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母をたずねて三千年  作者: 三毛猫
番外編2
28/29

裏設定とか~登場人物紹介編~

 引き続き裏設定をぐだぐだ語ります。主に登場人物の紹介となります。

 本編に関してのネタバレを多々含みますのでご注意下さい。

 お暇な方だけお付き合い下さいませ。

三毛猫「こんにちわ。もしかしたらこんばんわ。このお話を書いてる人です~」

 ロナ「こんにちは。あるいはこんばんは、このお話の主人公よっ!」

三毛猫「……引き続きまして、登場人物の紹介です」

 ロナ「分割します、なるだけ早いうちに~とか言って、すぐ続き投稿するような口ぶりだったのにずいぶん時間かかったね?」

三毛猫「……いえ、なんかいろいろ、考え込んでいたらどつぼにはまってしまいまして。需要があるかもさだかじゃないのに、こんなしょうもないシロモノを延々本編並みの文字数書き散らすのは果たして何か意味があるのだろうかとか、しょうもない設定語るより少なくとも続きの話を語ったほうがいいんじゃないかとか……」

 ロナ「……暗いっ!! しかも遅筆のいいわけになってないしっ?」

三毛猫「……あー、うん。ここでぐだぐだと語るのも見苦しいですよね」

 ロナ「それ以前に、そもそも誰も読んでなかったりして……?」

三毛猫「うぎゃー」





■登場人物の名前について


三毛猫「気を取り直しまして……。まずこの世界の人物名についてなのですが、基本的にはあまり姓や家名というものがありません。だいたいの人は名前だけなのですね」

 ロナ「あたしも、ただのロナだしねっ!」

三毛猫「さらに言うと、この世界には王族とか役職とかの立場的に偉い人はいても、いわゆる貴族制度みたいなものはないので、姓や家名を持ってるからといって、別に貴族だとかということもありません」

 ロナ「んー、そんじゃ、姓とか家名のある人ってどゆ人なの? サークとかセナが家名あるよね」

三毛猫「えーっとですね、田舎の方だと名前だけで通じちゃうので現在でも姓のある人はあまりいません。ですがこの世界、特に女性の場合、神様の名前にちなんだ名前をつけることが多いので、割と同じ名前の人がいるのですね。流石に神様と同じ名前をつけるのは恐れ多いので、”~ラ”という主な神様の命名則にちなんで、”~ナ”または”~ア”という名前がよく付けられます。日本で言う”~子”みたいな感じでしょうか」

 ロナ「えーっと、大地母神セラにちなんで、セナ、みたいなかんじ?」

三毛猫「そうですね。魔法使いのセナの名前は、地球で言うマリアみたいにありふれた名前です。白神リラにちなんでリナ、リーナ、リア、黒神ネラにちなんでネナ、ネーナ、ネア、灰神イラにちなんでイナ、イーナ、イアなんて名前も多いですね。頭に何かくっつけて、リュセナ、カタリナ、ミネア、アイナみたいな風になることも。ちなみにフィアナさんの場合は灰神イラからの変形ですね」

 ロナ「じゃあ……あたしの名前も何かの神様にちなんでるのかな? ロラとかって神様いたっけ?」

三毛猫「その辺はまだナイショで……。で、まぁ大きな街だったりすると似たような名前の人も出てくるので、どこそこの誰、という感じで家名のようなものが呼ばれるようになるわけです」

 ロナ「なるほどー。あれだよね、鍛冶屋スミスのジョンさんがジョン・スミスってなるようなのだよね?」

三毛猫「そうですね。今言ったみたいな何々屋の誰それさん、みたいな職業がもとになったり、何々通りの誰それさんとか、地名が元になったり、”笑う猫のしっぽ亭”のフィアナ、みたいにお店の名前だったり。そういうのが代々続いて家名になって来るわけです。なので基本的に家名や姓のある人物というのは、そこそこ古い家系の出身ということになります。先述のように貴族制度というものはありませんが、家名がある家というのはそれなりに続く古い家系であるため、そこそこ裕福であったりとか地方の有力者であることが多いです」

 ロナ「あ、ほかにに出身地を姓として名乗るのも多いよね。宮本村の武蔵さんみたいな?」

三毛猫「王様とかは国の名前が入ってたりしますね。あと種族の所で獣族の命名規則や有角族が日本風の名前だとか書いたように、いくつかの種族は風習として独特の命名規則があります」

 ロナ「例外けっこうあるねっ!」

三毛猫「……さて前置きが長くなりましたが、それでは」

 ロナ「登場人物しょうかい、はっじめっるよー!」




■登場人物紹介


○ロナ

 このお話の主人公。人間の女性。年齢は……じゅうろくさい。剣士?

 ただのロナで、姓や家名のようなものはない。


 普段は背中の中ほどまである黒髪をゆるくひとつに三つ編みにしてまとめている。瞳の色は黒。やや小柄な体格ではあるが、子供に見えるほどではない。黙っていれば割と美少女の部類だが、思ったことをすぐ口に出し、思うより先に手が出るタイプのためやや残念な感じ。


 青い貫頭衣を着ている。寒くなると下にズボンなどを穿くが、作中では暑い地域のため穿いていない。チャイナドレス的に生足とかちらちらしている。胸には真紅の宝石レディ・クリムゾンの護符を首からぶら下げ、右肩に肩当(光の鎧の一部)を装備している。肩当ての中に古の剣、腰にショートソード。足首や腿の内側などに短剣やナイフなどいくつか隠し持っている。

 得意とするのはショートソード。古の剣は分類的にはロングソードにあたるので魔法剣を切り札的に使うことはあっても、実剣として使うことは少なく普段は肩当てにしまいっぱなし。

 ※ここではショートソードとロングソードの違いを剣の長さで区別しています。


 素早さを身上とする剣士。本編中であんまりまともに戦うシーンがないが、剣一本で数万の大軍を鼻歌交じりで全滅させられるクラスの規格外の強さを持つ。ただし、うっかりするとそこらのがきんちょに一本取られる事も。


 北の島国ノーザリア出身。ただし正確な生まれはどこかは定かではない。赤ん坊の頃、冥府の門の前に置き去りにされていたところを現在の養父母に拾われた。十二の頃にノーザリアを飛び出して以来、世界中をぶらぶらと旅している。


 現在はとある事情で賞金首となってしまい、取り消してもらうために王都ヘストアのロヴァー王に殴りこみをかける旅の途中。




三毛猫「……まあ、いろいろ語れないことも多いのでこのくらいで」

ティム「なあ、年齢の”……じゅうろくさい”って一体なんだ?」

 ロナ「んふふ……知りたい?」←完全戦闘態勢

 エバ「(に)じゅうろくさい、とか?」

サーク「いえ、(さん)じゅうろくさいという可能性も無きにしも非ずですな」

ティム「おおう、それともあれか、恐怖のロリババアってやつかっ? まさか、(きゅう)じゅうろくとかだったりしてなっ?」

 ロナ「……(にこにこ)」


 ――しばらくお待ち下さい……。


三毛猫「……えー、本編中でちらほらロナの年齢詐称疑惑についても書いてありますし、このお話のタイトルからして薄々お分かりではないかと思いますが……。あとおまけで。この世界はゲーム的にはスキル制に近いのでレベルという概念は存在しないのですが、仮に一般的な中堅冒険者のレベルをLv30とした場合、ロナのレベルはLv3500くらいになります。あ、桁間違えてるわけじゃないのでツッコミは不要ですよ?」





○ティム

 本名ティルム・ルード・(アーク)。人間の男性。十八歳。賞金稼ぎ。”首狩り”ティム。

 アークが括弧書きなのは現在家を出た状態のため。家を出るときに実家にあったアーティファクトの剣と兜と鎧を持って出た。


 こげ茶色の髪、茶色の瞳、身長は百七十くらい。それなりに整った容姿をしているが、非常に目つきが悪く、口元にどこか世の中をなめきったような笑みを浮かべていることが多い。


 アーティファクトの剣姫けんきソディアを武器とし、鎧姫がいきメルディアをメインの防具としている。兜姫とうきエルディアも所持しているが、エルディアにはまだ完全には認められていないため、普段は装備していない。ソディアに剣のアーティファクトの基本能力であるクリティカルヒット(首をはねる)能力があり、また個別能力の次元断の能力で賞金首の首を文字通りに首だけにすることなどから”首狩り”の二つ名が付いた。また所持するアーティファクトの破魔や抗魔の特性から魔法使いに対する優位性が高く、”殺魔(メイジキラー)”と呼ばれることもある。


 アーク王国の元第三王子。同時にアーク王国の公認勇者でもあったが、とある事情で国を出奔した。事実上王家から追放されているので王位継承権などはないが、まだ公認勇者の資格は取り消されていない。

 現在はルード家が財政難のため売り払ってしまったアーティファクトの小手と具足を探しながら、それらを買い戻すための資金を賞金稼ぎをして稼いでいる。


 賞金首を捜して盗賊都市ロミスバダムに立ち寄った所、都市破壊事件に遭遇。市長に依頼を受け、都市破壊魔とされるロナを追いかけて捕獲。ロナの事情に巻き込まれることになる。

 最初はロナのことをただの賞金首としてしか見ていなかったが、自身の持つアーティファクトに関連があるらしいと知ってからは、ロナにちょっと別の興味があるようだ。



 セナ「……えっ?」

 ロナ「えっ……?」

三毛猫「野良勇者ティム、実は元王子様でアーク王国の公認勇者です。もっとも、王子としても勇者としても元々あまり表立った活動をしていなかったので、国を飛び出た後もあんまり騒がれてはいないようです。公認勇者とはいえ、代々王家に伝わるアーティファクトの力を解放できたのがたまたまティムだけだった、という程度のものであって、公認とは名ばかりで特に王国から支援等は受けてないです」

 セナ「おおお、王子さまっ?? ほんもの? すごいわ!」

三毛猫「元、ですけどねー」

ティム「……今の俺は、ただの賞金稼ぎだ」

 ロナ「……公認勇者の方にハァハァするかとおもったのに、セナってばそっちに食いつくんだ?」

 セナ「白馬の王子様は、勇者の次に好きな物よ。玉の輿、いいわね。うふふ、セナ・ルードっていうのも悪くない響きだわ」

ティム「俺にだって選ぶ権利という物がだな……」

 ロナ「……元王子であって今は違うんでしょ? そんなんでいいのセナ?」

 セナ「あらー、そういうあなたもティムとはまんざらでもない仲なんでしょう? ふふふ、ロナ・ルード……ろな、るど? あら? あらあらあら?」

三毛猫「あー……。詳しい話は第四話の後の方がいいかなーとも思いますが、第三話の本編中で色々語られてるのでちょっとだけ語っちゃいましょうか。青の勇者さんと、七人の戦姫について」




○青の勇者ロナルド

 本来の名前はロナ・ルード。人間、当時十二歳。後世には男性として伝わっているし本人も男性のように振舞っていたが、ぶっちゃけノーザリアを飛び出したばかりの主人公ロナ。

 ヘストア王国の王家筋のひとつ、ルード家には代々七つのアーティファクトが伝わっていたが、魔神襲来当時ルード家にはアーティファクトの力を解放できる人間がおらず、密かに勇者の力を持つ者を雇い入れてルード家の人間であるとして戦いに参加させた。ロナもこのときに雇われた人間の一人で、このため当時のロナはルード家の遠縁であるとしてロナ・ルードと名乗っている。しかし実際には結婚してルード家に入ったわけでもなければ養子縁組されたわけでもなく、ただの便宜上の呼び名に過ぎない。

 ロナは七つ全てのアーティファクトを使いこなすことが出来、魔神ダークストライダーとの戦いにおいて多大な貢献をした。しかし普段頭全体を覆う兜をかぶっていた為その素性は一般にあまり知られておらず、本人も目立つことは好まなかったため、魔神討伐後、ルード家の当時の当主がロナと入れ替わってすべての賞賛を自分のものとした。後世に勇者ロナルドとして伝わっている逸話はこのルード家当主が広めたものであって、事実と異なる部分が多々存在する。

 ルード家は後にこの功績を活かしてヘストア王国から独立し、アーク王国を興した。




ティム「……おお?」

 セナ「は?」

 エバ「んー?」

サーク「……魔神襲来は、今からだいたい三千年くらい前の話のはずですが?」

三毛猫「うん。もうばらしちゃうけど、さっきのティムはおしかったねー。ロナは(にせんきゅうひゃくきゅう)じゅうろくさいです」

 ロナ「……」

三毛猫「まだ語ってない事情で十六歳でもまちがいじゃあないんですけれど、その辺は置いといて下さい。あー、別にロナがティムのご先祖様なんてことはないから安心してね。ちなみに本編中でロナが昔、勇者様をやったことがある、とか言ってたのはこのロナ・ルードとしての活動を指しています」

 ロナ「……うー。ばらさないで欲しかった……あたしの黒歴史……。くすん」

三毛猫「……ボクっ娘」

 ロナ「びくっ!」

三毛猫「――ボクがまじんをたおしてせかいをすくうんだー」

 ロナ「うぎゃー;; やーめーてぇ~;;」

 セナ「……ゆ、勇者様ハァハァ」

 ロナ「セナやめて、変な目でみつめないでっ! 抱きついてこないでっ!」


サーク「……どうでもよいですがティム殿のご先祖は、割とろくでなしですな」

ティム「……今でも結構ろくでなしだぜ?」





『七人の戦姫』

 青の勇者ロナルドと共に魔神ダークストライダーと戦ったとされる七人のアーティクファクトの化身。

 アーク王国の王族であるルード家に代々伝わっていたが、数百年前、財政難によりそのいくつかが密かに売却された。現在ティムが剣、鎧、兜を所持している。

 魔シリーズのアーティファクト。


剣姫けんきソディア

 破魔の剣。柄に細やかな装飾の施された細身の銀の長剣。形状としては片手でも両手でも使える、バスタードソードと呼ばれるタイプ。

 アーティファクトの能力としては、あらゆる魔法的防御を無視して空間ごと対象を切り裂く次元断など。

 腰まで届く銀の髪、蒼い双眸。青い飾り気のないドレスを着た、凛とした佇まいの二十歳過ぎの女性の姿をとる。やや古風な言葉使いをする。

 現在はティムをマスターとして認めているが、ティムの能力が不足しているため人化することが出来ない。


鎧姫がいきメルディア

 抗魔の鎧。その蒼い煌きが青の勇者の呼び名の元となった。しかしその姿はロナルドだけのものと決めており、現在のマスターであるティムが装備する際には銀色の鎧となっている。形状としては肩当てがついた上半身を覆うブレストプレートアーマー。

 アーティファクトの能力としては魔法無効化。

 腰まで届く蒼い髪、蒼い双眸。藍色のドレスを着た、おっとりした佇まいの二十代半ばの女性の姿をとる。丁寧な口調で話す。

 現在はティムをマスターとして認めているが、ティムの能力が不足しているため人化することが出来ない。


兜姫とうきエルディア

 吸魔の兜。頬宛のついた、頭全体を覆うタイプの兜。目と口元は隠れない。

 アーティファクトの能力としては魔法吸収。受けた魔法を吸収して自身の力に変える。

 黒目・黒髪のショートカット。緑のドレスを着た、元気のいい十代半ばの少女の姿をとる。フレンドリーな口調で話す。

 ティムを所有者として友人程度には認めているが、マスターとしてまだ完全には認めたわけではないため、ティムは吸魔の力をほとんど使用できない。またティムの能力が不足しているため人化することが出来ない。


氷姫ひょうきメディア

 氷魔の小手(左)。

 アーティファクトの能力としては熱エネルギー吸収。冷気の魔法として放つことも出来る。

 銀の瞳・黒髪のロング。紫のドレスを着た、物静かな十代半ばの少女の姿をとる。やや冷めた口調で話す。

 ルード家に売り払われたことは仕方がないと考えており、現在は魔法学園の地下で大人しくケースの中で眠りについている。


炎姫えんきナディア

 炎魔の小手(右)。

 アーティファクトの能力としては主に加熱方向での熱エネルギー操作。炎の魔法として放つことも出来る。

 紅目・赤髪のショートカット。赤のドレスを着た、血気盛んな十代半ばの少女の姿をとる。乱暴な口調で話す。

 氷姫メディアと同様に売り払われたあとしばらくは大人しくしていたのだが、偶然ナディアを人化できるほどの勇者の力をもった少年と出会い、共に旅に出た。少年が年を取り亡くなった後は惰性でふらふらと誰に所有されることもなく人の姿で旅を続けている。


星姫せいきルルディア/リルディア

 星駆の具足(ルルが左足、リルが右足)

 アーティファクトの能力としては飛翔魔法。両方揃えて履くと、空中であれ水中であれまるで地面のように駆けることが出来る。

 二人とも青目・金髪のふわふわショートカット。ルルが橙、リルが黄色のドレスを着た、十歳ほどの少女の姿をとる。ルルとリルはドレスの色の他は双子のように瓜二つ。やや無口。

 遠い昔にルード家の人たちに売り払われたことを不満に思っており、いつか子孫に恨みをぶつけようと何百年もかけてとある場所でじっくりと仕掛けを構築している最中。





三毛猫「……ちゃんと出てきてないのにキャラ多すぎ?」

 ロナ「多いね~」

三毛猫「で、ここまで設定ならべておきながら今更なんですが。七人の戦姫って、後世の創作だったりして」

 セナ「ちょっと……どういうことかしらぁ?」

三毛猫「ロナルドの所でちらっと書きましたけれど、青の勇者ロナルドおよび、七人の戦姫っていうのは英雄物語アーリ・パイアという物語上の架空の存在なのですよ。ルード家当主によるプロパガンダの産物なのですね」

 セナ「……あ、英雄物語アーリ・パイアが、まっかなウソってことなのかしらぁ?」

 ロナ「……あれ、架空の存在ならティムが会話してるっていうアーティファクトはどういうこと? それにフィアナさんもなんかソディア様がなんとか言ってたけど」

三毛猫「実際に魔神ダークストライダーをどうにかしたのはロナ・ルードであって、ロナルドではないし、七つのアーティファクトも実際に使われましたが、その当時は七人の戦姫なんて存在ではなかったのです。本編中でロナ自身がロナとロナルドは別人である、と言っていたのとはまた微妙に意味が違うんですけど……そのあたりは第四話終わったあたりで」

 セナ「作者のひと、適当にごまかしちゃだめよ~ぅ?」

三毛猫「適当にごまかしちゃいそう……。あ、あと漏れてたのでおまけで。レベル制の世界ではないのですが仮にレベルで表した場合、ティムはLv40くらい、魔神襲来当時のロナ/青の勇者ロナルド(ロナ・ルード)はLv120くらいで、七人の戦姫は平均Lv500ほどとなります。さらにおまけで魔神ダークストライダーはLv8500くらい」


ティム「(……あいつら名前あったのか。普段、剣、とか鎧、とかしか呼んでなかったからな……)」

  エルディア ”てぃむますたーひどいよ~っ! ちゃんとあたし名乗ったじゃんっ!”

  メルディア ”まぁ、私はグランドマスター以外には名前で呼ばれたくはありませんが”

  ソディア ”(……マスターには早く我らを人化させられるほどの力を身につけて欲しいものだな。さすれば、流石に名前で呼んでくれるであろう)”





○エバ

 本名エヴァンジェル・サティス。サティスは家名ではなく、出身の隠れ里の名。影族。十二歳。盗賊。

 盗賊といっても泥棒の類ではなく遺跡探索などに特化した方であり、ロナと出会うまでは主にソロで遺跡に潜って生活していた。


 黒目・黒髪。髪を短くして服装も少年のようであり、中性的な顔立ち。少年のように見られることが多い。もっとも盗賊都市などというあまり治安の良くない場所で生活していたわけで、男のような格好をしているのにも自分の身を護るためにそれなりに意味はあったようだ。宿の娘さんによれば意外とお胸は育っている模様。


 ナイフや短剣の扱いを得意とし、自身を中心とした周囲の音を殺す能力を持っている。戦闘技能は十分以上にあるが、年齢的にまだ身体が出来ておらず体力が足りない。

 盗賊技能はかなり高めだが、経験はまだまだ不足している。


 十歳で影族の隠れ里での修行を終え、修行の実践と生活の糧を稼ぐため、ついでに主となる人物を探すために盗賊都市ロミスバダムで生活していた。仕事帰りに偶然ロナを見かけてひとめぼれ。夜中にロナの部屋に忍び込んで、寝ているうちに主従契約を結ぼうとキスしようとした所に寝ぼけたロナの超爆撃転移核融合魔法ヴァル・セイラムで迎撃され、盗賊都市半壊事件のきっかけとなる。


 ロナに好き好き光線を出しまくっているが、別に百合というわけではなく種族的に主を求める本能によるものが大きい。影族は自分の能力を最大限に活かしてくれるものを主として求めるため、実際に使えるかどうかは別として魔法使いの才能があるものに魅かれるらしい。




 ロナ「おお。つまりあたし、魔法使いの才能があるってことっ?」

 エバ「うん、セナもすっごいけど、ロナってもっとすっごいよ?」

三毛猫「……自覚ないのかもしれないけど、盗賊都市半壊させたのって実際あなただしねぇ」

 ロナ「うわ。作者のひとに認められちゃったっ?! あたし爆弾魔なのっ?」

三毛猫「ほい、どかーん」

 ロナ「あひゃあ」←びっくりして転がった。

 エバ「……えへへ」←ロナにくっついて一緒に転がる。


三毛猫「えー、裏設定とか、なのでちょっと語りますと、高校のころ書いた三千年ではもともとエバは普通の人間で男の子でした。元のお話ではロナとフィアナさんとかお風呂に入ってるのをノゾキにいって袋叩きにされるエピソードとかあったりしたのですが、オンナノコになっちゃったので一緒にお風呂のお話になっちゃったのですね」

 ロナ「エバってばさ、第二話ではほとんどセリフなかったのに、第三話になったら妙にあたしにべたべたしてきてなんか気持ち悪かった……」

三毛猫「第二話はサークとかセナとか新キャラが出てきてたので喋る人減らさないとうまくまとまんなかったんですね……。同じ場面に何人もキャラがいるとまとまんないのです」

 エバ「ボクが倒れちゃったのはそんな理由なんだ……」

三毛猫「実際あの場面で立場的にエバって不要でしたし。そんなこんなでエバは妙に影が薄くなっちゃって……。第三話始めてからもしばらく存在忘れてて、実は後から何箇所か改稿で出番を書き足してたり」

 ロナ「あー。第三話の最初の方、妙に影薄かったよね。あたしが着替えようとしたとき、まだ部屋に残ってたのに気がつかなかったし」

三毛猫「元々はエバはちょっと変わった技能を持つだけの普通の人間の予定だったのですが……その辺りでエバを影に潜れる影族とかにしようと思いついたり。あんまり影が薄いので、それって何か意味があるのかなーと。偶然から逆に意味を作ってみましたっ!」

 ロナ「……適当。行き当たりばったり」

 エバ「……忍者かっこい~よ?」

 ロナ「いや、エバが気に入ってるんならいいんだけど」

三毛猫「おまけのレベル表記では、エバはLv25くらいとなります。同年代で比べると飛びぬけているけれど、まだ一流と呼ぶにはまだ経験不足という感じですか」





○サーク・ローディア

 冥族のローディア家の一員。男性。二千五百三十二歳であるが、見た目は三十前後。種族的な使命として時の賢者とも呼ばれる。サーク個人としては大魔法使いと名乗ることがある。


 濃い金髪・こげ茶色の瞳。髪は短め。小麦色の肌の筋骨隆々の大男。顔はわりと美形な方ではあるが、慇懃無礼な態度が割りと残念。触れたものから精気を吸い取ってしまうというヴァラ族の種族特性から、街中などでは全身を覆うローブを身にまとい、全身を覆い隠していることが多い。


 魔法全般を得意とするが、神と名のつくものに何かしら思うところがあるらしく神聖魔法はあえて使わない。ただし使えないわけではないし知識も豊富である。


 数ヶ月前に前の主と死に別れ、新たな主を探して旅していたところうっかり野垂れ死にしかけ、偶然に出会ったロナを主人とする。ただし、消滅を免れるための緊急避難的な意味合いでよく知りもしないで契約してしまったため、ロナにはあまり忠誠心というものを持っていない。




三毛猫「サークは本編中で種族の説明したりしたから、あんまり語ることもないかな~。ロナがあまり世の中の物事を知らない、というか色々足りてなかったりするので説明係というか薀蓄係というかそういう意味合いで登場させることになった人です」

サーク「まぁ、時の賢者の役割からして説明役というのは妥当なところでしょうな」

 ロナ「んー、個人的にはそういうのより、サークの前の主って人とかけっこー気になるんだけど?」

サーク「……私としては、あまり語りたくはないですな」

三毛猫「サークの前の主は祝福者シルヴェードの女性でそれなりに長いこと(千年くらい?)サークと一緒にいた、くらいしか語れないですね。割とぶっとんだ人であったのは確かですが」

 ロナ「ん? 祝福者ってゆったらあれだよね? 神様が生き返らせた人でさ、死なない人じゃなかったっけ? あれ?死に別れたってどゆこと?」

三毛猫「……ええ。祝福者と呼ばれる人たちが死ぬのは、自ら死を望んだ時だけ、って前の世界設定編のときにチラッと書きましたけれど……つまり」

サーク「……そこまでにしていただけないでしょうか」

三毛猫「ああ、うん。止めときます。おまけのレベル表記だとLv1500といった所でしょうか。裏ボスというかやりこみ系の究極ボスクラスの強さです。ヴァラ族としては中の上くらいの強さですが」





○セナ・ロヴ

 魔法使い。人間の女性。年齢は二十二歳。有翼族リーファと人間の混血。”黒衣の天使(ダーク・エンジェル)”とも呼ばれる。

 黒髪ショート、瞳の色は黒。上から下まで真っ黒なローブに身を包んでいる。額には英知のサークレットを装備し、ミスリル製のロッドをメインの武器にしている。

 首から銀の鎖でネックレスのようにメガネを下げている。ド近眼であるが、メガネをかけた姿が可愛くないと思っているためなかなかかけようとしない。このためよく見間違いを起こす。


 思い込みが激しく、一度思い込んだらそれがどんなにおかしな妄想であってもなかなか考えを変えない。頭のネジが五本くらいぬけている所があって、その思考回路は常人には理解しがたいところがある。

 また勇者マニアであり英雄物語をこよなく愛する。


 裕福な商人の家に生まれた。何代か前に有翼族の血が混じっていたことによる先祖返りで、両親は人間である。英雄物語を愛するあまり、自分も語り継がれるような冒険をしたいと常日頃考えていたが、ある日無理やり結婚させられそうになったのをきっかけに家を飛び出した。

 ちなみに目が悪いのは親に隠れて夜中に燭台の明かりで物語を読みふけっていたせい。


 有翼族の特性により雷の魔法を得意とし、また左側だけ背中に光の翼を発生させ短い時間宙に浮かぶことが出来る。そういう背景からか思考はやや中二病的なところがある。

 悪いやつをやっつけてお金がもらえる、というのが気に入って賞金稼ぎになった。

 実家が魔法薬を扱っていたこともあり、魔法薬の知識が豊富で自身で調合も行う。副業としてではあるが一部で黒衣の天使の名は魔法薬のブランドとしても有名になりつつある。


 史上最高の賞金額という謳い文句が気に入ってロナを追いかけたが、ロナにあっさり返り討ち。無実の罪を晴らすというロナに協力するために同道することとなった。




ティム「ほー。セナってけっこう良いとこのお嬢さんだったのか?」

 セナ「そうね。自慢するわけではないけれど、それなりにお金に不自由することなく育てられたわ」

ティム「なんで家でたんだ?」

 セナ「……光の翼が生えたから、かしらね? 十四歳の時、親に無理矢理に結婚させられそうになって、わたし勇者様や王子様以外の人と結婚するのなんていやだわ、って窓から飛び出したの。そうしたらわたしの背中に半分だけの翼が生えたの。冒険のはじまりとしてはなかなか印象的でよいわね、って思ってそのまま家を出たのよ」

ティム「……割と行き当たりばったりなんだな?」

 セナ「そういう首狩りさんは、どうして王子様やめちゃったのかしらぁ?」

ティム「……俺が一時的にでも王子と呼ばれていた時期があった方がおかしいんだ。俺は、王様が好き勝手やって市井に落とした胤ってやつさ。いろいろあって、全部めんどくさくなって、アーティファクトだけ持って飛び出した」

 セナ「ふーん、素敵ね。冒険だわ。いつか詳しい話を聞かせてほしいわ」

ティム「……気が向いたらな」

 ロナ「あー、セナ、ところでさ、冒険の旅に出たのはよしとして……何で冒険者でなくて賞金稼ぎなんかに?」

 セナ「あらぁ、だって天の使いとしては、悪人に天罰を与えなくてはならないでしょぉ~ぅ?」

ティム「(……重症だな)」

 ロナ「(……重症だね)」



三毛猫「ちなみにー、おまけのレベル表記だとセナはLv1200といった所でしょうか。混血の有翼族とはいえ、実年齢は二十歳ほどなので割ととんでもない強さです。第二話であっさりとロナに負けを認めたのは、強さ的な意味でLv50を越える人間がほとんどいない状況で、Lv1200である自分よりさらにロナのほうが格上であると示されたせいなのですね。そんなとんでもない人間はまさに勇者しかありえない!という思考です」





○みぃ

 本名ミィ・ミ・リュン・ディ・リュクス。獣族と飛頭族と涙族と冥族と有角族の血を引く。年齢は……じゅうにさい。外見は十歳前後に見える。

 母親のミが獣族と飛頭族と涙族、父親のリュンが冥族と有角族の血を引いていた。父親のリュンがサークの兄の子であるため、みぃからみるとサークは大叔父にあたる。


 栗色の髪、瞳の色は黒。獣族の三角の耳を隠すため、普段はフードで頭部を覆っている。しっぽは無いが、体型を隠すためにぞろりとしたローブ系を身にまとっている。小柄で白い肌の美少女。涙族の容姿端麗という特徴もあり、その意味でも普段から容姿を隠す傾向にある。

 共通語としてはやや舌足らずにですます調の口調で喋るが、本来の口調はやや古風で丁寧な口調となる。


 隠れ里で得た様々な知識により、神代魔法を得意とする。獣族特有の身体能力もあり、手足を獣化して戦う格闘術も達人レベル。なんでも一人でやってきた為、大概のことは一人で出来る。


 たまたま訪れたソトの村で偶然と適当さくしゃのつごうにより素性がバレかけ、結果的にロナの旅に同行することになる。




ティム「……こいつもロナみたいに年齢のとこがおかしいな」

 みぃ「……(にこにこ)」←両手が既に獣化済。

三毛猫「あー、ロナのもここでばらしちゃいましたし、みぃちゃんのも本編中でサークがぽろっと漏らしてたのでぶっちゃけますと、みぃちゃんはごじゅうにさいです。見た目は十歳前後なんですけどねー。みぃちゃん自身、自分がいつ生まれたのか知らないですから正確な年齢は不明ですけど、設定上はそのくらいということで」

 みぃ「にゃ、にゃーっ!(がじがじ)」

 ロナ「えっ、なんであたしに噛み付くのさ、みぃちゃんっ!」

三毛猫「えーあと、種族のところでちょこっと言っちゃいましたけれど、みぃちゃんにしっぽがないのは首から下が元は別の人間の身体だった可能性があります。ぶっちゃけ、みぃちゃんはミィ・ミ・リュン・ディ・リュクスでない可能性すらあります。状況証拠からみぃちゃんが自分がそうであると認識しただけで、本当の所は誰にもわからなかったりっ!」

 ロナ「作者の人が知らないって、そんないい加減な……」

三毛猫「このお話は思いつきとその場のノリで書かれていますっ!」

 ロナ「……うん、もうあきらめた。ツッコミが追いつかないよ」

三毛猫「おまけのレベル表記だとLv1000といった所でしょうか。リーンの能力により隠れ里に住んでいた人たちの知識や経験を根こそぎ自分のモノにしたため割ととんでもない強さです」





○フィアナ

 宿屋の娘さん。十四歳の人間の少女。大地母神セラを信仰する。ソトの村の宿屋”笑う猫のしっぽ亭”の看板娘。

 母親は宿の女将さんプラム。父親はリィ。


 黒髪ショート、はしばみ色の瞳。笑う猫のトレードマークがついたエプロンを標準装備。現在は教会の日曜学校に通いつつ平日は実家の宿でお手伝いをする日々を過ごしている。

 教会の神父さまに教えを受け、治療者ヒーラーとして見習い程度の能力を持つ。これには回復魔法に限らず薬草などの知識も含まれる。


 読書家で割と手当たり次第に乱読する傾向にあるが、特に好むのは勇者など英雄の物語。

 第三話の後、勇者としての力が多少あることが発覚してから、教会の神父様に格闘術の手ほどきも受け、鍛錬を積むようになった。格闘なのは「武器を持てば暴力だが、拳は愛だっ!」と変態紳士の神父さまがのたまわったせいであり、この世界では僧侶が刃物を持てないなどといった宗教的な理由で武具が制限されることはない



 ロナ「フィアナさんだねー」

三毛猫「……夢見る乙女、でした」

 ロナ「なんで過去形なのさっ?!」

三毛猫「あなたが、というかロナルドがフィアナさんに現実を突きつけちゃったから」

 ロナ「???」

三毛猫「……あ、あれはロナルド(裏)の方でした」

 ロナ「ろなるどかっこ裏って何??」

三毛猫「その辺は置いときまして。えー、フィアナさんはその昔TRPGで作ったシナリオのNPCが元になっていまして。そのキャラが猫のぬいぐるみを偏愛している人魚で、セラを信仰する鉄拳制裁僧侶プリーストであったため、その設定のいくつかが宿の娘さんであるフィアナさんに引き継がれています。最初の構想ではフィアナさんは飛沫族の混血で、ロナルドくんに告白して振られてロナルドを追いかける、という話になる予定だったのがいろいろぐちゃぐちゃな展開に」

 ロナ「フィアナさんが着いて来る可能性あったの?」

三毛猫「ええ。あなた達のパーティって専門のヒーラーいないでしょ? 回復役として加わるために出したキャラだったんですけどねぇ。なんであんなことに……」

 ロナ「書いたのあんたでしょ……?」


三毛猫「おまけのレベル表記だと、第三話終了時点でLv7といった所でしょうか。そのうちに鍛錬を積んだフィアナさんはアーティファクトの炎姫えんきナディアと出会って主となり、右腕の炎魔の小手で殴ると同時に燃やし尽くす”爆熱神拳ゴッドフィンガー”の二つ名を持つ冒険者になります」


フィアナ「(……いつかきっと、ロナルド様に認めてもらうんだ)」←一生懸命修行中。





○宿屋のご主人リィ

 本名リィ・ミ・ラン・ディ・リュクス。獣族と飛頭族と涙族と影族と人間族の血を引く。外見上は三十後半くらいに見えるが実年齢はもう少し上。

 みぃとは異父兄妹にあたるらしい? 母親のミが獣族と飛頭族と涙族、父親のランが影族と人間族の血を引く。

 影族としての修行をするために父親のランに連れられて隠れ里を出たが、色々な不幸が重なって影族の修行をする前に一人になってしまったため影族としての能力はほとんどない。ただし妻である女将さんの影に隠れることは出来る模様。


 一人で素性を隠してあてもなく旅をしていたところ、冒険者プラムと出会い、色々な紆余曲折の末に結婚。

 現在はソトの村の宿屋、”笑う猫のしっぽ亭”の主人として料理全般と裏方を担当している。



三毛猫「フィアナさんつながりで宿のご主人です。主要キャラという区分からするとちょっと外れるのですが本編中でいろいろ語られてないので補足のために書いてます」

 ロナ「……みぃちゃんの、お兄さん? 見た目的にはお父さんでもおかしくなさげだけど」

 みぃ「……知らないのです。あんなの私と何の関係もないのです」

三毛猫「あー、みぃちゃんここは番外編だからそんな頑なにならなくても大丈夫ですよ? 飛頭族の血を引いてることもばっちり書いてありますし」

サーク「みぃ殿と同じように涙族の血を引いてる割には、普通に歳を重ねているようですな?」

三毛猫「フィアナさんが生まれていることもありますし、血が薄い、ということでごまかしておきます。あとただの村人なのでおまけのレベル表記は省略します」





○大地母神セラ

 ここでは神として信仰されているセラの解説を行い、世界を創ったうちゅーじんであるセラに関しては触れない。

 大陸の主な経典では「その身を大地と化した女神である」とされているためその容姿が伝わっていない。このため信者はそのイメージを各々の胸のうちに作り上げ、祈りを捧げることになる。

 大まかなイメージとしては、木の枝を持ちつる草の冠を抱いた妙齢の優しげな女性の姿であることが多い。

 農業従事者や、主婦など女性に信者が多い。




三毛猫「ファイアナさんつながりでセラ様です」

フィアナの中のセラ「んー、にゃぁ~!」←剣を掲げて気合いの掛け声。

三毛猫「通常最初に固めたイメージが変わることはあまりないのですが、フィアナさんの胸の中のセラ様はフィアナさんと同じように歳をとり、よく衣装を変えたりとちょっと変わっています。ソトの村の神父様のセラ様はずーっと八歳の幼女です」

 ロナ「……そんなんでいいのか神父」

三毛猫「セラやソラは実際には神として実在はしていませんでしたが、基本的にこの世界って神様が実在して地上に存在していましたので、宗教ってアイドルに対するファンみたいなものなわけです。無償の愛と書いてろりこんとか読むような神父さんでも間違いじゃあないのです」

 ロナ「そんな人に師事うけて……フィアナさんだいじょぶなの?」

三毛猫「……フィアナさんの唱える聖句は、神父さんが当時八歳のフィアナさんのためにアレンジしたもので萌え仕様になっていたりします。もちろん神父様は変態紳士なのでしたったらずなおねだり聖句にニヤニヤしていただけで、フィアナさんによからぬことをしたりはしてないです。いえすろりーたのーたっちというヤツです」 ロナ「……変態反対!」




○太陽神ソラ

 ここでは神として信仰されているソラの解説を行い、世界を創ったうちゅーじんであるソラに関しては触れない。

 お天道様が見ているなどと俗に言うが、ソラは天空から常に人々を見守っている存在として、剣を持つ若い男性、あるいは杖を持った年老いた老人の姿であるとされることが多い。

 地球でいうキリスト教などの一神教でいう至高神のイメージに近いが、戦いの神としての側面もあり軍人など武器を持って戦う男性に熱心な信者が多い。



三毛猫「おまけでソラ様です。太陽はあって当たり前、と感じる人が多いようで明確なソラ信者というのは意外と少ないようです。もっともないがしろにされているというわけではなく、逆に多くの人がそうと意識せずに信者であるともいえます」

サーク「……私は信者ではありませんよ?」

三毛猫「……うん。そうだね」

 ロナ「そこっ! 二人だけで納得しないっ!」

三毛猫「いろいろあるのですよ」




○白神リラ

 光と生命を司る神。

 物語中の時代では”黒神の反乱”における壮絶な戦いのためにその姿は失われているが、銀髪・紅眼・ショートカットの見た目十歳前後のつるぺた少女の姿をしていたと伝わっている。

 白いスクール水着のような聖衣を身にまとい、身長よりも長い大剣を持つ姿を基本とする。肩と腰に固定点ハードポイントがあって、状況に応じて外部追加装甲を身に纏って神罰を下す。

 全身に武装を含んだ追加装甲を身にまとった姿をフルアーマー・リラ様、アームドベースの火器管制システムとして組み込まれた姿をリラ様試作三号機デンドロビウム・ファレノプシスと呼ぶ。

 他に防御特化型のリラ様アサルト、中遠距離型のリラ様バスター、両方を装備したリラ様アサルトバスターなどといった形態を持つ。


 黒神の反乱の際にぷっつんしたリラ様が次元破砕砲を撃ちまくったことが、直接的に世界を砕く原因となったらしい。黒神ネラと相打ちで肉体を失ってからはちょっと反省して地味に神様として世界の管理にいそしんでいるようだ。ちなみに白神リラの治める”暁のかけら”は科学的な要素が強めなため、その気になれば身体を再作成も出来るが今の所はその気はない。

 黒神ネラとは「お互いちょっと頭冷やそうか」とあえて絶縁状態。たまに灰神イラが間を取り持とうとしてくるが、神の仕事として新たな生命としての魂を黒神ネラの”宵闇のカケラ”に送る他は一切黒神には関わらないようにしているようだ。


 教会からは1/6スケールフルアーマー・リラ様や1/6スケール、リラ様・デンドロビウムなどの可動式の神像が発売されており、オトコノコのお子様に大人気。神像を魔改造するのは重大な戒律違反です。しかしなぜか水着の下もしっかりと作りこまれているというウワサが絶えない。

 科学の時代にはリラ様をモデルとした映像作品も数多く作成されており、未だ未発見の円盤を見つけるのが遺跡を探検する冒険者が一攫千金を狙う機会となっている。

「胸部装甲版なんて飾りだもんっ! エロい人にはそれがわかんないのよっ!」




 ロナ「いや……いいの? これ」

三毛猫「この世界の世界神と呼ばれる神々、名前が出てるのは白神リラ、黒神ネラ、灰神イラの三人だけですがこの人たちはの身体は機械仕掛けでした。アンドロイドというか。生身だと何千年も存在を維持するのが大変だったのでそういう仕様になったようです。もっとも外見はロボロボしてなくて普通の人間と同じように見えます。精神はシステム上の存在なので身体が失われた後も普通に神様してます。リラ様の元ネタはガンダムですね。中身が同じなのでリラ様Mark-IIだとかZリラ様みたいな後継機はいないのですが」

 ロナ「……」←ツッコミをあきらめた。

三毛猫「ちなみに、高校のころ書いた三千年では至高神リファスという、どう考えてもソードワールドRPGの至高神ファリスのパクリな名前で今とは全然違う設定でした。元はビックリマンのスーパーゼウスみたいな人だったんですけどね……びしょうじょ化してしまったのは昨今のラノベの流れに迎合してしまったものと。仮にレベルで表現するならば、身体があったころはLv15000といった所です。現在は身体がないので信者に神託オラクルを伝えるくらいしか直接的に世界に介入する手段を持たないので強さを表現できません」





○黒神ネラ

 闇と死を司る神。

 物語中の時代では”黒神の反乱”における壮絶な戦いのためにその姿は失われているが、銀髪・紅眼。セミロングで見ため十六歳くらいの少女の姿をしていたとされる。リラとは異なり年相応の胸があったらしい。

 通常は地球で言う黒いセーラー服のように見えるローブのようなものを身にまとっている。小さな飾りの付いたステッキを使って変身の呪文を唱えることにより髪の色が黒に変わり、髪型がポニーテールまたはツインテールの魔法少女系のフリフリショッキングピンクな衣装に姿が変わる。

 神代魔法を得意とする。ここで言う神代魔法は原初のもので後に古代語魔法として伝わるものの原型であり、より上位の魔法である。


 黒神の反乱では最終的にスーパーネラ様アルティメットクライシスフォームと呼ばれる形態にまで進化し、白神リラと世界を破壊するほどの大魔法で激闘を繰り広げた。

 黒神ネラの治める”宵闇のカケラ”は魔法的な要素が強いため元の身体を再生する手段がなく、相打ちで身体を失ってからは信者の中から相性のよい少女を選んでその身体に宿っているようだ。

 神本来の仕事として死者の管理があり、世界が砕け散ったあとも職務を果たすために白神リラの”暁のかけら”、灰神イラの”黄昏のかけら”と世界をつなぐために”冥府の門ゲート”を作成した。

 この世界で死んだ者の魂はすべて一度黒神ネラのもとに集まり、生前の行動により評価を受けた後処遇を決められる。


 教会からはネラ様変身セットとして黒いセーラー服や変身ステッキなどが売られていて小さなオンナノコに大変人気がある。また変身したリラ様の神像は大きなオトコノコにも人気があるようだ。

 科学の時代には変身したネラ様が魔法を使って人々の手助けをしたり宇宙からせめてくる悪い敵を倒すような映像作品も数多く作成されており、未だ未発見の円盤を見つけるのが遺跡を探検する冒険者が一攫千金を狙う機会となっている。魔法少女ネラ様、魔法少女ネラ様R、魔法少女ネラ様スーパー、魔法少女ネラ様スーパーズ、魔法少女ネラ様スターズなどシリーズ作品多数。

「神さまの、おしおきだよっ!」



 ロナ「また……いいの? これ」

三毛猫「ぶっちゃけると魔法少女モノとか、主に美少女戦士セーラームーンが元ネタですね。微妙に平成ライダーとか変身ヒーローモノの要素もまざってたり」

 ロナ「どこかから怒られても知らないからね……」

三毛猫「……大丈夫、問題になるほど閲覧数ないから」

 ロナ「自虐的」

三毛猫「ちなみに高校のころ書いた黒神のイメージは日本神話のスサノオノミコトみたいな感じでした。……なんで魔法少女になっちゃったんでしょう?」

 ロナ「……いやあんたが書いたんでしょ?」

三毛猫「自分でわかんないんですもの。おまけのレベル表記だと身体があったころはLv15000といった所でしょうか。現在は信者に憑依して行動していますが、この場合もとの信者の能力によりますがLv2000~Lv3000くらいですかね」





○灰神イラ

 黄昏と時を司る神。

 金髪・紅眼。膝裏までのふわふわロング。グレーのドレス。見た目二十歳の美しい女性。

 胸がふくよかで、女神といわれてぱっと思いつくイメージ。


 白神リラと黒神ネラがケンカを始めた際に仲裁をしようといろいろ頑張ったが、どちらにも相手にされなかった。現在も二人の間を行ったり来たりしながらなんとか間を取りもとうとしている最中。おかげで自身が治める”黄昏のかけら”はわりとほったらかしで、魔神襲来の際にも何の手も打てなかった。微妙に神さまとしては頼りない。


 神としてあまり目立った活躍をしていない上に白神リラや黒神ネラのような映像作品も作成されていないため、三女神というきりのいい数にするための数合わせに作られた架空の神ではないかという説すら流れていたりする。また優しげな女性というそのイメージから大地母神セラと混同されることも。


 両手を胸の前で合わせて、泣きそうな顔で祈りを捧げる神像が有名。

 幾多の運命の犠牲を悼む姿であると言われている。しかし現在では伝わっていないが本当のタイトルは「いいかげん仲直りしてよおねーちゃんたちぃっ! あたし泣いちゃうよっ!」というらしい。



 ロナ「……この神さまは元ネタないの?」

三毛猫「特にないですね。ただ二人の困った姉の間でおろおろする妹という感じです。高校のころ書いたものでは杖をついた老人のイメージでした。仮にレベルで表現するならばLv10000といった所でしょうか。名前の上がってる世界神の中では唯一元々の肉体を持ったままです。もともと攻撃手段に乏しい神様だったので強さという意味でのレベル表記ではそこまで振るいませんが、存在としては今の所この世界で最強と言えます。魔神襲来のときに”黄昏のかけら”にいたら、たぶんあっさり魔神倒してたはず」





三毛猫「さて、予定では”■本編に関する補足”も書くつもりだったのですが登場人物紹介もやたらと長くなっちゃった上に、細々した所で本編の補足もいれちゃいましたし、今回は書かずに第四話の後で最終的なフォローというか言い訳として書こうと思います」

 ロナ「裏設定とか、で前のもあわせて35000文字くらい? 設定語るだけで一話分越えてるし」

三毛猫「世界設定編とかも含めたら、このお話、現時点で文字数の四分の一がただの設定語るだけ、かも?」

 ロナ「うはー」

三毛猫「……こんな形で書くより各登場人物を主人公としたショートストーリーみたいなのを書いた方が需要あったのかもしれないとか今更思ってみたり」

 ロナ「……上の設定全部お話にしてたら、作者の人みたく遅筆だと四、五年かかりそうね」

三毛猫「そう思って設定をだらだら語ったのですが……むー」

 ロナ「まあ今更言ってもしょうがないよ。で、そろそろ」

三毛猫「はい。ではでは無駄に長くなってしまいましたが、このあたりで」

 ロナ「また本編で」

三毛猫「裏設定だらだら語り、以上で終了いたします。長々とお付き合いありがとうございました」

 ロナ「ありがとうございました~」

 中でも書きましたがいろいろ悩みつつ書いては修正しを繰り返していたらだいぶ遅くなってしまいました……。

 次からは第四話開始の予定ですが、たぶんまただいぶ間が開くと思います。

 本編でないのに、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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