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『始末させてもらいます。』

作者: 詩織




ばあちゃん子のわたしです。


年寄りっ子は、むかしから”三文安”と言われます。


だけど、三文安くて良かったかもしれへんよ~


( ̄~ ̄;) それにしちゃ、残ってる、、、



(笑)








「きのう残った天ぷら、

うまいこと始末しといて、」


「始末~?」


「なんで捨てるん?もったいない。」


「まだ、食べられると思うけど、」


「そやない、

うまく食べられるように料理して

言ったんや、」


「ウチのほうで始末言ったら

”捨てる”いう意味かな?」


「うちのほうでは、

食材を無駄にしないことを

”始末”言うんよ。(笑)」



「そういえば、あんたんとこ

冷蔵庫、すっかすかだもんね。」



「うーん、、、

”始末”はケチとは違って

生活の中でむかしから伝わる

”工夫”いう意味かな?」


「工夫?」


「うん、あんたおつゆ作ったあと

煮干しやお昆布さんやかつぶし

どうしてる?」


「そんなもん、使わんインスタントで

間に合う(笑)」


「じゃあ、湯豆腐の下のお昆布さんは?」


「ああ、出汁 でちゃった後の昆布、

捨てるかな?」


「そこやがな~、」



「そこぉ~?」



出汁だし取ったあとの

昆布や煮干しやかつぶし、始末

したら無駄がないやろ?」



「(=ω=.)はぁ~、」



「かつぶしや煮干しはフードカッターで

粉砕して味醂、砂糖、醤油、水で味付て

フリカケや、佃煮にするとおいしいし」


「昆布も同じ味付けで、もしあったら

干しシイタケの軸や胡麻と一緒に

佃煮にしとくと便利やの」



「(*´∀`*) へぇ~♪」



「最近の野菜はきれいで

大根も人参も あんま、

皮を剝かんと大丈夫なんやけど、」



「もし、剝くんやったら

皮は捨てんと、

ちょっとお陽さんに干して

小ちゃくなったら切干さんの出来上がり。」



「(´-ω-`) めんどくさ-、」



「もちろん電子レンジでも出来るけど

お天気のええ日ぃに 

すこぉし表にだしとくだけで

お陽さんの栄養もいっしょに

ほっこり召し上がれ♡」



「(*´∀`*) なるほどな~♡」



「買いもんも、いつ、どうやって、

食べようか、じゃあ、こう下ごしらえ

しといたら時短で楽やな~」って、


「それが、時間も無駄にならん

食材も新鮮なうちに使い切れる、」


「(*´∀`*) アッアッ、


言わんで、言わんで。


始末や~(笑)」



「そうや、始末やわ~(笑)」



「その代り、いっぺんに使わんもんは

すこーし、いいもんを買うん♪」


「いっぺんに?」


「うん、調味料や調理道具は、

いいもんを買うて、きちんと使うん」


「そういう事を大事にしたら

誰でも そこそこおいしいもんが

できるんよっ♪」


「(*´∀`*) なるほどな~」


「”安物買いの銭失い”言うもんなっ。」


「いいもん買ったら、


ながーーーーく


壊れても直せる。」



「そうそう、それが、」


(*´∀`*) 人(*´д`*)

「”始末”云うもんや~♪」



(笑)




挿絵(By みてみん)

残りもんの

クリームシチューとチャーハン

を混ぜてゆで卵とプチトマトの輪切り

好みでバジルや、黒胡椒かけて

粉チーズかパン粉をかけて、

オーブントースターで15分


ラザニア風チャーハンの出来上がり(笑)





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― 新着の感想 ―
[良い点]  おばあさんの知恵袋。  長いこと生きている間に、この袋にはなにやかやとたまるのでしょうね。  私の知恵袋。  はたしてどれほどのものがたまっているのか。  そもそも袋じたい持っていないの…
[良い点] 「上手に始末してな。」 って、なんだかやくざ映画に出て来そうなセリフやね。 始めと末尾という漢字を用いた二字熟語の『始末』。 最初から最後まで使い切る、物を大切にする心も、重ねられる言葉。…
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