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転生は普通のことだった!~3度目の人生、転生チートしてもそんなに巧くいくわけじゃないのよ~  作者: 牛一/冬星明
第一部.幼少チートで優雅な(?)ウハウハ編、どこがウハウハなのですか?
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第42話までの人物紹介

主人公:アルフィン・パウパー(岩木正文、〔賢者〕ティル・ラディイル)

魔術士:リーライハン・ビルム、魔法省人材発掘課に所属する魔法士。

文官さん:ティンク・フォン・リトルス(ミリフォ)男爵夫人。

母さん:エミット・パウパー

親父:シュド・パウパー

上兄:ウェアニー・パウパー

下兄:シュタニー・パウパー

姉:アネィサー・パウパー

マリア:マテュティナ・ツー・レムス、人気作家


姉友ちゃん:トモ・ウンデキム、教会で知り合った姉の友人

子爵の坊ちゃん:アヒム・ファン・バルテン、2組の同級生

伯爵の三男:アクト・アディ・シハラ伯爵、領主の三男

領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)

ベンさん:ベン・ミュラー、『黄昏の蜃気楼』を率いるリーダー

無口さん:ディーノ・ポビロット、『黄昏の蜃気楼』の盾の戦士

僧侶さん:エリオ・スカラ、『黄昏の蜃気楼』の従者(魔法士)

魔法士さん:スー・レトリット、『黄昏の蜃気楼』の魔法士

蚤の背さん:ジュンガ・ブルート、『黄昏の蜃気楼』の斥候

ひょろの旦那ひょろさん:パリス・ドォウ、『黄昏の蜃気楼』の戦士

ガリさん:ガロエル・リベロ、『黄昏の蜃気楼』の荷物持ち(戦士見習い)

お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、次長の父

お茶会の先輩さん:テール・ハイル、交易省の父

お茶会のリボン先輩:テア・ファン・アルボ、造船部の父

お茶会の淑やかなお姉さん:ラッセ・ファン・イェルツェン、財務局に姉

お茶会の元気な先輩さん:オリビア・アディ・エウレベ、小貴族(準領主、城内俸禄)

お茶会の資料さん(文学のお姉さん):ソニア・ファン・セーヴェル、審議官の娘

お茶会の頑張り屋さん:アンネ・アディ・ソルヘルム、小貴族(準領主、城内俸禄)

お茶会の控えめな先輩:カルラ・ファン・ボック、準会員、企画課の父と母

赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、剣の学科を選択するお姉さん

姐さん:カーチャ・セクス、アーチャーのお姉さん。

妹ちゃん、妹ズ(1):ハーニャ・セクス、アーチャーのお姉さんの妹。

妹分、妹ズ(2):レーナ・クィーンク、アーチャーのお姉さんの妹の友人。

見習い神官:アンニ・エクレシア、教会の子(捨て子)

シスターのお姉さん:エリカ・エクレシア、教会の子(捨て子)、小さな法の支配者

ドクさん:ドレイク・フォン・クラスライ:『竜の咆哮ほうこう』のリーダー

盾の戦士さん:シオン・ピンイン :『竜の咆哮ほうこう』の盾

斥候さん:マオ・チュウイン:『竜の咆哮ほうこう』の斥候

ランサーさん:リュイ・タリーク :『竜の咆哮ほうこう』の魔法士

魔法剣士さん:ヤン・セルバ:『竜の咆哮ほうこう』の魔法士

グラマザさん:ジンユィ・フゥーア :『竜の咆哮ほうこう』の弓士

元隊長の剣士:シーツー・シァン:『竜の咆哮ほうこう』のメンバーの師匠


7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、領主の7女

一匹狼ロンリーウルフ:ブルトゥス・ソウマル:元宰相ティアル・アディ・メリディオの隠れ息子。

7女の侍女ちゃん:サラ・レンヌ、屋敷で働く馬の給仕と侍女の娘

お茶会の新人ちゃん:チト・ランス、没落貴族、5区のご近所さん。

市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、王都から市長に派遣された伯爵。

ギルド長:ドアン・グエン、ギルドマスター。

大神官の大司教様:イハク・フォン・シハラ伯爵、領主伯爵様の弟。


30話以降

エルフ

女神アルテミス様

女神アマゾネス様

女神ネクベト様


□詳細とその他の設定

〔ネタばれあり、読む場合はご注意を。読まなくても問題ありません〕


◎主人公:アルフィ・パウパー、6歳1月生まれ、城壁市エクシティウムの下町に賢者の知識と中二病の感性の記憶を持つ転生者として生まれる。貧しい靴屋の息子で大好きな母さんの気を引く為にがんばっている。苦手なものは姉さん。魔法と知恵を駆使してがんばって、「平和が一番」を座右の銘にして、人生をまっとうすると誓っている。

●ティル・ラディイル:魔王を討伐した若き賢者、しかし、その代償に若い命を散らせてしまう。ウハウハな人生を目前にして32歳の人生を終えた。

岩木正文いわき まさふみ、賢者の記憶を持って生まれた正文はその才能ゆえに母に逃げられて心が折れ、理解ある恋人には裏切られ、本の世界に逃亡した。大学を卒業し商社に入った彼はよき上司、よきご近所さんを装ったが、結局、いい人と止まり、部下の妻の相談に乗り、事故で42歳の人生を終わる。


◎魔術士:リーライハン・ビルム、27歳、20年前に地球から転生してきた先輩で老け顔。魔法省人材発掘課に所属する魔法士で光の魔法『意志疎通』で転生者を導く仕事をしています。機密院に気を付けるようとアルに忠告して別れます。


◎文官さん:ティンク・フォン・リトルス(ミリフォ)男爵夫人、28歳。地元の行政府で働いている貴族の奥さん。1児を実家の宿屋に預けて出勤している。『マリかの』の大ファン、アルのよき理解者である。


◎母さん:エミット・パウパー、21歳、第6区に靴屋の妻、アルを含む3男1女、みんな自立して手が掛からなくなってきました。特に伯爵の7女と婚約、大変な息子アルを生んだと思うこの頃で、次は何が起こるのかと青ざめる日々を過ごしています。


◎親父:シュド・パウパー、52歳、第6区に靴屋主人。最近、貴族様が靴を注文するようになって店は好調です。すべて孝行息子のお蔭です。もう何があっても驚かないと思うと、伯爵様の横に座るなんて恐ろしい。伯爵様の笑み1つで心臓が止まるかと思いました。


◎上兄さん:ウェアニー・パウパー、長男、9歳4月生まれ、商業区の靴屋で修行中。自慢の弟が領主伯爵様の7女と婚約とか信じられません。とにかく、弟のアルに負けてられない。がんばろう。


◎下兄:シュタニー・パウパー、次男、8歳5月生まれ、冒険パーティ『シスターズ』のリーダー。片手剣の剣士。師匠のベンさんとドクさんの技を習得中。剣だけは負けられない。


◎姉さん:アネィサー・パウパー、長女、7歳2月生まれ、冒険パーティ『シスターズ』の斥候。世話焼き、イタズラ好き、強気、負けん気、弟好き。アルも私が大好き、何だって言うことを聞いてくれる。アルが結婚なんて許さない。アルは私のモノ。でも、ベッラちゃん、金髪がさらさらで綺麗で可愛い。あれも私のモノになるなら、駄目々々、それじゃトモが可哀そうだ。どうしよう。


◎マリア:マテュティナ・ツー・レムス子爵の令嬢、27歳、王国の人気作家。『マリかの』の作者は神です。次巻はまだ。催促しなくっちゃ!(1児の母ですよ)


◎姉友ちゃん:トモ・ウンデキム、7歳7月生まれ、教会で知り合った姉の友人。冒険パーティ『シスターズ』の氷の魔法士。水の癒しとアイスの攻撃はパーティの要になっている。実家では一番の収入を稼ぎ、7歳で大黒柱となった。アル様の教えを守って魔力循環を絶えず練習を続け、アル様の為にがんばります。


○子爵の坊ちゃん:アヒム・ファン・バルテン、6歳、2組の同級生、貧乏貴族の父を持つ。最近、1回生上の貴族様に目を掛けて貰い、飛び級して同じ年に卒業できるならアル君の繋ぎ役として従者にすると約束を貰った。アル君、君はやっぱり福の神だ。


◎伯爵の三男:アクト・アディ・シハラ伯爵、6歳10月生まれ、領主の三男、日本人の一条いちじょう 阿久斗あくとの記憶を持つ転生者、勉強も努力も嫌いな魔法才能を持つ。あいつが気にいらない。俺のモノをすべて奪ってゆく。気にいらない。


◎領主伯爵様:シコヲノ・アディ・シハラ伯爵(城壁市エクシティウム、シハラ領)67歳、セプテム地方の北の果てにある城壁市エクシティウムの領主。寄り親ネロ・アディ・バイエルン侯爵(フランク領)は開発を喜ばない。しかし、勝手に開発される分には申し分もないなぜなら王国に逆らう訳にはいかないという建前がある。7女ベッラも満更でもないらしい。悪くない。だが、やはり手を打ってきたか。


◎ベンさん:ベン・ミュラー、29歳、Cランク戦士『黄昏の蜃気楼』を率いるリーダー、長剣の使い手。子ドラゴンバスターの称号を持ち、アルの兄シュタニーの師匠。アルのお蔭で収入が増し、心を悩ましていた未熟な若い冒険者に道も生まれた。アルには感謝だ。その分、厄介な依頼が多くなった。


○無口さん:ディーノ・ポビロット、23歳、Cランク戦士『黄昏の蜃気楼』の盾の戦士、勇敢で有能な盾の戦士だが剣技がいま一つ。「うぅぅ、だす」という答えからがチャームポイント。


○僧侶さん:エリオ・スカラ、28歳、Dランク魔法士『黄昏の蜃気楼』の従者(魔法士)、ベンと同じ村の出身。教会付きの従者。短槍二本使い。神官がいつも頭を下げてくれる。何故か、教会の覚えが愛でたい。


◎魔法士さん:スー・レトリット、20歳、Dランク魔法士『黄昏の蜃気楼』の魔法士。ほっそりとした体はエルフを彷彿させる語尾に「スー」と付けるお銚子者。魔法士としての存在が危うい。何ですか、あの子供達は、魔術士からちゃんと習った俺はどうなるんす。


○蚤の背さん:ジュンガ・ブルート、19歳、Dランク斥候『黄昏の蜃気楼』の斥候。小柄な体、「へへっへ、」と無意味に笑うでっぱ歯で猫背が特徴の斥候さん。姉アネィサーの先生。


◎ひょろさん:パリス・ドォウ、16歳、Dランク戦士『黄昏の蜃気楼』の戦士。居住区2番地生まれの引退した冒険者の装備を貰えた運の戦士。さらに運よくベンに拾われ、ベンに鍛えてもらってDランクに上がったばかり。体はまだひょろひょろとしているが姐さんと結婚して新婚中だけど、通い夫。もう二度と結婚式はやりたくないと肝を冷やしました。


○ガリさん:ガロエル・リベロ、15歳、Dランク『黄昏の蜃気楼』の戦士、ガリガリだが体に筋肉が付き始め、剣士とやってゆくか、盾や槍に転向するか悩んでいる。料理など生活力が増しているので、町で魔物肉食堂でもやった方がいいように思える。


◎お茶会のお姉さん:ティナ・ファン・エトホフト子爵、10歳、次長の父、100年前の初代様が北辰一刀流の剣士の転生者。エトホフト家に異彩を放つ秀才。お茶会の会長と最上級生の生徒会役員を引き受ける。アルに仕えて城壁市エクシティウムの影の実力者と囁かれる。


○お茶会の先輩さん:テール・ハイル、11歳、交易省の父、交易省の港局の下級官僚として就職。影ながらアルを応援している。


○お茶会のリボン先輩:テア・ファン・アルボ爵、11歳、造船部の父、港区の造船所の職員の父(法官貴族)、卒業して高等科へ進学した。


○お茶会の淑やかなお姉さん:ラッセ・ファン・イェルツェン男爵、11歳、お淑やかな性格、文武両道、高等科の進学し、ティナが来年来るのを心待ちにしている。


○お茶会の元気さん:オリビア・アディ・エウレベ、10歳、小貴族(準領主、城内俸禄)、兄が領軍の軍団長。血行のよさそうな褐色の肌、形のいい胸に笑顔が最高の元気印のお姉さん。槍と弓、双剣を得意とする。卒業後は領軍に入る予定。


○お茶会の資料さん(文学のお姉さん):ソニア・ファン・セーヴェル子爵、9歳、審議官の娘、普通の文学から異世界文学も網羅する文学少女、後輩のカルラと仲良し。


○お茶会の頑張り屋さん:アンネ・アディ・ソルヘルム男爵、9歳、小貴族(準領主、城内俸禄)、8歳、父は城壁市の代表団の一人として王都で勤務。特に才能らしい才能はないが、持前の努力で同回生の上位に食い込んでいる。口癖は「かんばります」だ。


○お茶会の控えめな先輩(ニホン好きなお姉さん?):カルラ・ファン・ボック爵、8歳、準会員、企画課に父と母が共に勤務している。文官さんの姪。ニホンマニアな文学少女。アルを先輩と呼び、日本からの転生者であるアルを尊敬するのでアルも困っている。


◎赤毛のお姉さん:シェリー・フォン・ブラニー爵、10歳、貧乏貴族、実家は商業区の酒屋(酒造・倉持ち)、文武両道で優しいお姉さん、ショートの赤毛がチャームポイント、アルに親衛隊が出来たなら親衛隊の隊長は彼女だろう。(我、君主を得たり)


◎姐さん:カーチャ・セクス、20歳、アーチャーの姐さん。隣の城壁市の6番地に住む娘で冒険パーティ『シスターズ』の弓士、頼りになる姐さんだ。最近、ひょろさん(パリス)と結婚して、益々、美しさに磨きが掛かってきた。最高の式場、最高のドレス、結婚式が夢のようだったとうっとりと振り返る。


◎妹ちゃん、妹ズ(1):ハーニャ・セクス、13歳、アーチャーの姐さんの妹。冒険パーティ『シスターズ』の槍士。姐さんに似て美人さん。無理矢理の結婚が嫌で逃げてきたが、最近は戦い方も覚えてきた。魔力循環も順調に進み、肉体強化を覚えれば、足手まといも返上だ。


◎妹分、妹ズ(2):レーナ・クィーンク、14歳、アーチャーの姐さんの妹分。冒険パーティ『シスターズ』の槍士。姐さんと別の美人さんです。慰み者に売られそうで逃げてきたが、魔力循環も順調に進み、自立までもう一歩です。やっぱり、アル坊ちゃんなら二号さんでも、妾でもいいなとアルを狙っています。


◎見習い神官ちゃん:アンニ・エクレシア、7歳、教会の子(捨て子)、冒険パーティ『シスターズ』の魔法士(従者)。3歳で魔法の素養に目覚め、ライバル姉友ちゃん(トモ)に負けたくないと、日夜、魔物討伐の経験値を体に馴染ます為に魔力循環を少しでも長く続けています。その甲斐もあって飛躍的に魔力が上昇し、攻撃と治療の要と成長しています。さて、彼女はアルの嘘にいつ気がつくのでしょうか。本当に気が強く、純情な素直な子です。


〇シスターのお姉さん:エリカ・エクレシア、26歳(未婚)、神官、教会の子(捨て子)、

天女と呼ばれた庶民の英才は城壁市エクシティウムの居住区にある小さな教会の責任者となっています。見習い神官ちゃん(アンニ)の魔法才能が伸びて、神官への推薦が確実となって「どうしましょう」と心配する日々が続きます。


◎ドクさん:ドレイク・フォン・クラスライ:42歳『竜の咆哮ほうこう』のリーダー、大剣を使う戦士、ベンの師匠であり、スタイルが似ている。王国周辺の小領主の6男。父の領主から貰った爵持ち。ドラゴンバスターの称号を得ることに夢みて、アルと共に旅立つ日を待っている。学園など止めて冒険しようぞ。


〇盾の戦士さん:シオン・ピンイン:39歳『竜の咆哮ほうこう』の盾、(熊のような大男)ドクの村出身の冒険者。器用さはないが体を使って大盾で仲間を救う頼りがいのある戦士さん。


〇斥候さん:マオ・チュウイン:35歳『竜の咆哮ほうこう』の斥候、(猫のように素早い)、元スリのドクに拾われて斥候。今では経験を積んでベテランの域に達している。恩義深い。


〇ランサーさん:リュイ・タリーク:40歳『竜の咆哮ほうこう』の魔法士(ろばのように顔が長い)小柄な癖に丈槍を得意とし、接近戦も熟す魔法士。神槍李書文を思わせるような鋭い槍が「どこが魔法士」と思わせる。小さな巨人ならぬ武人です。魔法は光と風を操る。ドクさんの呑み友達であり、喧嘩友達である。ヒールも熟すのでアークプリンスと呼べる存在かな、そんな職業はないので僧侶かね。


〇魔法剣士さん:ヤン・セルバ:44歳『竜の咆哮ほうこう』の魔法士(羊のようなおっとりさん)、炎の魔法全般を使える優秀な魔法士。ドクと共に行動する。炎の魔法剣で接近戦も熟すオールマイティーな魔法士である。


◎グラマザさん:ジンユィ・フゥーア:42歳『竜の咆哮ほうこう』の弓士(くじらのように包容力のある親友)ドクの家に使える執事の息子。幼い頃よりナイフと弓と薬学を教えられた。エルフの里で温泉に浸かってから美形から美人に変わってしまった。冷静な判断はパーティの要、パーティのお母さん「グランドマザー」と呼ばれている。


△元隊長の剣士:シーツー・シァン:89歳『竜の咆哮ほうこう』のメンバーの師匠(獅子のような鋭い目つき)


<20話以降に登場>

◎7女ちゃん:ベッラ・アディ・シハラ伯爵、9歳1月、領主の7女、さらさらの金髪、青い目、くりくりとしら瞳、どこか気品がる態度。第2側室の最後の子。伯爵と子供として恥ずかしく行為に心掛けて生きてきた。普通に優秀な才女。三歳下のいい加減さに呆れていた。そこに取って付けたような婚約候補の話のアルに興味を持った。三男と同じ転生人と聞いて最初は見下していた。


一匹狼ロンリーウルフ:ブルトゥス・ソウマル:6歳2月生まれ、元宰相ティアル・アディ・メリディオの隠れ息子。母は獣人(人狼)のハーフで狼の毛を体毛としてわずかに持つ。ティアルはサウル皇太子第1王子の信任を受けて、発展派として王国の改革を率先的に行った若きリーダーの一人であった。しかし、ティアル元宰相は王族を排して、共和国連邦を建国する準備を密かに整えて反逆罪として一族郎党を道ずれに滅亡した。彼の兄であるミリディ地方を総括するメリディオ城壁市の領主であったメリディオ侯爵も共謀罪の嫌疑を掛けられて、3世代遡った分家したナクシャトラ・アディ・カウス侯爵がメリディオ城壁市の領主に変わった。カウス侯爵は前侯爵が国を発展させる発展派であったことを嫌い、保守派を上げて王国No1の権力者であるボート・ツー・ロムス侯爵の庇護を受けた。アルゴ王国は神を崇める神聖国であり、亜人の存在を許していない。一方、神の眷属であるエルフやドワーフを神と同等のように崇める。ブルトゥスは生まれるハズのない子であった。獣人ハーフと人の間に子は出来難い。元宰相ティアルのペットであった母を処分し、ブルトゥスは幽閉された。しかし、元宰相ティアルが反逆者で処分され、ナクシャトラ・アディ・カウス侯爵が領主になると、ブルトゥスは北の僻地へ島流しされることに決まった。保守派は北欧と貿易が盛んであり、亜人を大切にする北欧と密約を交わしている。亜人の保護の観点からブルトゥスは引き渡す対象であるが、反逆者の子を引き渡すことはできない。また、存在しない子を処刑し、騒がれた場合、密約の存在が露呈する危険性があり、彼は生きながら殺さることが決定したのである。(死んで貰っては困るので、金銭的な援助は申し分ないほど行われている。カウス侯爵にとって領主になれた恩人の息子であり、はした金くらいは出しても惜しくない。)母を殺した元宰相ティアルを憎むブルトゥスに王国を恨む理由などなく、侍女が母親の如くブルトゥスを大切に育てた為か、粗暴に振る舞いながら素直を良い子に育っている。可能な限り、人との接触を減らす為、また、監視できるように農村区の離れ、領軍の居住区の近くに家を持っている。領軍に入り、普通の領民として最スタートをきりたいと彼は考えている。


7女の侍女ちゃん:サラ・レンヌ、9歳1月、屋敷で働く馬の給仕と侍女の娘。伯爵7女のベッラと一緒に入学した侍女は5人いるが、サラが筆頭であり、高等科にも付いてゆく気である。ベッラの母(側室)は教育熱心であり、侍女候補を何人か集め、ベッラの友人兼ライバルとした。侍女候補は最初8人も集められ、4人を解雇し、一人を加えた。それがサラである。サラはベッラと同じ年に生まれたが、馬屋の子供であり、3歳の頃から父の手伝いで屋敷に訪れるようになった。母は屋敷の住み込みの侍女であり、母に遭えるのが嬉しかったのだ。サラを見つけたベッラはサラを仲間に引き込んだ。サラは外の世界の事を良く知り、他の小貴族のように畏まらない。母に言って侍女候補に付け加えた。サラの母はこう言い聞かせる。ベッラは恩人であり、使える唯一の主人である。サラはそれに答えて、勉学に励み、あらゆる事をベッラに負けないように心掛ける。初等科に入学すると頭角が現れ、ベッラと一緒に飛び級試験に合格し、侍女候補筆頭になっている。(他の侍女候補4人も伯爵家から学費一切を出して貰っていますが、惜しくも飛び級は成功しませんでした)


〇お茶会の新人ちゃん:チト・ランス、9歳、没落貴族、5区のご近所さん。倉庫の番人の娘。祖父は役所勤めの法官貴族の貧乏伯爵様で父は初等科も卒業できない駄目息子、何とか倉庫番の仕事を貰って何とか生活を続けている。母は屋敷の侍女だったと人です。(駄目亭主を押し付けられましたね)祖父が死ぬと貴族区の屋敷を処分して5区の居住区に移っていたので、6区に住んでいるのでアルのご近所さんでした。通学の時にときどき見かけ、話し掛けたのがきっかけであり、1月のお茶会オリエンテーションに参加して準会員となりました。学回年では常に上位におり、ベッラのライバル的存在ですが、お金の掛かる飛び級試験を受ける余裕などありません。学費は祖父が残してくれた遺産を取り崩して通っています。高等科は進学が決まれば、王都の親族が援助してくれることが決まっています。気づかいができる子なのでお茶会も重宝しています。


◎市長伯爵閣下:オリバー・フォン・シチリア伯爵、70歳、王都から市長に派遣された伯爵。王族に最も多く娘を輩出したと言われる名門のシチリア一族であり、最も多くの城壁市領主となっている。オリバー・フォン・シチリア伯爵は王都の産業省の高官であったが、一向に動かない城壁市エクシティウムのシハラ伯爵を動かす為に自ら乗り込んできた。オリバーの子供は王都の様々な行政の役職に付き、連れは甥御のみである。しかし、それでもシコヲノ・アディ・シハラ伯爵の腰は重く、中央区、商業区の発展を先行して行ったが肝心の産業が育たない状況を打破できないでいた。すべてシコヲノが本気で開発に乗り出さない為である。意気揚々と乗り込んできたオリバーの面目は丸つぶれ、王都の笑いものになっていると嫌悪感を強めている。お互いにやることを貶し合うオリバーとシコヲノは犬猿の仲であった。そこにアルフィンという転生人がシコヲノに近づいていると聞く、若く新しい苗木を取り込まれて潰されては敵わない。それこそシコヲノを御せていないと王都の笑いものになる。新しい苗木を守らねばと動き出す。


◎ギルド長:ドアン・グエン、58歳、ギルドマスター。Bクラス以上の冒険者であり、尚且つ、経済が判る者をギルド長候補として雇い、調査官、同行指揮官、副ギルド長を経て、ギルドマスターに昇格する。最悪、ギルドマスターは城壁市の防衛の時、すべての冒険者を指揮する司令官であり、相応の指揮能力がないとギルドマスターになれない。普段の業務は文官職員出身の副ギルド長に一任する。ドアン・グエンはセプテム地方の西部の出身であったが、30歳半ばでAクラスに昇進し、パーティの何人かが侯爵のお抱えになったのをきっかけにギルドの誘いに乗った。40歳の時に副ギルド長として城壁市エクシティウムに赴任し、48歳の時に前ギルドマスターが引退し、ギルドマスターになった。次のギルド長候補にベン・ミュラー当たりを推薦している。(ギルド本部の承認がでるまでベンには知らせるつもりはない)ベンが引き受けるようなら、未亡人(夫冒険者で子供いない。25歳)の娘を嫁にやろうと密かに考えている。


◎大神官の大司教様:イハク・フォン・シハラ伯爵、65歳、領主伯爵様の弟。同じ父母である長男のシコヲノは領主伯爵になり、飛び級をして同じ年に高等科に入学した弟のイハクは領主を継げない。文武芸術のすべてで兄より優秀な弟であっても領主になれない。しかもすべてに勝っているので兄は弟を毛嫌いしている。仲の悪い兄弟であった。イハクは軍人になって将軍を目指すこともできたのですが、間違って城壁市エクシティウムに配属されたのでは堪らない。間違って、一時的でも兄の配下になるなんて願い下げであった。同じ意味で役人になるのも回避し、神官の門を叩いた。侯爵家が支配する大聖堂を転々とし、順調に順位を上げて、大神官の大司教の地位を得ると城壁市エクシティウムの大聖堂を任された。大神官の大司教と領主は同格なので文句も言わず、引き受けた。城壁市エクシティウムにおいて領主の寄付金が少ないのはその為です。最も他の貴族を脅して、たんまり寄付させているので問題はありません。兄が喜びそうな長男の結婚で丈を握るなどやりません。おや、可愛い姪御が面白い話を持ってきました。兄を困らせるには都合のいい話です。





□魔法省が認定する魔法使いのランク:魔法省は魔力や知識量、国家の貢献度に応じてその名称を与える。一般的に上のランクが有能な魔法使いと考えているが、冒険者や他国では使用が統一されている訳ではない。魔法使いはこれらの総称である。魔法省の一部では、師以上を優秀な人材と考えている。また、冒険者の間では、魔道士以上の魔法使いを仲間にしないとドラゴンと戦えないと呟かれる。

〔魔法士、魔術士、魔道士、魔法師、魔術師、魔道師、賢者、大賢者〕


□世界の名称とその他

◎暦:アルフィンが生まれた年はアニミー歴(新生歴)5138年、アルゴ王国歴1838年です。偶数年は調整日が1日加算され、100年で割り切れる年は加算されない。さらに新生歴が400で割れる年は加算され、後は観測で微調整される。暦は創造神アニミーの名をとってアニミー歴とか、新生歴と言う。


◎爵位:王族の直系一族〔エスク〕、準王族の一族〔ツー〕、領主の一族〔アディ〕、土地なし法官貴族〔フォン〕


◎エクシティウム:人口3万人。領軍300名、貴族500名と従者1500名、冒険者100名程度(最大兵力は2300名と臨時徴集3000名程度)。城壁市エクシティウムが置かれているエクシティウム地方は西に高い山が連なる地形に位置する。緯度も高く、比較的寒冷地となるが、一年中偏西風が吹くこの層に位置している為に、高い山を越えてきたフェーン現象で冬でも雪が降るような寒さにならない。(年に2・3度ほど低気圧が東南から稀に上ってくると、大雨や大雪に見舞われることがある。)緑が深い為に東には広大な魔の森林が存在し、大漁の魔物が徘徊する。北の山は西ほど高くなく、北の山を越えると広い盆地が広がっており、動物・魔物達の楽園となっている。南もまた魔物が多く徘徊する土地であり、魔物楽園に城壁市を築いたと言った方が早い。西には寄り親となるフランク城壁市があり、エクシティウムもその派閥に所属している。東にはオリエント地方が広がり、古くから栄え、高度な文明と貿易で栄えている。城壁市の北から西に流れるセプテム川は大陸最大の河川であり、緩やかな川の流れは、偏西風を使って帆船で川を遡ることができる。ただ、魔物が多い地区なので開発は遅れ、300年前にできた城壁市エクシティウムは、1000人の開拓民によって建てられた「アルゴ王国最後の城壁市」と言われる所以である。100年に一度ほど、『大活性期スピンータン』と呼ばれる魔物の大量発生する現象が起こる。王国中で起こる為に援軍を期待できない。城壁市は周辺の衛星小領主民を城壁に囲い、その苦難の年を超える。(北のセプテム地方の東方区には、魔物の徘徊が激しく小領主がほとんど存在しない)

※.異世界転生には周期があり、地球アースは100年単位で地球異世界人が増える接近時期の『最近期』と、まったく来ない離脱時期の『最遠期』を繰り返している。アルフィンが来たのは『最近期』が終わる頃であり、『最近期』が終わてから10年後くらいに『大活性期スピンータン』を迎えると言われる。また、『最近期(20年くらい)』の始めと終わりに日本人の転生者が増えるという現象もある。


◎世界アニミー:アルフィンが誕生した世界。創造神アニミーが由来。神々と悪魔と神々の眷属と魔族と人族が混在する世界。世界中に魔物が溢れ、その合間に人族が塀を囲って暮らしている。勇者召喚も普通になされて、様々な世界の文化が混在する。アルフィンの住むアルゴ王国では、勇者召喚はされず、代わりに転生者の知恵を自国の発展の為に利用している。銃や大砲、飛行船が混在しながら生活レベルは中世のような生活とアンバランスな様々な力学の上で成り立っている世界である。


◎世界アース:岩木正文がいた地球である。魔法がなく、文化が発展している。神々は姿を隠している。


◎世界ゲルドニア:神々が去っていった世界。魔法があり、人族と魔族が戦っている世界。それは昔、神々の楽園と呼ばれた世界では、神々の禁忌と呼ばれた異種族の交配が盛んになり、異形の人種が多く生まれた。異形の人種は互いに殺しあり、奪いあい、犯しあった。長く人々に恩恵を当てていた神々もその荒廃に目を背け、遂にこの地を捨てて行ったのである。神々が去っても争いは続いた。その様々な怒りや憎しみや恨みは大地深くに眠らせた邪神を目覚めさせた。その邪気は地上まで昇り、一種族を魔族へと変え、魔王が誕生する。魔王は魔族を連れて世界を蹂躙し、100以上のあった国家のほとんどを崩壊させた。残された人族は神々が残した恩恵に縋り、そして、世界に誕生した賢者に導かれて、魔王を討伐し、一時の平和を取り戻している。



エクシティウムに続く河川と主要道

挿絵(By みてみん)


普通の世界(主な地名入り)

挿絵(By みてみん)


普通の貿易関係地図

挿絵(By みてみん)

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