涼月 作:月華 翆月
初めましての方は初めまして。
そうでない方はこんにちは。
月華 翆月と申します。
今回は、abakamu様主催の「掬片の会」に参加させて頂き有難う御座います。
お目汚しかも知れませんが、お付き合い頂ければ幸いです。
夏といえば、海に山に西瓜に花火。
それが普通かもしれない。
けれど、私にとって夏は夜。
昼間の暑さが少し和らいで、風がそっと優しく吹く。
空は良く晴れていて、家々から漏れる光に負けじと星が輝く。
そして、私の楽しみはその星達と共に浮かぶ月。
毎日同じ形ではないけれど、その美しさは変わらない。
白とも黄とも言えないその淡い光はどこか切ない。
夜浮かぶ月は昼浮かぶ太陽の熱を冷ましていく。
そっと息を吸うと、昼間より少し冷たい空気が肺を満たす。
虫の音が夜空に響く。
星がそれに合わせて瞬いている。
風がそっと木々の葉を揺らす。
月が嬉しそうに光り輝く。
風が心地よい涼を運んでくる。
月が美しい涼を運んでくる。
夏はまだ続く。
願わくば、この涼を得られる穏やかな日々が続きますように……」
最後までお付き合い下さり有難う御座いました。
abakamu様、お誘い有難う御座いました。
この場にて御礼申し上げます。
作者マイページ(月華 翆月)
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