5話
「探索任務ですか?」
「そうだ。君達第二十七小隊には探索任務付いてもらう。近々大規模な領土奪還作戦が計画されており、その為に地形や補給ポイントの確認、魔獣の平均ランク、そして最高ランクの魔獣の調査をしてもらう。勿論君達以外の小隊も参加する。君にとっては初任務だが頑張りたまえ」
俺は今司令室おり、そこで司令に任務の通達を告げられた。
「一つ確認してもいいですか?」
「なんだね?」
「わざわざなんで俺を司令室に呼んで任務の通達をしたんですか?通達だけなら、呼ばなくってもできるじゃないですか?」
任務の通達だけなら、他の者に任せればいい、なのに忙しい司令本人が俺を呼んだ意味がわからなかった。
「理由は二つある。一つは君に期待しているから私が自ら呼んだ。もう一つは君に忠告するためだよ」
「忠告ですか?」
「そうだ。君の部下達に気を付けなさい、今まで多くの者が第27小隊の隊長に就いたが全員半年に以内に辞めているか任務で死亡している」
「そんなまさか……」
「本当だよ。だから彼女達はここではこう呼ばれ、恐れられている。」
……死神に憑かれた少女達と……