第10話までの人物紹介
主人公:アルフィン・パウパー(岩木正文、〔賢者〕ティル・ラディイル)
お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、次長の父
赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、剣の学科を選択するお姉さん
マリア:マテュティナ・ツー・レムス、人気作家
自称天才:アッキ・アディ・ステイク:アルフィンの自称天才のライバル
第3王子:ラケル・エスク・アルゴ:ヤベツの長男、アウグェ王の 来孫
アウグェ・エスク・アルゴ王:現国王
エステル・エスク・アルゴ:現宰相、アウグェ王の第2王子
サウルド・エスク・アルゴ皇太子:アウグェ王の曾孫
ヤベツ・エスク・アルゴ:サウルド皇太子の長男、アウグェ王の 玄孫
No.1さん:ノア・フォン・ハリー。アルの同期の先輩
No.2:オリバー・フォン・イーサン。アルの同期の先輩
便所掃除さん:イコブ・フォン・オスカ。アルの同期の先輩
企画室の職員さん:サリーナ・フォン・スワッポ、レンタル荷馬車隊に企画責任者
〔城壁市エクシティウムの面々〕
領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)
市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、王都から市長に派遣された伯爵。
ギルド長:ドアン・グエン、ギルドマスター。
大神官の大司教様:イハク・フォン・シハラ伯爵、領主伯爵様の弟。
〔親兄弟と仲間達〕
母さん:エミット・パウパー
親父:シュド・パウパー
上兄:ウェアニー・パウパー
下兄:シュタニー・パウパー
姉:アネィサー・パウパー
姉友ちゃん:トモ・ウンデキム、教会で知り合った姉の友人
姐さん:カーチャ・セクス、アーチャーのお姉さん。
妹ちゃん、妹ズ(1):ハーニャ・セクス、アーチャーのお姉さんの妹。
妹分、妹ズ(2):レーナ・クィーンク、アーチャーのお姉さんの妹の友人。
見習い神官:アンニ・エクレシア、教会の子(捨て子)
7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、領主の7女
7女の侍女ちゃん:サラ・レンヌ、屋敷で働く馬の給仕と侍女の娘
シスターのお姉さん:エリカ・エクレシア、教会の子(捨て子)、小さな法の支配者
〔愉快な冒険者達〕
ベンさん:ベン・ミュラー、『黄昏の蜃気楼』を率いるリーダー
無口さん:ディーノ・ポビロット、『黄昏の蜃気楼』の盾の戦士
僧侶さん:エリオ・スカラ、『黄昏の蜃気楼』の従者(魔法士)
魔法士さん:スー・レトリット、『黄昏の蜃気楼』の魔法士
蚤の背さん:ジュンガ・ブルート、『黄昏の蜃気楼』の斥候
ひょろの旦那:パリス・ドォウ、『黄昏の蜃気楼』の戦士
ガリさん:ガロエル・リベロ、『黄昏の蜃気楼』の荷物持ち(戦士見習い)
ドクさん:ドレイク・フォン・クラスライ:『竜の咆哮』のリーダー
盾の戦士さん:シオン・ピンイン :『竜の咆哮』の盾
斥候さん:マオ・チュウイン:『竜の咆哮』の斥候
ランサーさん:リュイ・タリーク :『竜の咆哮』の魔法士
魔法剣士さん:ヤン・セルバ:『竜の咆哮』の魔法士
グラマザさん:ジンユィ・フゥーア :『竜の咆哮』の弓士
元隊長の剣士:シーツー・シァン:『竜の咆哮』のメンバーの師匠
□詳細とその他の設定
〔ネタばれあり、読む場合はご注意を。読まなくても問題ありません〕
◎主人公:アルフィ・パウパー、7歳1月生まれ、城壁市エクシティウムの下町に生まれた子供。貧しいながらも靴屋を営む父と若い母から生まれてきた。前世の記憶を持つことから特別支援を受けて前世の記憶を固定する。前世の記憶、岩木正文とそのさらに前世の賢者ティル・ラディイルの知識を引き継ぐことになり、魔法と知恵を駆使して生きてゆきます。
●ティル・ラディイル:魔王を討伐した若き賢者、しかし、その代償に若い命を散らせてしまう。ウハウハな人生を目前にして32歳の人生を終えた。
●岩木正文、賢者の記憶を持って生まれた正文はその才能ゆえに母に逃げられて心が折れ、理解ある恋人には裏切られ、本の世界に逃亡した。大学を卒業し商社に入った彼はよき上司、よきご近所さんを装ったが、結局、いい人と止まり、部下の妻の相談に乗り、事故で42歳の人生を終わる。
◎お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、11歳、次長の父、エトホフト家に異彩を放つ秀才。元お茶会の会長であり、アルと一緒に高等科に進学し、甲斐甲斐しく世話する。長い黒髪と黒い瞳と白い肌が特徴で、黒の制服と白いブラウスがよく似合う。
◎赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、11歳、貧乏貴族、実家は商業区の酒屋(酒造・倉持ち)、文武両道で優しいお姉さん、ショートの赤毛がチャームポイント、アルに準家臣。
◎7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、10歳1月、領主の7女、さらさらの金髪、青い目、くりくりとしら瞳、どこか気品がる態度。第2側室の最後の子。アルの婚約者。
◎領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)68歳、セプテム地方の北の果てにある城壁市エクシティウムの領主。
◎市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、71歳、王都から市長に派遣された伯爵。王族に最も多く娘を輩出したと言われる名門のシチリア一族であり、最も多くの城壁市領主となっている。オリバー・フォン・シチリア伯爵は王都の産業省の高官であったが、一向に動かない城壁市エクシティウムのシハラ伯爵を動かす為に自ら乗り込んできた。
◎ギルド長:ドアン・グエン、59歳、ギルドマスター。城壁市エクシティウムのギルドマスター。アルとベンに期待している。
◎大神官の大司教様:イハク・フォン・シハラ伯爵、66歳、領主伯爵様の弟。城壁市エクシティウムの大神官。
◎アッキ・アディ・ステイク子爵:8歳、アルフィンの自称ライバル。王都より古くからあるセンター都区の中心にあるステイク城壁市のコロニーの1つである。城壁町の領主の子。侯爵領主の分家に当たり、プライドの高さは王家に匹敵する。アッキの母は現宰相、現王の第2王子の孫で、父も宰相の文官をしている。天才の名を欲しいままにしてきたアッキはステイク城壁市で剣・弓・魔法の三部門で優勝し、紋章学の論文と討論で金賞を貰うという評価からアルゴ学園の第一推薦者に名が上がった。本年度、最少の入学生という表号をアルフィンに奪われたことで敵対視するようになる。
◎ラケル・エスク・アルゴ:8歳、ヤベツ・エスク・アルゴ:サウルド皇太子の長男の第3王子、現国王アウグェの第1王子、暗殺者レド・ポテマの転生人。レド・ポテマの早く亡くなった友人の名を借りて、レド・ポテマの転生者であることを隠して生きている。王子が転生者であることも一般には隠されています。王位第6位の王子様を追及する人もいません。5歳でも卒業する知識はありましたが、体力・魔法力が整わないので8歳まで高等科の入学を遅らせました。
〇ノア・フォン・ハリー:11歳、No1さん。アルの同期の先輩、貴族の息子。自尊が強く、他人を見下す性格。
〇オリバー・フォン・イーサン:11歳、No.2。伯爵派。アルの同期の先輩、行政府の働く貴族の息子。お茶会のお姉さん、ティナに求婚し振られた青年。
〇イコブ・フォン・オスカ:11歳、便所掃除さん。アルの同期の先輩、代々騎士の息子。貴族として最も低い爵しか持たず、頭も腕もいいが貴族にへりくだる性格。他の貴族の息子から掃除当番を替わってやるので、いつも便所掃除をやっている。
〇サリーナ・フォン・スワッポ伯爵:22歳、法官貴族、伯爵令嬢。企画室の職員さん、レンタル荷馬車隊に企画責任者に任命される。伝説の鬼の弟子と仕事ができるのを楽しみにしている。
□魔法省が認定する魔法使いのランク:魔法省は魔力や知識量、国家の貢献度に応じてその名称を与える。一般的に上のランクが有能な魔法使いと考えているが、冒険者や他国では使用が統一されている訳ではない。魔法使いはこれらの総称である。魔法省の一部では、師以上を優秀な人材と考えている。また、冒険者の間では、魔道士以上の魔法使いを仲間にしないとドラゴンと戦えないと呟かれる。
〔魔法士、魔術士、魔道士、魔法師、魔術師、魔道師、賢者、大賢者〕
□世界の名称とその他
◎暦:アルフィンが生まれた年はアニミー歴(新生歴)5138年、アルゴ王国歴1838年です。偶数年は調整日が1日加算され、100年で割り切れる年は加算されない。さらに新生歴が400で割れる年は加算され、後は観測で微調整される。暦は創造神アニミーの名をとってアニミー歴とか、新生歴と言う。
◎爵位:王族の直系一族〔エスク〕、準王族の一族〔ツー〕、領主の一族〔アディ〕、土地なし法官貴族〔フォン〕
◎アルゴ王国:人口3000万人。聖教会に属している人至上主義の王国、
センター都区:800万人。アルゴの王都を構えている。
オリエント地方:500万人。お茶と海産物と東交易で栄える地域。
オビウム地方:1000万人。アルゴ王国の食糧庫、最も豊かな土地を持つ。
ミリディ地方:300万人。南洋の秘境、鉱山や漁業で栄える独立部族の集合体。
セプテム地方:400万人。大陸の北欧にある帝国と交易で栄える地域。
三王家地方:200万人。大陸との交易で栄える古三都。(アルゴの保護国)
◎神々の国、聖域:人口不明。
◎ラボエア王国:1000万人
◎魔王国:500万人(その他、魔物3000万頭以上)
◎城壁市の数ち学生数
センター都区:王都と17城壁市、学生数881人(1回生301人)
オリエント地方:14城壁市、学生数452人(1回生132人)
オビウム地方:34城壁市、学生数888人(1回生281人)
ミリディ地方:30城壁市、学生数251人(1回生83人)
セプテム地方:31城壁市 、学生数403人(1回生131人)
三王家地方:、学生数120人(1回生40人)
学生数2995人(1回生968人)
・王立アルゴ学園240人20ゼミ
◎アルゴ王都:山脈から突き出た山をそのまま城壁で囲い、山が手の平を包み込むような地形な盆地の上に王都を建設している。王都は地形を利用した大城壁と王宮を中心として魔法陣による護符を描く円形の中城壁、王宮を取り囲む小城壁の三城壁で作られている。
王城はその中で少し突き出た山をそのまま城となし、その周囲を王宮としている。王城よりまっすぐ北に宮殿を作り、そこを王都の行政府とし、その中央が大式典の間である。大式典の間の正面には10万の兵が並ぶことができる大広場があり、大扉を開くと祭壇の上にある王席が見えるようになっている。
行政府の正面左右にを取り囲むように貴族区が作られて、王宮とほぼ同じ大きさの貴族の屋敷が立ち並ぶ、その貴族区の北に商業区が生まれ、王族や貴族の為の商品を取り扱う店が並ぶ。貴族区が地形をそのまま利用して、森や川をそのまま屋敷の一部にしているのに対して、商業区は十字路を先に作り、その両脇に大店が並び、その後に同心円上に側道が作られて発展した。側道には様々な貴族の要望に応える店が並んでおり、外側になるほど特殊な職業が増えてゆく。町には清楚な服を着た商人関係者か、着飾った貴族しか存在しない。商家に働く町の者は大店が取り囲む内側の路地に長屋を形成して棲み、様々な下賤な輩は地下の下水道網に並んで地下街を形成して地下に住んでいる。
商業区に外には住居区や工房区、家畜区など町を支える産業区が点在している。
因みに、この大下水道は王宮から繋がっており、下流は大城壁の外に流れる川まで繋がっている。逆に上水道は大城壁の上流部にあたる美しい湖から引かれており、山をくり抜いて王宮まで引かれている。この上水道は一度、王宮を守る小城壁の囲う湖となり、そこから貴族区、商業区へと再び上水道を通って流れてゆく。
王宮、貴族、商業の小城壁が少しいびつな円形をしていることから、団子3兄弟の王都と揶揄されている。
王都の主な産業は円形の中城壁に栄えた城門町が担っている。六芒星に配置される城門町は商業、工業、農産、工房、鉱物、武芸と用途によって別れて、競うように発展している。
◎王国の組織:行政単位は、室―府―省―局―部―課の順で命令系統を統一される。
〇王政室:王宮にあるすべての意志決定機関。
・王:アルゴ王国の意志を決める最高責任者、高齢の為に宰相がほとんどを取り仕切る。
・宰相:王の相談役。高齢の為に実質の王代理。
・三賢者会:宰相と同じく、王の相談役。王都に所領を持つ侯爵のみが成ることができるが、実施はロムス家、レムス家、エスクイ家の独占、貴族達は三侯爵を『三公』と呼ぶ。
〇行政室:王都にあるすべての行政を行う場所。
・枢機府:教皇との連絡する期間、王位継承の儀式、貴族爵位継承の儀式を司る。教会から派遣された枢機卿・大神官・神官で作る組織で、各城壁市・町へ派遣される大神官・神官を取り決める。実際は、教皇が決定した事を国の行政が執り行っているという体裁を保つ為に存在する。
・内閣府:王直轄の組織、侍従院、法政院、人事院、式典院、近衛院、機密院、園芸院、園遊院
侍従院:王族の身の回り世話をする役職
法政院:王国の法政を監視する役職
人事院:王家に関する人事を決める役職
式典院:王族の式典をすべて取り締まる役職
近衛院:近衛の活動を決める役職、近衛は軍務省と連携を取るが、軍務省に近衛を動かす権限はない。
機密院:王国のあらゆる情報を集める機関、各省に情報員を送り王国情報を集める表の情報部
園芸院:庭作り、狩り場を作る役職(庭園や保有地などを整備、維持する。狩りに使う犬や鷹を飼育する)、裏社会で国家の反逆する者を狩りの為に猟犬を育てている。(暗殺部隊)
園遊院:王族の各城壁市や町に遠遊を取り締まる役職(王が高齢なので皇太子やその兄弟が代わりに行っている)、裏社会で裏ネットワークと接触する諜報員を育て、各地に配置している。(諜報部隊)
現宰相の肝入りで園芸院、園遊院は6年前にできた新しい部署であり、以前は侍従・法政・式典で執り行っていた事業を再統合して作り直し、そこに裏部隊を組み込んで配置した。
・行政府:王都を除く、すべての市・町・村を統括し、その代表である市長を派遣し、税収によって町を発展させ、物品税の1割を王宮に奉納する義務が生じます。(領主は王より土地を頂いているので土地から上がる作物に税を取りますが王に上納する必要はありません)
・軍務府:王宮を除く、王を頂点とする軍を掌握する。軍務府に長を統括大臣といい。その下に近衛長、軍務大臣、征夷大将軍、領主総代、キルド総代を支配化におく。近衛は内閣府に所属し、軍事活動において統括大臣の部下となるが、拒否権を特別に持つ。軍務大臣の下に国防長官がおり、この国防長官が王都三軍に長となる。征夷大将軍は魔物討伐の総指揮を取り、4軍から8軍を自由に動かすことができます。但し、5軍から8軍は東西南北に派遣されており、各々の大将軍が独自に判断します。領主総代は文字通り領主の代表であり、城壁市の領主は同時に領軍の総司令を兼任し、派遣されている将軍を使って、領民の安全を勝ち取ることが領主の義務となります。但し、土地は領主の物ですが、領民は臣民であるので王の物です。王の所有物をみだりに壊すことは禁じられています。
・財務省:王都・城壁市の収入と出費を管理する役所。
・法務省:法を定める法務局と法によって裁く審議局に大きく判れる。審議局には、審議部、(町を視察する)視察部、(軍を視察する)軍艦部、(文化を保存する)文化部に分かれ、文化部の中に魔法課があり、転生人(アルも含む)の論文審査があります。転生者の9割は同じ世界の転生者なので判定ができないモノのみ、審議官の手に渡り、論文評価がなされます。
・人事省:人事を配置する場所です。王都から派遣される上級職員を決める総括局と現地で雇用する下級職員の面接などをする一般局、人材発見を目的とする求人局、賞罰功罪を審査する査定局に分かれます。求人局の中に監視部があり、監視部の下に担当人事課があります。アルを担当したティンク文官は担当人事課の所属で、魔法省に出向してアルの担当になっていました。
・総務省:行政の組織全体を管理する部署。城壁の補修、農地開拓、建物の管理、流通、交通、学校運営、町の区画、商業ギルド、冒険ギルド、漁業ギルド、鉱山ギルドなどのギルドも統括する。最も局が多い省。
・企画省:新しい事を始まる部署。(生活・流通・軍務に関わる新提案や新工法を促進する)
・魔法省:魔法の発展を司る部署。(魔法の研究・新人材に支援する。研究所も多く持つ)
・開発省:様々の道具などを開発する部署。(工具や道具などを研究し、開発する)
〇城壁市の組織:内閣府がなく、府が省に格下げされる以外の省はほとんど同じ内容です。但し、王都の省から上級職員が派遣されてきますが、城壁市の(上級・下級に関係なく)職員の主人は領主であり、従うべき上司は市長です。領軍の最高司令官が領主です。
(枢機府→枢機省、行政府→行政省、軍務府→軍務省)
・枢機省:大神官が神の教えを説き、各所に教会を建て、信者を管理します。
・行政省:他の省が城壁内の管理とすれば、行政省は城壁外の領地の管理です。城壁町や町、村など小領主がいる場合は、行政省の内の小領主局が管理者となります。規模の小さい小領主では、小領主と町長(村長)を兼任することが多く。局から部に降格し、総務部(課)と軍務部(課)しかない役所も多くなります。
※局・部・課の目安:領民の数が1万人以上は局、3000人以上は部、3000人未満は課。領民が3000人なら領軍の数が100人に達するので、小部隊の100人隊長を置ける。
アルゴ王国の組織図
◎エクシティウム:人口3万人。領軍300名、貴族500名と従者1500名、冒険者100名程度(最大兵力は2300名と臨時徴集3000名程度)。城壁市エクシティウムが置かれているエクシティウム地方は西に高い山が連なる地形に位置する。緯度も高く、比較的寒冷地となるが、一年中偏西風が吹くこの層に位置している為に、高い山を越えてきたフェーン現象で冬でも雪が降るような寒さにならない。
◎世界アニミー:アルフィンが誕生した世界。創造神アニミーが由来。神々と悪魔と神々の眷属と魔族と人族が混在する世界。世界中に魔物が溢れ、その合間に人族が塀を囲って暮らしている。勇者召喚も普通になされて、様々な世界の文化が混在する。アルフィンの住むアルゴ王国では、勇者召喚はされず、代わりに転生者の知恵を自国の発展の為に利用している。銃や大砲、飛行船が混在しながら生活レベルは中世のような生活とアンバランスな様々な力学の上で成り立っている世界である。
◎世界アース:岩木正文がいた地球である。魔法がなく、文化が発展している。神々は姿を隠している。
◎世界ゲルドニア:神々が去っていった世界。魔法があり、人族と魔族が戦っている世界。それは昔、神々の楽園と呼ばれた世界では、神々の禁忌と呼ばれた異種族の交配が盛んになり、異形の人種が多く生まれた。異形の人種は互いに殺しあり、奪いあい、犯しあった。長く人々に恩恵を当てていた神々もその荒廃に目を背け、遂にこの地を捨てて行ったのである。神々が去っても争いは続いた。その様々な怒りや憎しみや恨みは大地深くに眠らせた邪神を目覚めさせた。その邪気は地上まで昇り、一種族を魔族へと変え、魔王が誕生する。魔王は魔族を連れて世界を蹂躙し、100以上のあった国家のほとんどを崩壊させた。残された人族は神々が残した恩恵に縋り、そして、世界に誕生した賢者に導かれて、魔王を討伐し、一時の平和を取り戻している。
エクシティウムに続く河川と主要道
普通の世界(主な地名入り)
普通の貿易関係地図