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疲れたキミの心を癒せる場所にようこそ!

作者: 七瀬





私の名前は、『登石 梨乃羽』21歳で、事務の仕事をしている。

毎日、仕事に追われて、、、。


職場のお局様には、、、?


『あなた! もちろん今日も残業してくれるわよね! 私は仕事と家事を

両方しなくっちゃいけないのよ~家に帰れば、子供たちがお腹を空かせて

家で待っているの! 独身のあなたには、分からないでしょけど、、、。』

『・・・はぁ、』

『じゃ、後の事は、あなたに任せたわよ!』

『ははい、』





私にだって、、、! 用事がない訳じゃないのに、、、!

自分は結婚して旦那と子供が居て、家庭の仕事もあるという理由で、、、。

一番下っ端の私を、こき使いまくるの、、、!


年頃の女の子なんだから、、、!

飲み会や遊びに行く時間だって大事なことでしょ!!!


未来の私の旦那さま候補を探さなくちゃいけないのに、、、!

それなのに、、、。

土日や祝日まで、仕事に出てたまっている仕事を片付けなきゃなんない

なんて! 本当にあり得ないわ、、、!!!



私は、幸せな【結婚】がしたいのよ!!!


それなのに、それなのに、、、!

あのお局様は、私の事を何もわかってないんだわ、、、!



そんなある日、、、。

背が高くて、スラッとしたカッコイイ男性に私は街で声をかけられたのよ!


『ねえねえ? そこのキミ!』

『えぇ!?』



私が振り返ると、、、?

見知らぬ、美少年がそこにいたの、、、!?



『そうそう! キミだよ!』

『・・・あぁ、私、今急いでるんで、、、。』

『なんだか? 疲れた顔をしているよ!』

『・・・・・・』

『僕は変な奴じゃないんだよ! キミさえ良ければ、心も体も癒してあげたい

なって! 思っただけでさ~いい所に連れててあげるよ~!』

『・・・えぇ!?』

『だって! 随分と疲れてるんでしょ? ・・・違う?』

『・・・あぁ、はい! 見てわかるものですか、、、?』

『まあね! じゃ、一緒に行く?』

『・・・ははい。』



私は、こうしてこのカッコイイ男性ひとに着いて行ったわ、、、!


彼の車で、30分ほど走ると、、、?

途中で彼が、コンビニによりコーヒーを2つ手に持って車まで戻ってきた。


『はい! ごめんね、結構遠い所まで連れて行くけど、、、? これ!

良かったら、飲んで!』

『・・・ううん。』


私は、彼から受け取ったコーヒーを2口ほど飲むと、、、?

無性に、睡魔に襲われて、、、。

そのまま、どれぐらいだろう、、、?

長い時間、、、眠ってしまった...。




気が付くと、、、?

何処かに着いたのか、、、?

彼が私を起こしてくれたの、、、!


【ポンポン】


『着いたよ! ココにキミを連れて来たかったんだよ!』

『・・・うーん、ここは、、、?』

『疲れたキミの心を癒せる場所だよ~! ようこそ! 楽園へ!!!』

『ここが、、、!?』



外はもう暗くなっていて、大きな建物がそこにあったわ、、、!


『さあさあ~中に一緒に入ろう!』

『・・・ううん。』



・・・中に入ると?

美男の男性たち(ひと)が、私を迎えてくれたの、、、!


『ようこそ! “楽園”に!』

『・・・楽園?』

『そう! ココでは、キミは何もしなくていいんだ! 僕たちがキミの

お世話を何でもするから! キミは、僕たちの【お姫様】なんだよ~』

『・・・お姫様?』

『さあさあ~ココに座って!』

『・・・あぁ、ははい。』



こんなに、若い男性ばかりに囲まれてチヤホヤされた事がなかったから、、、。

私は、ただただ恥ずかしくて、、、。

この日は、顔を赤くしていただけだと思うの、、、!





数日もいれば、、、。

この生活に、私も慣れてしまったのか...。


彼らは、私の言う事を何でも聞いてくれるし、、、!

男性がいう、“ハーレム状態”って、、、? こういうことなのかなって

少し、分かった気がするわ、、、!


私は、彼らにどんどん癒されていった、、、!

最高の気分だったの、、、!



私は、何もかも全て今までの記憶を忘れてしまったのよ。


それ程ココは、、、?

私にとって、楽園だったの、、、!


『梨乃羽ちゃん! 今日は、何して遊ぶ、、、?』

『何しようかな~』

『梨乃羽のそういう風に考えてる顔! 凄く可愛いよ!』

『おいおい! それ、俺も思ってたよ!』

『梨乃羽は、俺のモノだからな!』

『おれのモノだよ!』

『もぉ~私の事で、喧嘩しないで、、、!』

『ごめんね、梨乃羽。』

『おれも、ごめん。』

『もう、いいのよ~さあさあ~何して遊ぶ~』




その頃、梨乃羽の働いている職場では、、、?


『・・・梨乃羽ちゃん! 昨日、交通事故に遭ったらしいのよ!』

『相当、疲れてたのかな? ふらふらっと信号が赤なのに、、、!

横断歩道を渡ろうとして、車に撥ねられたんだって、、、!!!』

『・・・わたしが全部悪いのよ! あの子に、全部仕事を押しつけてばかりで

わたしが、あの子をこんな目に遭わせてしまったのかもしれないわ、、、!』

『そんな事ないですよ!』

『誰が、悪いって事じゃないですから、、、!』

『そうですよ!』

『・・・・・・』




登石 梨乃羽 21歳。

彼女は、もうこの世にはいない、、、。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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