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母をたずねて三千年  作者: 三毛猫
番外編
13/29

世界設定とか

 三人称のお話であれば地の文で説明してしまえばいいのですが、一人称で書いている都合上なかなか文章中で説明し辛い設定という物がいろいろありまして。書いてる人に物語中で見せる技術がないだけという話もありますが、まぁつらつらと書き並べてみようと思います。


 お話の本編には基本的に関係がないので(※ここ重要です)、「作者の自慰行為なんかに付き合ってられん」と言う方はこのページはスルーしてくださいませ。また本編でないことをいいことに登場人物がメタ視点で好き放題に語るため、世界設定編でありながら世界観が崩壊しているというぐだぐだっぷりです。


 お暇な方だけお付き合い下さいませ。

三毛猫「こんにちわ。もしかしたらこんばんわ。このお話を書いてる人です」

 ロナ「こんにちは。あるいはこんばんは、このお話の主人公の人よ」

三毛猫「前の後書きで座談会風味とか書いちゃいましたので、こんな感じでだらだら参ります」

 ロナ「基本は作者のひととあたしだけ?」

三毛猫「たまに他の人をゲスト的に呼ぶかもです」

 ロナ「ふむふむ」

三毛猫「この世界設定編は基本的にお話本編と関係がありません。また今後本編と係わりありそうなことは書きませんので、ネタバレもありません。いや何のためにこんなもの書くのかって感じのシロモノです」

 ロナ「……ほんと、なんでこんなの書くことにしたの?」

三毛猫「ただの自己満足ですよ? まあ、いい加減頭の中だけじゃなくてきちんと文章に残しておこうかな、という理由もありますけれど」

 ロナ「それならこういう座談会じゃなくて、箇条書きでメモにすればいいんじゃない?」

三毛猫「ノリですっ!」

 ロナ「……じゃそういう感じで」

三毛猫「世界設定だらだら語り、はじめます~」




■この世界について


三毛猫「まず大雑把にこの世界の世界観について語って、その後、神話からお話の舞台の時代までを魔法の成り立ちなどを絡めて語る流れにしようと思います」

 ロナ「第二話のその六だっけ、魔法についてはサークが説明してなかったっけ?」

三毛猫「……登場人物による説明だとイロイロ言えない事があるので、しょうもない裏設定的なものを語るのですよ」

 ロナ「(しょうもないなら無理に語んなくてもいいのに……)」

三毛猫「ではまずおおまかな世界観です。今の所、剣と魔法な感じで書かれていますが、ロナの持っている剣はビームサーベル的なものであったりとか、魔法あり、科学あり、割となんでもありなごちゃ混ぜな感じです」

 ロナ「でも超能力はないよね?」

三毛猫「ある意味で白魔法が超能力みたいなものかも?」

 ロナ「そうなの?」

三毛猫「魔法については後ほど。世界観の続きです。お話の舞台になっているこの世界は”砕け散った世界”です。元は地球くらいの惑星でしたが、神話の時代”黒神の反乱(グラッド・アーズ)”により世界は大きく三つに分かれてしまったものです。そのためひとつひとつの世界は今の地球の、大き目の大陸くらいの大きさしかありません。世界の端からは昼間でも星が見え、さらに海の水は滝のように落ちて行き、凍って漂います。減った分の水は雨が補いますが雨がどこからやってくるのかは不明です。もとの惑星の表面にあたる部分に存在し、自転・公転ともかつての惑星と同じように行っています。核が無いのにどうやって形を保ってるのか謎です」

 ロナ「世界は謎に満ちているっ! っていうかそんな適当でいいの?」

三毛猫「いいのですっ! 第一話のえぴろーぐでティムが、そんなに急ぐと世界の端から転げ落ちるぞ、というのはこれを踏まえたものですが、この世界の人間にとっては世界には端があることはあまりに当たり前であるため文章中で説明できませんでした」

 ロナ「実際あたし、世界の端から転げ落ちたことあるしね」

三毛猫「この世界に住んでいるのはほとんどか人間種族です。ネコミミが生えてるのとか身体の一部が多少異なる種族も少数いますが、ほとんどは外見的には地球上に住む人間とほぼ同じ容姿をしています。いわゆるエルフやドワーフというような有名どころの亜人種族はいません。作中に出てきたヴァラ族とか、出てきていないですけれど祝福された死者達(シルベドリアン)とか変な種族がいっぱいいます」

 ロナ「シルベドリアンって?」

三毛猫「死後に神様が”あんたまだ生きてていいよ”って蘇らせた人たちの総称。正確には種族名じゃないかも? 神様に許可されちゃったので、”自分で死のう”と思わない限りは永遠に生き続けられる人たちです。ある意味呪いな気もしますが、オマケで与えられた特殊能力みたいなのを持ってます」

 ロナ「へぇー……」

三毛猫「どうかした?」

 ロナ「ここで語られたってことは、ネタバレじゃないのよね?」

三毛猫「意味深なこと言わないの。あなたは祝福者(シルヴェード)じゃないよ?」

 ロナ「(じゃあ、あれはいったいなんだったのかな……)」

三毛猫「はい、次いきます。いま話に出てきた神様は、ただの信仰上の存在じゃなくて実際に存在します。あるいは存在していました」

 ロナ「いなくなっちゃった神様とかいるの?」

三毛猫「ちなみにお話の舞台である世界のカケラにはほとんど神様いません」

 ロナ「え?」

三毛猫「詳しくは神聖魔法が黒魔法扱いされる理由なので後述します。神様に関して追加しておくと、この世界の神様は大きく創世神、世界神、人神ひとがみの3つに分かれます。創世神は大地母神セラと太陽神ソラの二人だけ、世界神はこの世界の理を司る存在で何人かいますが有名どころは白神リラ、黒神ネラ、灰神イラ。人神というのはこの世界の人間達が創った神々の総称です。例えば大昔の勇者が信仰の対象になったりして、もとは人間であったにもかかわらず神様になっちゃったものです。あるいは抽象的な概念を神として崇めたものが実際に神としての力を得たものだったりします」

 ロナ「人間が神様になれるんだ?」

三毛猫「あなたの今いるとこじゃなくて、もちょっと南の方にアナイの塔って登りきったら神様になれる塔とかもあるよ?」

 ロナ「……もしかして神様のバーゲンセール状態?」

三毛猫「人神は割といっぱい、叩き売りされるほどいるけれど、奇跡を起こせる人神はほんの一部だからほとんどは自称神ってかんじだったりするかも?」

 ロナ「そうなんだ」

三毛猫「神様の次ということで悪いやつの話をしておくと、この世界には魔王とかそういうのは基本的にいません。世界征服しようとかいうのは大概普通の人間です。ついでに言うと危険なモンスターの類がそこらをうろついているということもほとんどありません。作中でサークのことをアンデッドか、妖魔妖獣の類かとか疑ってたりしたけど、ほんと滅多にそんなことはありません」

 ロナ「……えー? あたし結構そういうのに遭うんだけど」

三毛猫「まあ”稀によくある”というやつです。主人公補正ってやつかもね? まぁトラとかクマみたいな普通の危険な動物の類はいますけれど、いわゆる魔物の類はダンジョンの奥とかにいかないといません。わりと絶滅危惧種かも。旅をするならモンスターに襲われるより野盗を警戒した方がいいでしょう。生きた人間が一番怖いのです」

 ロナ「確かに人間が一番……。あ、そだ、魔王とかいないってって言ってたけど、魔神とか大魔王って呼ばれてるダークスタライダーっていなかったっけ?」

三毛猫「あの人ただの迷子だから」

 ロナ「え?」

三毛猫「別に世界を破壊してやるぜぐへへとか思ってたわけじゃなくて、おうちに帰りたいよ~ママンって世界をあちこちうろついてただけだから。結果的に世界の97.89%が灰になっちゃったけど」

 ロナ「なんてはた迷惑な迷子っ!」

三毛猫「この世界は基本的に”閉じている”上に強固にプロテクトかかってるんで他の世界から来たのは完全な事故というか不幸な偶然だったのです」

 ロナ「……いい迷惑だよね」

三毛猫「そういうわけで、魔族とか悪魔とか世界を滅ぼそうとするような敵対種族はこの世界には存在しません。ただし、個人としては何人か魔神だの魔王だのと呼ばれる存在はいたようです。天使や悪魔は概念だけ存在していて、この世界の存在としては実在していません。あと人間より上位の存在、例えばドラゴンであったり精霊なんかは結構あちこちにごろごろ存在します」

 ロナ「とはいえ、普通の人が会うことはあんまりないよ?」

三毛猫「人間の社会や文化としては、けっこう複雑と言うかぐちゃぐちゃしてます。超古代文明やら超魔法帝国やの時代があったりしたのですが、世界が砕け散った時と、魔神襲来の際にかなり文明の断絶が起こっています。現在の舞台としては、いわゆる中世くらいの生活レベルでありながら一部オーパーツというかとんでもないアイテムやら遺跡やらがある感じです。わりとありがちなファンタジー世界ですね」

 ロナ「でも都会は割と電気ぴかぴかだったり。自動車とか家電製品だったりとか大掛かりな機械は、一般的じゃないけれど行くとこに行けばあったりするよ」

三毛猫「以上で大雑把な世界観の説明を終わります」




■せかいのはじまり


三毛猫「ここからは神話や魔法の成り立ちを絡めて、時代ごとに世界の移り変わりを追っていこうを思います」

「何も無い場所に二柱の神がやって来た。女神セラはその身を大地と化し、男神ソラは大地を照らす太陽となった。太陽が大地を照らした場所に白の神リラが生まれ、日の当たらない場所に黒の神ネラが生まれた。その境界に灰の神イラが生まれた。新たに生まれた三柱の神はそれぞれの世界を治めていたが、あるとき黒神ネラが白神リラに光をねだり、諍いが起こった。神々の争いにより世界は三つのカケラ砕けた。ひとつを白神の暁のカケラ、ひとつを黒神の常闇のカケラ、ひとつを灰神の黄昏のカケラと言う」


三毛猫「これが世界に伝わっている大まかな創世の神話です。三千年の舞台は灰神の黄昏のカケラになります」 ロナ「信仰の対象となる神様によって多少バリエーションはあるけれど、概ね子供でも知ってるような御伽噺の類だよね」

三毛猫「ここで本編中の設定係かもーん!」

サーク「およびでしょうか?」

三毛猫「あなたのとこに伝わってる神話お願い」

サーク「では、こほん」


「はじまりは女神の歌だった。原初の七音階とはじまりのことばを携え、女神セラは”せかいのうた”を歌った。すると世界が生まれた。男神ソラが”いのちのうた”を歌うと、全ての命あるものが生まれ、全てがあるべき形になった。女神セラと男神ソラは生まれた大地に降り立ち、光と、闇と、黄昏に世界を任せて眠りについた。光を白神リラ、闇を黒神ネラ、黄昏を灰神イラという。世界は楽園であった。しかしやがて楽園は失われた。闇は光を求め争いを起こした。争いは世界を砕き、そして世界は三つの大きなカケラと五つの小さなカケラに分かたれた」


 ロナ「同じような内容だけど微妙に違うね? 創世神の二人、大地にも太陽にもなってないし」

三毛猫「実態に近いのはこっちの方かな。はい、ぶっちゃけどうでもいい裏設定いきますよ~」

サーク「裏設定ですと?」

三毛猫「創世神とよばれているセラとソラの二人は、うちゅーじんです。特殊な力とか何も無い、一般ぴーぽーです。良くある身分違いの恋というやつで互いの両親に反対されて、駆け落ちして銀河の辺境の何も無い所にやって来たのですね」

 ロナ「……」(←よくわかってない)

サーク「……」(絶句)

三毛猫「まあただの一般人ではあったものの、宇宙を自由自在に駆け巡る程度の科学力を持っていたのでこの辺境に自分たちだけの楽園を作ろうと考えたわけですね。ドラえもんの秘密道具じみたスマホみたいな携帯端末のアプリ”セカイツクール”によってこの世界は創られたのです」

 ロナ「……そんなお手軽にできちゃったの?」

サーク「RPGツクールの三次元版という感じなのでしょうか?」

三毛猫「そんなかんじ。地球で言うとだいたい木星軌道上くらいまでの大きさの亜空間というか、閉じた世界なのですね。世界を創ったアプリそのものと、世界の法則を決めるための言語というか規定みたいなものが創世魔法と呼ばれているものになります。もとがスマホなだけに音楽プレーヤー的な使い方もできて、それが後世、世界は歌によって生まれたなんて言われてる理由だったり」

 ロナ「そのスマホ?とかってどこにあるの」

三毛猫「実在する宇宙のどこかにぷかぷか浮いてて、その中にこの世界がある感じ。で、まぁやったことある人だとわかってもらえると思うんですけど、世界を創るのって楽しいんですよね。セラとソラの二人も凝りに凝った世界を創った上で、その世界で楽しむために管理者権限をもつAIに世界の管理をまかせて、自分たちも世界に下り立っちゃったと」

 ロナ「この世界って神様の遊び場だったんだ?」

三毛猫「そゆことです。ちなみにアーティファクトと作中で呼ばれている特殊なアイテム群は、このセカイツクールでシステム的に用意された冒険用のアイテムです。なのでかなり無茶な性能のものが存在しますし、また基本的に壊れることもありません。その後セカイを冒険して遊んだ創世神のお二人は、幸せに暮らして亡くなっちゃったのか、どこかで眠りについてるのか、そのへんは曖昧にシテオキマス。ただまぁ、そのうち世界に影響を与え無くなったのですね」

 ロナ「飽きてどっかいっちゃったんだったりして」

三毛猫「それもありかなー」




■楽園の時代


三毛猫「ここから少々早足でまいりますよ。創世神と呼ばれる二人が世界に干渉しなくなってからも、しばらくの間は世界は楽園でした。創世神のおふたりが持ってたドラえもん秘密道具的な道具でなんでも出来たので、思ったことが即現実になるような世界と言うか、かなりとんでもない感じでした。でもまぁ、便利道具といえども壊れることもありますしエネルギー的なものがなくなったりと、やがて便利道具も使えなくなってきて楽園の時代は幕を閉じます」

 ロナ「えらくあっさりなんだ?」

三毛猫「あんまり設定詰めてないだけだったり」

 ロナ「適当……」

三毛猫「本編中のサークによる魔法の説明とちょっと矛盾するようですが、この楽園の時代にも神聖魔法と呼ばれるもがありました。正確には魔法というより”神様、お願いっ!”って直接頼むようなかんじですけれど」

 ロナ「神様ってその辺にいたんだ?」

三毛猫「先に挙げた神様の分類で言う世界神、つまり創世神のお二人がこの世界の管理者として設定した管理者権限をもつキャラは、人としての実体を持って普通に生活してました。たまにお願いとかされるとよっしゃーとお願い叶えてくれてたのですね。でまぁ、楽園が終わりに近付いたときに、知恵ある者達が”神様なんとかしてっ(はぁと)”とお願いしたので、神様達がこの世界の理の一部を操れるようにと神代文字と神代魔法を作ったのです。あれですね、イメージ的には世界に介入できるシステムコールの関数群の大系みたいな感じでしょうか」

 ロナ「……?」(わかってない)

サーク「セカイツクールとやらで用意されていた、セカイに何らかの影響を与えるための、システム上の手段が神代魔法であると?」

三毛猫「機械語と、CとかJavaみたいな高級言語に言語として用意されているクラスや関数のライブラリの関係に近いんだけどパソコンとか詳しくない人にはさっぱりな説明かも? 単純なシステム上の手段ではなくてそれを使いやすいようにしたもの、という感じです。あんまり細かいこといってもしょうがないのでこの辺でやめときますが」

 ロナ「……?!」(爆発寸前)

サーク「まぁ、神代魔法が創世魔法と呼ばれるものと深く関わっていると言うことだけはわかりました」

三毛猫「簡単にまとめると創世魔法で用意された仕組みを、使いやすい形でまとめたものが神代魔法というところです。文字と呪文があるのはキーボードからコマンド叩くのと音声入力によるものの違いみたいなもので、内容的には同じです」




■魔法の時代


三毛猫「はい、で、魔法によって自分で神様みたいなことが出来るようになってしまえば~」

 ロナ「しまえば?」

三毛猫「魔法帝国みたいな、ファンタジー物にありがちなのが生まれてしまうわけです~。本編では特に説明しませんでしたがこの神代魔法(古代語魔法)は、詠唱は必須ですがセカイに規定されたシステム的なものを呼び出しているだけなので、精神力を消費しません。なので魔力容量がどうだとか先天的にあれこれと差別的な物が起こったりすることはなかったのですが、単純に使う技術とセンスが物をいう世界でした」

サーク「同じ呪文でもアレンジするのが術者の腕の見せ所ですからな」

三毛猫「神代魔法というのは詠唱する呪文の文字列の構成を考えて、それを詠唱として読み上げることで効果が発揮されます。パソコンの例で言うと、コーディングして、コンパイルせずにそのまま実行という感じでしょうか。あるいはインタプリタ的にコンパイルしつつ実行という表現が正しいのかも」

 ロナ「せんせー、意味不明ですっ!」

三毛猫「言いたいことは、要するに呪文や詠唱の仕方が間違ってたら効果でないよってことです。それと同じ効果を表す呪文でもロジックの組み方とかによっていろいろ効率の良さとか詠唱の短さとか変わってくるのです。そうすると、魔法使いってある種の芸術家みたいなもので同じものを作ることや他人が再現するのが難しかったり、まぁいろいろ問題がでてくる訳です」

 ロナ「共通的に出来ないの?」

三毛猫「個人としては魔法のままでよかったのでしょうけれど、社会として何かを行う場合には、誰がやっても、いつでも同じように、同じことが出来るように、というのが不可欠になってきます。そうして個人のセンスに頼ることなく機械的に行えるものが求められるようになったのですね」




■科学の時代


三毛猫「というわけでセカイは科学の時代に入ります。この世界では、魔法で起きる現象というのは全て自然現象と同じです。魔法の炎だからといって水中で燃えたりはしません。炎が凍ったりとかそんな無茶なこともありません。なので魔法を機械的に行おうとすると必然的に科学の世界になってしまうのです」

 ロナ「科学ならちょっとはわかるよ。うちの実家にはそういうのいっぱいあったから」

三毛猫「うちゅうじんの超科学がベースとして残っていたというのもありますが、この科学の時代はかなりとんでもなかったです。巨大な宇宙ステーションを浮かべてみたり、宇宙に進出しようとしたものの……先述した通り閉じた世界なもので一定以上から先に行くことはできず、科学の方向は外ではなくやがて内側へと向かっていきます」

 ロナ「あれ……地下世界の話? 書いちゃっていいの、それ?」

三毛猫「今の所そこまで書く気がないのでここで書いちゃうけどね。かつて、そしてそのうちにもう一度あなたが冒険することになる地下世界はこの時期に出来たとだけ言っておきます」

 ロナ「永劫の夢幻迷宮……(ガクブル)」

三毛猫「ちなみにロナの剣と肩当はそこで手に入れたものです」




■黒神の反乱


三毛猫「さて、科学が世界を支配した時代であっても、まだ世界神は地上でのんびりと人々のお願いを叶えつつ生きていました。でもまぁ、魔法・科学と来て別に神様に頼らなくても大概のことは出来るようになってしまっていたので、神様もかなりヒマしてたのですね」

 ロナ「ヘタに力があると動き難いしね」

三毛猫「ではここで事件の再現を」

 ロナ「事件?」

三毛猫「上の方で何度か出てきますが、世界が砕け散った原因、黒神の反乱です」



黒神ネラ「リラねーちん、ちょっとお願いがあるんだけどっ!?」

白神リラ「何よ?」

黒神ネラ「信者の娘に聞いたんだけどさ、最近日焼けとかするの流行ってるんだって? 白磁のような肌とかいったら聞こえはいいけどさ、やっぱりお日様浴びれないっていうのはなんだか不健康な気がするしさぁ、あたしも日焼けしてみたいからちょっと役割ロール変えてあたしにも光の世界拝ませてよ~」

白神リラ「やだぷー。わたし暗いとこ嫌いだもの。入れ替わったらわたしが闇の世界に留まらなきゃいけないじゃない。そんなのやーよ」

黒神ネラ「えー、そういわずにさぁ」

白神リラ「だいたいこれまで何百年も文句ひとついわなかったじゃない。これからも暗くてジメってした闇の世界で死者の管理してなさいよ」

黒神ネラ「たまにはいーじゃんよぅ」

白神リラ「やだっていってんでしょーがっ!」

灰神イラ「あー、もう、おねえちゃんたち、ケンカしないでよぅ!」

リラ・ネラ「「あんたはだまってなさいっ!」」



三毛猫「……と言う感じで姉妹ゲンカがはじまってしまったのですね。」

 ロナ「なんてしょうもない理由なんだっ!」

三毛猫「大戦争のきっかけなんてそんなものです。そしてお互いの肉体が失われ、世界が砕け散ってしまうほどの姉妹ゲンカの後、大きな三つのカケラにそれぞれ世界神は分かれて住むことになってしまったのですね」

 ロナ「ああ、だから白神のカケラ、黒神のカケラ、灰神のカケラっていうんだ」

三毛猫「灰神イラだけは二人の姉を仲直りさせるために白神のカケラと黒神のカケラをいったりきたりしてるせいで、物語の舞台である灰神のカケラにはほとんどいないのです。これが神様がいない理由ですね。あとちょっと話が飛びますが神様が物語の舞台である灰神のカケラにいないため、神様に直接お願いをするという神聖魔法が失われてしまったわけです。このため灰神のカケラに限っては神聖魔法というのは黒魔法になってしまったわけです」

サーク「ほほう」



■失われた時代

三毛猫「ここからは舞台である灰神のカケラ限定のお話になります」

 ロナ「世界が砕けちゃったんだよね?」

三毛猫「はい。でもまぁトンデモ科学全盛の時代でしたので意外としぶとく人間は生き残ったのですね。先述の地下世界に潜っちゃったりもしてましたので。また灰神のカケラは魔法的な技術が色濃く残る地域もかなり残っていて、地上の第二次魔法帝国と地下に潜った第二次科学文明の争いとかいろいろあった模様です。地理的には本編中で出てきた北の島国ノーザリアというのが地下への入り口があったところで、ロナの生まれ故郷みたいなところです」

 ロナ「……正確にはあたしそこの生まれかどうかはっきりしないんだよね。拾われて育てられたのはノーザリアなんだけど」

三毛猫「はい、ネタバレになるかもなのでそのへんですとっぷ。とにかく世界を管理する神がいない状態で、半分以上失われたものの、魔法と科学が独自に世界を復興・発展させていったのがこの時代です。魔法の時代・科学の時代と比べると、大幅に常識度が増しています。初期の神代魔法も多くが失われ、現在古代語魔法として伝わっているものの多くはこの時代に再構成されたものがほとんどです。イメージ的に言うとドラクエの夜と昼を入れ替える魔法ラナルータみたいなトンデモクラスから、雨雲を呼ぶラナリオン程度に落ち着いた感じ?」

 ロナ「ラナリオンはダイの大冒険だよ」

サーク「神代文字のいくつかと、発音を伝える者の多くが失われたのが原因と聞いています」

三毛猫「科学的にはドラえもんクラスから普通の近未来SFレベルに落ちたかんじ」




■魔神襲来


三毛猫「……そんなところに異世界からの異邦人がどーんと」

 ロナ「魔神襲来っ!」

三毛猫「後に魔神、あるいは大魔王ダークストライダーと呼ばれる異邦人は、身の丈三千メートルほどの巨人で一歩あるくだけで大地震発生。歩く大迷惑な感じで世界をちょっとまごまごうろついただけで壊滅状態にしてしまいましたっ!」

 ロナ「まさに怪獣大決戦! 助けてうるとらまーん状態っ!」

三毛猫「最終的に後に勇者と呼ばれるとある少年によって、ダークストライダーは封印、あるいは元の世界に送り返されたと言われています」

 ロナ「……あ」

 セナ「英雄物語アーリ・パイアに記されし伝説の青の勇者ロナルドさまっ!!」

三毛猫「うわ、呼んでもないのに突然来たよこの人は……」

 セナ「その一刀で魔神を両断したのですわっ!」

 ロナ「……いや全長三千メートルを一刀両断ってそんな無茶なー」

三毛猫「確かにちょっと無茶だけど、まあ勇者が魔神をなんとかしたのはいちおう事実ということに」

サーク「何か裏でもありそうな言い方ですな?」

三毛猫「封印されてる説と異世界に送り返した説がある感じで、今の所どっちつかずなのですよ」

 セナ「封印なんてまどろっこしいことを勇者様がするわけないわ。抹★殺したにきまってますっ!」

 ロナ「……いや抹殺って。勇者ってそういうものじゃないんじゃ?」

 セナ「勇者様ハァハァ」(←興奮中)

三毛猫「……ヘンタイは放置して話を戻しますと。黒神の反乱によるごたごたから復興した世界が、またもや壊滅状態なってしまったわけです」

サーク「確か魔神襲来で破壊されずに残ったのは、現在の王都ヘストアぐらいでしたな?」

三毛猫「北のノーザリアも地下部分は結構残ったんだけど、この大災害で地上との道が閉ざされてしまってます。王都ヘストアは科学の時代に宇宙に打ち上げられた巨大な宇宙ステーション、それともスペースコロニーって言った方がよいのか。黒神の反乱で地上に墜落した”天空の城”のコアブロックで、かなり非常識な存在なため残ったのだと思われます。ちなみに天空の城本体は大陸の西の方の海に沈んでいます」

サーク「ヘストアは第二次魔法帝国の中心だった所なのでは?」

三毛猫「使えるものは使えというやつですね。後で本編で出てきますので多くは語りませんが、ヘストアの特殊性故にその後の世界はヘストアを中心として復興してゆきます」




■新たなる魔法の時代


三毛猫「ほぼ無傷で残ったヘストアは第二次魔法帝国の首都でもあったので、この先しばらくはまた魔法の時代になります」

 ロナ「魔神襲来で新しい魔法が生まれたんだよね?」

三毛猫「はい。最初は魔神のように”この世界の外”にいる”何か”の力を借りようとしたのが始まりになります。なんで黒魔法かというと、その異世界の存在をこの世界に呼び出すのにイケニエが必要だったからなんですね。最初に生まれた召喚魔法というのは、小動物に異世界の存在を”降ろす”ところから始まりました」

 ロナ「小動物ってイヌとかネコとか? どうなっちゃったの?」

三毛猫「当然しんじゃいます。というか別の存在に変わっちゃうわけですね。この世界は強固にプロテクトがかかっているため、異世界の存在そのものを直接この世界に呼び出すことは出来ません。そのため異世界の存在をこの世界の物質・存在で再構成する必要があるのです」

 ロナ「……魔法一回使うたびにイケニエ?」

三毛猫「初期の召喚魔法はそんなかんじ。そのうち異世界の存在を取り込むための専用の魔法生物が生み出されて、この精霊獣に降ろす様になっていきます。こっちは寿命がくるまで何度でも」

 ロナ「よかった」

三毛猫「ただこの召喚魔法という技術は非常に先天性の才能によるものが大きくて、あまり発展しませんでした。第一呼び出せるのは基本的に異世界の魔物だったりするわけで、使い勝手もあまりよくなかったのですね。そこで異世界の存在のもつ特殊な能力だけをこの世界に呼び起こす技術として一般的な意味での黒魔法(精霊魔法)が誕生します。これも習得するのにイケニエだったり儀式だったりが必要なのでやっぱり黒い魔法なのです」 ロナ「んー、ちょっと疑問なんだけど?」

三毛猫「なんでしょう?」

 ロナ「黒魔法も結局のところは自然現象と同じなんだよね? そこまでして異世界の力を呼ぶ必要なんかあるの?」

三毛猫「基本的には手法の違いだけかな。最終的にはマッチを使って火を起こすか、ライターを使って火を起こすかの違いみたいなかんじかな。んー、熱した鉄の棒を近づけて火をつけるくらいには違うかも。基本的にこの世界の理に存在しない現象は起こせないんだけれど、無理するとできるみたいな?」

 ロナ「よくわかんない」

三毛猫「例えばファンタジー世界でよくある魔素とかマナとか呼ばれてる魔法を使うための便利物質。三千年の世界にはそういう物は存在しないんだけれど、黒魔法という技術は”この世界のシステムに乗っ取ってマナを作り出して”、”そのマナを使って魔法を発動する”みたいなことをやってるわけです。異世界をエミュレートしてるというか」

 ロナ「ずいぶん無駄じゃない?」

三毛猫「そのかわり、この世界にはない概念をひとつの法則としてまとめて利用できるわけです。先に魔法の炎は水中で燃えないとか言ってましたけれど、黒魔法(精霊魔法)は水中で燃える炎を作り出すことが可能です」 ロナ「え? 意味不明なんだけど」

サーク「……エミュレートということは起こしたい現象から逆に法則を組み立てるということですか?」

三毛猫「そゆかんじ。それまえの神代魔法が”小さな手順をつみあげて起こしたい現象を発現させるもの”であったとしたら、黒魔法(精霊魔法)は”起こしたい現象を再現するために必要な手順を自動で選択する”技術というかんじ?」

 ロナ「やっぱりよくわからないかも」

三毛猫「書いてるほうも混乱してきましたよっと。なので白魔法に移ります」

 ロナ「白魔法って、自分の精神力で世界に影響を与える魔法だよね?」

三毛猫「端的に言ってしまうと、召喚魔法で呼び出された異世界の魔物がどうやって特殊な現象を起こしていたか、を突き詰めたら白魔法になったという感じです。先述のように召喚魔法で呼び出された魔物というのはこの世界の物質で構成されてますから、当然もとの異世界のものとは違うわけです。なんでその特殊な能力をこの世界でも行使できるのか、ということですね」

 ロナ「なんでなの?」

三毛猫「ロジック的には自身の力を呼び出す黒魔法だったり。自分の力か他人の力かで白魔法・黒魔法って分かれてるけれど、魔法の発動原理からいうとこの二つは同じものです」

 ロナ「……分類あんまり意味ないんじゃ?」

三毛猫「黒魔法が異世界の力の概念だとすると、白魔法は基本的にこの世界に沿った力の概念で、しかも自分の意思が元になるので白魔法のほうが割と自由な感じだったり。最初の方で超能力じみてるって言ったのはこの辺が理由。例えば黒魔法だと”負界の黒炎ヴァルヴォルム”というのがあるんだけれど、これはある程度効果が決まっているのに対して、白魔法の火炎球メルファドという魔法は本人の精神力次第で上限がなかったりします。効果も基本は火の玉がぽーんというかんじですけれど、自分の意思で複数同時とか小さな火球が連続とかかなりのアレンジが可能です。魔法の大系としての基本的な効果はあるけどね」

サーク「黒魔法は効果は高いですがあまり元の概念から離れた使い方はできません。対する白魔法は神代魔法並みに自由にアレンジが出来ます。そのかわり自身の精神力だけが源ですので一般に黒魔法ほどの威力はありませんな」

 ロナ「どれも一長一短なかんじ?」

三毛猫「まあ最終的な効果はどの魔法も自然現象だしね。というわけで黒魔法・白魔法には発動体と呼ばれるものが必須なのです。実はこの発動体に神代文字が組み込まれていて、これがエミュレータの役割を果たしています。召喚魔法は黒魔法の分類ですがちょっと違って、召喚の媒体となるイケニエまたは精霊獣に変換用の機構が組み込まれているので発動体を必要としません」

 ロナ「神聖魔法は?」

三毛猫「あ、説明忘れてました。簡単に説明すると原理は黒魔法と同じです。砕けた別のカケラにいる神様の力を借りるのが現代魔法でいう神聖魔法です。発動体として聖印ホーリーシンボルを利用します。詠唱はしなくても発動できるのですが、決まった聖句を唱えるのが一般的です。で、先に話した裏話とかを思い出してもらえると矛盾があることに気がつくと思うのですが、大地母神セラや太陽神ソラというのはいっぱんぴーぽーで神様として力など持っていなかったわけですが、この世界でセラやソラに聖印を持って祈りを捧げると奇跡が起きます。他者の力を借りる黒魔法といいつつ、大元がなんの力も持ってなかったりするわけですがなぜか奇跡は起きます」

 ロナ「……なんで?」

三毛猫「黒魔法が概念をエミュレートする技術でもあるからです。”そういうものだ”と信じられていれば”そういう風になるように”魔法が発動してしまうということです。抽象的でごめんなさい」

 ロナ「いいかげんだなー」

三毛猫「いいかげんです。ちなみにこの世界に死者蘇生の魔法は存在しません。そのかわり死者を復活させる手段は一部のアーティファクトであったりとかいくつか存在します。あと正確には死者蘇生ではないですが神代魔法には”ある時点で保存しておいた状態に戻す”という魔法があります」

サーク「神聖魔法の場合、死者蘇生はなくとも、細胞の一片でも生きていればそこから再生させる魔法はありますな」

 ロナ「灰になったりは?」

三毛猫「しませんよー」

 ロナ「うしなわれたりは?」

三毛猫「……するかも?」

 ロナ「おおっと!」

三毛猫「……WIZネタはその辺で。ここでちょっと簡単な魔法のまとめしときます」



創世魔法

 概要:この世界の理を創るもの。現在使用可能な存在はいない。

 言語/文字:はじまりのことば・原初の七音階

 詠唱:不明。

 発動体:不要。

 効果:無敵。

 自由度:無敵。



神代魔法(古代語魔法)

 概要:創世魔法で用意されたシステム上の手段を使いやすい形にまとめたもの。

 言語/文字:はじまりのことば・神代文字

 詠唱:基本は必須。ただし神代文字を何かに刻んだ場合は必須でない。

 習得:正確な発音、文字の記述が必要なため難しい。

 発動体:不要

 効果:最強

 自由度:術者次第でなんでも出来る。



召喚魔法(現代魔法/黒魔法):

 概要:広義の黒魔法の一つ。異世界の存在を呼び出して戦わせるか、その特殊能力を行使させるもの。

 言語/文字:素体に特殊な文字を刻む必要あり。

 詠唱:不要

 習得:儀式を行うだけで可能だが、先天的な才能が必要とされる。

 発動体:不要

 効果:様々。呼び出した存在に直接戦わせるものと、呼び出した存在の特殊能力を使わせるものがある。

 自由度:低い。



精霊魔法(現代魔法/黒魔法)

 概要:狭義の黒魔法。一般にはこの魔法を黒魔法と呼ぶ。

 言語/文字:共通語

 詠唱:必須でないが使用されることも多い。

 習得:契約の儀式を行うだけで使用可能。

 発動体:必須。杖や指輪などの形状をしているものが多い。

 効果:高いがほぼ固定。

 自由度:低い。



神聖魔法(現代魔法/黒魔法)

 概要:広義の黒魔法の一つだが、一般には別に扱われる。神の力を借りる魔法。

 言語/文字:共通語

 詠唱:本来必須ではないが、宗教上の理由により聖句を唱えずに行使することは禁止されている。

 習得:教会で入信して聖印をもらうだけ。聖句を覚える必要がある。

 発動体:必須。聖印ホーリーシンボルの形をしていることが多い。

 効果:普通

 自由度:低い。



白魔法(現代魔法/白魔法)

 概要:自身の精神力で世界に影響を与える魔法。

 言語/文字:共通語

 詠唱:必須ではないが、思っただけで魔法が発動するという事故を防ぐために通常は詠唱する。

 習得:比較的容易。魔法学校などで教えている。

 発動体:必須。

 効果:基本は低いが術者の精神力次第で上限なし。

 自由度:高い。



 ロナ「最初からこのまとめだけ書けばよかったんじゃ?」

三毛猫「それはいわないお約束……」




■冒険の時代


三毛猫「そして現在の物語の舞台の時代へ。新しい魔法が広まってしまったために、もともと習得が難しかった古代語魔法はほとんど廃れてしまっています。大昔の遺物を探して一攫千金を狙う「冒険者の時代」となっています。楽園の時代から失われた時代に至るまでの様々なアイテムや文献、魔法技術などを遺跡から探して、しかるべき所へうっぱらうのです。たまにとんでもないものが見つかったりして世界を騒がせることもあったり。ちなみに冒険者ギルド的な互助組織や国の認可機関などは存在せず、”俺ァ冒険者だぁ!”と思った瞬間から冒険者になれます」

 ロナ「人のこといえないけど……そんなのが好き勝手に遺跡あらしまくっちゃって大丈夫?」

三毛猫「先に述べたように、地上にはほとんど魔物がいない代わりに、遺跡などのダンジョンには魔物がわんさかいます。実力のないひとは自然に淘汰されてしまうのでしょう。遺跡荒しで喰っていける人だけが冒険者であり続けることが出来るのです」

 ロナ「力こそ正義っ! ってかんじ?」

三毛猫「そうそう。そのかわり保証もまったくないんですけどね。いずれは誰かがギルド的なものを立ち上げるのかもしれませんが、現在の本編中では冒険者っていうのはただのごろつきと同義なかんじです。あ、商人や職人のギルド的なものはあります」

 ロナ「ごろつき……」

三毛猫「地上に魔物はほとんどいないので、冒険者って武器持って暴れるだけの乱暴者ってかんじだもの」




 ロナ「……そろそろおわり、かな? 最後までティムとエバは出てこなかったね」

三毛猫「ティムはアーティファクトとか勇者について語ってもらってもよかったんだけど、セナが勝手にでてきちゃったし。エバについてはネタバレがあるのでちょっとここに出すのが難しかったのですよ」

 ロナ「勇者マニアめ~」

三毛猫「ではでは無駄に長くなってしまいましたが、このあたりで」

 ロナ「また本編で」

三毛猫「世界設定だらだら語り終了いたします。長々とお付き合いありがとうございました」

 ロナ「ありがとうございました~」

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