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異世界召喚された聖女は穏便に幸せになりたい  作者: 雪菊
聖女、母親になりました

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体調が戻ってきた件



ようやく体調が戻ってきたから、手始めに軽い体操を始めた。まだあくまでも慣らしの時期だからとお医者さんが注意してきた。

ちなみに、後ろでリーリアが楽しそうに真似をしている。楽しいならいっか!


それが終わってから汗を拭いて朝食となる。これは毎日メーティスと取っているのだけれど、最近は「顔色が良くなってきたね!」と嬉しげである。私の健康を喜んでくれるメーティスのために無理なく頑張ろうと思います!あと、メーティスの健康にも気をつけないと。

こっそり結婚指輪に癒しの魔法と毒消しの魔法を流し込んでいる。人間不信の塊か、わたしは。


なんか、我が子たちにもそれっぽい守りの道具を作れば良いのでは?とようやくそこに思い至ってメーティスに話せば、彼は頷いてサフィールの実家の商会、シルヴィー商会を呼ぶように手配してくれた。



「そういうわけで、この子達が危なげなく身につけられるものはないかしら」

「口に入れたり、首が絞まるのは危険ですしなぁ」



もう少し大きくなってからでないと、と言われたのだけど今が一番危ない気がするんだよねぇ。こういう勘って洒落にならないんだな。例えば、例のガラテア出国の件とか。ああいうので実感してしまうとなんだか。



「いっそのこと、衣服などに付与できれば一番安全に思うのですが」



その言葉にハッとする。

すぐさまブランに念を送ると、あの子は今アイザックさんのとこにいるらしい。


現在テティシア教の総本山になっているアルシュ公国がその居場所だ。なんでも、あのあと「聖女最高!女神最高!!普通の人間なんか信じるだけ無駄!!」みたいな振り切ったヤベー男になってしまったらしい彼は、信者を増やしながらアルシュ公国へとたどり着いた。

そしてそこでイキイキと神官をやっている。なんでも人気牧師らしい。


そんな彼の元にブランがいる理由は「なんか外の世界見るのも楽しそう!あそこの国、女神様の加護がいっぱいだから見てくる!」との事である。



「なぁに?」



脳内に聞こえたその声が元気そうでホッとした。

その声に衣類への魔法の付与は可能かと尋ねれば、「すっごいむずい!」と返ってきた。



「ノエルがやる分には魔石を水に砕いて入れて染み込ませた糸を使えば大丈夫だと思うけど、普通の人が簡単に出来るものじゃないよ」



そういうものなの?

そう考えたら「聖女って大概めちゃくちゃな能力値だからね!」って言われた。ああうん。それはわかる。


じゃあ、私がやる分には大丈夫なら試しでやってみるかなぁ。

そう考えて新しい糸と布を購入した。どっちにしても暇つぶしで何か欲しかったので名目はそれだ。リナリアに3ヶ月過ぎるくらいまではなるべく大人しくしといてって言われてるしね。


でも、確かお父さんの会社の人は出産後2ヶ月ちょいくらいで復帰してた気がするんだけど。異世界だし長めに取っといた方が安心かな。

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