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終わる歯車仕掛けの世界  作者: シナミカナ
美しき我らの地獄よ
12/39

制圧

建物に浸入し10分後には死体がそこら中に転がっていた。

真城ちゃんの絶対的な防御にも攻撃にもなる能力。

そして俺の一切の機器類を無効化する能力があれば簡単に無力化できた。

文明の利器を使用できない人は原始人と何ら変わりない。

真城ちゃんと俺は死体を出来るだけ目につかない場所に引き摺っていた。


「一応まだ能力を行使できる奴はいないみたいだけど、このまま簡単に救出が出来れば良いね」


最後の死体を運んでいる途中に真城ちゃんが呟くように話す。

正面の扉から堂々と入った俺達を待ち受けていたのは銃を携帯している信者達10名程だった。

何時ものように銃を構える信者達に突っ込んでいき

何時ものように弾のでない銃に驚いている所を順に殺していった。


銃を携帯している信者は能力を行使できないと考えて良いだろう。

平和だった日本で銃がある場所も数も限られている。

確実に有限の弾を消費するのは能力を行使できない奴で、

銃を携帯していない信者は無限であろうと推測される能力を行使できる奴だ。


それでも10名程の信者全員が突撃銃を携帯していた事実は驚きであり恐ろしかった。

これまで一度も銃を撃たなかった者もいれば何人も生存者を殺した者もいたかもしれない。

このままでは、この世から生存者がいなくなって僕たちの戦いに意味なんて────


「何であろうと絶対に仲間を助けるよ真城ちゃん。」


「もちろんですジョンさん。」


簡単に事が運んでいく筈ないのに。

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