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11話

 ここはどこだ?

 気がつくと俺は先程と変わらないが青空の元、どこかの建物のコンクリートの上に立っていた。

 俺は桜に殺されそうになって、謎の光に包まれたところまでは覚えてる。

 俺は死んだのか?

 しかし、どう考えてもここは天国でも地獄でもない気がする。

 眼前を見やる。

 フェンスを挟んで、景色が見えた。なんて変哲もない街の風景が見える。

 ここは学校の屋上だ。

 頭上を見やると神様がふわふわ浮いていた。

 だが、俺はここが現実世界とわかっていても言いたいことがあった。

「まさか俺は異世界転生したのか…!?」

(そんなわけないでしょ)

 どこからともかくありがたいツッコミ。

 それで改めてこれが現実で、俺は死んでないことが実感できた。

(学校まで体力持たなそうだったから私が屋上までワープさせたわ)

「市原、お前は一体何者なんだ?なんでこんなことを……」

(説明はあと。来たわ)

 バン!突然屋上と屋内を隔てる扉が大きな音を立てて開いた。

「ここにいたんだね、市原さん」

 目のハイライトが消えた桜が立っていた。

 フラフラとした足取りで俺に近づいてくる。

 とここで。

 ピンポンパンポーン。

 校内放送を知らせるチャイムがなった。

「あー、戸山桜、聞こえるか?」

 俺もとい市原の声がスピーカーを通して流れる。

「勝!?」

 ビクッと桜が反応した。

「お前に伝えたいことがある」

 あれ?なんか嫌な予感がする。

 俺は確か、桜を止めるには俺(今は市原だが)が告白する。

 あいつは学校まで引き付けて、私に考えがあるって……。

 まずいまずいまずい!

 まさかあいつ……!

「俺は戸山桜、お前が好きだ。世界中も誰よりも!だから俺のせいで手を汚さないでくれ!頼む!」

 言いやがったあああああああああああああああああ!!!!!

「本当!?」

 さっきまでハイライトが消えていた桜の両の目に光がやどる。

 下げてある髪をいじる時はあいつが照れている証拠だ。

 いや、まって。確かに俺は桜を止めるのを市原に頼んだ。

 それがこれって……!

 全校生徒、教員に知れ渡ったじゃねぇかあああああああああぁぁぁ!!!!

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