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亀 作:さゆみ

いつかの夏

金魚すくいですくったのは君だった

小さな君は固い甲羅に隠れてる


僕は君をつついてみる

世界はきれいだよ

覗いてよ


君は少し笑った

走った

逃げた

俊足だった


君は青空をバクリと食べた

甲羅はどんどん大きくなった

ねえ君は甲羅の中に何を詰め込んだの?


僕はあの日

きれいな世界からみなげした

僕はまた罪をつみあげた

吊し上げられた夏

君はいなくなった


固い甲羅をずっと背負っているのは僕だった


君はどこにいるのか

水際で甲羅に夏を透かして

青空を見上げているのだろうか


ねえ君は甲羅の中に何を詰め込んだの?

僕にそう言って笑うのだろうか

作者マイページ(さゆみ)

http://mypage.syosetu.com/299670/

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