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最終審判(ラスト・ジャッジメント)  作者: 咲羅
探偵への道標
4/8

4話 認定試験

学校に着いてから俺はすぐにホールに向かった。今日は上級探偵承認試験の初日。その説明を聞くためである。


探偵には「下級」「中級」「上級」の三段階に分かれている。下級では基礎を固め、中級では窃盗や万引きなどの犯罪のレベルが低い事件を担当しながら、応用を身に付けていく。上級になれば父さんのようにオルディオンなどの凶悪組織が起こした事件も扱うことができるようになるのだ。


この試験は二人一組で始め、その後五人までは年齢も性別も学校にいるいない関係なく組み込むことができるらしい。俺は瀬山と組むことになるだろう。あいつが朝話しかけてきたのはそれが理由だろう。まあ他に組む人もいないのだからしょうがないよな…


試験は警察が未解決としたものを使用し、主に学校で学んだことを使って解決するという内容だった。警察が未解決にしたのをどうやって解決しろというんだ。と思ったが、今のこの国の警察は使い物にならなくなってしまった。だから探偵が出来たのだ。最後にこんなことを言う校長もどうだとは思うがな…


あとは事件が解決するまで学校の行き来は自由としか言われなかった。


説明が終わってすぐ、瀬山と合流して申請書を出した。貰った封筒の中に、今回警察が解決できなかったのであろう事件の書類がたくさんファイリングされている事件調査書と「探偵団氏名」と書かれた紙に、佐久間裕斗 瀬山千那の名前と五つの空欄があった。



「ここにどんな人の名前が入るんだろうね」

「・・・さぁな」

「あれれ?全然乗り気じゃないね」

「俺が知りたいのはこっちの方だ。」



そういうと俺は事件調査書の方に目を通した。これが俺と瀬山の最初に解決する事件だった。



NO,1 突然死!?


あるパーティー会場で某大手電機メーカーのパーティーが行われていた。夜遅くになりお開きにしようとしたところいきなり天気が消え、暗闇に。その後すぐに電気はついたものの、現場は騒然としていた。社長が口から血を流して倒れていた。警察は殺人事件として調査したものの大動脈が破裂していて、殺人か事故か分からず調査は難航し未解決



「こんなんで未解決なのー。こんなのどうみても心臓弱ってただけじゃん」

「でも暗くなってからすぐに死ぬか。しかもこんなにタイミングよく」

「あるんじゃねww」

「そういう性格だからダメなんだよ瀬山は」

「あーまた苗字。もうセナにしてよ」

「なんで?」

「もうペア組んだんだしさぁいい加減あだ名で呼びあおうよサク」

「はぁ。分かった…セナ」

「それでよし。でさ、どうするこの後?」

「もっと細かく写真とか見たいから家行こ」

「もちろんサクの方ね」

「はいはい分かったから。これ持って家行っててちょっと買い物して帰るから」

「OK」


そういうと鍵を任せて今日と明日の分の食料を買いに行った。


その帰り道物音がして路地裏を見ると、小学3年ぐらいの女の子がスーツを着て鉄パイプを持った男たちに囲まれていた。


(ありゃーやべーな)


そう思うと反射的に体が動いていた。

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