイ:国王、すべての最高司令官を兼ねる。
☆アジャン・ルイ:国王代理、すべての仮最高司令官を兼ねる。
マレシャル:大将軍、サントル(中央)、レジオン(地方)
☆コント・セニャール:大諸侯、領主、城壁市の領主は司令官を兼ねる。
☆セニャール:諸侯、領主、城壁市の領主は司令官を兼ねる。
☆ペッティー・セニャール:小領主、城壁町の領主は司令官を兼ねる。
ジェネラル:将軍、アルメコール(上)、ディヴィジョン(中)、ブリゲイド(下)
カーネル:参与、アン(第1)、ドゥ(第2)、トロワ(第3)
ルテナン・コマンドール:師団長
コマンドール:団長
ディンティール:参事
シャンペラン:侍従、アン(第1)、ドゥ(第2)、トロワ(第3)
オフィシエ:将校
セイント・シュヴァリエ:聖騎士、位の色。紫、青、緑、黄、橙、赤
シュヴァリエ:騎士、位の色。紫、青、緑、黄、橙、赤
※ヴィオレ(紫)、ブルー(青)、ヴェール(緑)、リム(黄)、オランジュ(橙)、ルージュ(赤)
(精霊の瞳の色に合わせ得て、騎士の階級を決めている。紫、青、緑、黄、橙、赤)
〇教会の組織:聖教会の教えを広める組織であり、人間優位主義を第一にして、多種族との融和を図る。聖教会の創始者はマリィディ王家に繋がり、教会はマリィディ、及び、三王家を高く評価している。司祭以上は第1級の奇跡を使えることから大神官と呼称が上がる。教会は、教皇を頂点としてアルゴ王国のすべての都市に教会を置き、臣民すべてが教徒である。
・教皇:神の代理人であり、教会の頂点に君臨する。すべての神官を統治する。選出方法は、大司教の中から選任されて、国王の承認で上がれる。また、神の名で国王を任命できる。(聖教会の教えで長男の優先)
枢機卿:教会における国政のすべてを決めることができる枢機府の最高責任者。教会の事は教皇の専任事項なので口出しできない。
選出方法は、大司教の中から選任されて、教会の代表として国王に仕える。
枢機府には(司教~助祭はいませんが)神官(官吏)と行政官が多く務めており、各城壁市の行政府にも派遣しています。
・総大司教:教皇に代わり、大教会の10大司教(教会都市のいる大司教)を従える。
選出方法は、大司教の中から選任されて、教皇を支える。
・大司教:教会における最高位であり、それぞれの城壁市の信徒を導く者である。
選出方法は、司教であり、多数の大司教の同意によって選出される。(寄付金を多く集める者)
・司教:大司教を支え、その地域の神官を使い信者を導く。
選出方法は、司祭であり、多数の大司教の同意によって選出される。(寄付金を多く集める者)
・司祭:司教を支え、司祭の代わりに領内を視察し指導する。
選出方法は、複数の司教の選任によって選出される。第1級の奇跡(上級の光魔法)を起こせる者で功績ある者に限る。(但し、寄付金を多く集める者は免除される)
・助祭:司祭になる為に司祭の雑務を手伝う。
選出方法は、神官で徳を積んだ者が司祭によって選出される。(但し、寄付金を多く集める者は免除される)
・神官:信者を導く者。教会などに派遣されて、教会を通じて信者を救済する。
選出方法は、第2級の奇跡(中級の光魔法)を扱え、修道院を卒業した者(但し、寄付金を多く集める者は免除される)
・見習い神官:神官として才能を有する特別な奇跡(初級の光魔法)を扱える者。神官によって見習いにする事ができる。
・牧師:神官と同じく、神の教えを広める者であるが、教会に所属しない神官であり、国内で教会を持つ事が許されない。他国の神官もそう呼ばれる。選出方法は牧師が牧師と認めるだけで牧師になれる。
・従者:教会で働く者の総称であり、神官の護衛などを主な任務とするが、冒険者を兼業する者も多い。神官が認めた者はすべて従者であるが、従者は基本的に給金が支払われない。(むしろ、寄付をする人である)
・信者:神の奇跡で病気などを直して貰える。(寄付金がいる)
〔特別な神官と従者〕
・修道官:見習い神官を指導する神官の事。神の教えや礼儀作法などを叩き込む。
・断罪官:断罪の目という真偽を判断できるスキルを持つ特別な神官。断罪官に異教徒の烙印を押されるとすみやかに慈愛官に送られる。
・慈愛官(拷問官):自らの罪を懺悔させて、信徒を神の元へ送る事を役目とする神官。なぜか、修道院の地下に慈愛官の一室が設けられており、平民の神官見習いが運ばれてゆく。早期の懺悔すると『美腹』になれて、教皇などのお役に立てるらしい。
・代理官:教皇や大司教などの代理で現地に赴く〇〇の代理の神官である。代理で即決の判決を言い渡すこともある。恐ろしい存在である。
・御伽衆:神の子を育てる為の組織であり、多くの美腹を抱えており、教皇などに捧げる。
・相伴衆:代理官に付きそう従者。神の恩恵(死刑)を与える事が許される。
・梨衆:神の逆らう背信者に罰を与える従者。
・鼠衆:神の教えを広める(嘘、ねつ造の証言で貶める)従者。
※1、三者を総称して、『三つ葉衆』という強制死刑執行官である、
※2、男性神官は妻を持って神の子を作る事が奨励されるが、女性神官は神の子を身籠る為に処女でないといけないと経典に定められている。(神官を降りて、従者に降下すると、普通に結婚ができる。神様は後に「誰がそんな事を言ったの?」と首を傾げて、法が変わる)
教会の組織図
〇海嘯:10年に一度は起こる魔物が活性化する時期で魔物がワンランク強くなる。海嘯には大海嘯と小海嘯の二つがあり、大海嘯は100年に一度起こる厄災の年であり、小海嘯は10年に起こる厄災を言う。大海嘯は魔物の発現する数、量、質が桁違いに多くなるので、勝利より生き残ることが最も尊い課題になる。
平均寿命48歳、子供が割と平気に死ぬ世界だが、長寿者でも人生100年で1度しか経験しない。(魔法師以上は長寿の者もいるが、余り語らない)
但し、凶悪な魔物は2ヶ月ほどすると自己崩壊して消えてゆく。
まるでリミッターを外して、オーバーロードを無理矢理に起こしているようだ。
王都の前線城壁町と砦
エクシティウムに続く河川と主要道
普通の世界(主な地名入り)
普通の貿易関係地図
聖域フェロスの南部地名