疲れたキミの心を癒せる場所にようこそ!
私の名前は、『登石 梨乃羽』21歳で、事務の仕事をしている。
毎日、仕事に追われて、、、。
職場のお局様には、、、?
『あなた! もちろん今日も残業してくれるわよね! 私は仕事と家事を
両方しなくっちゃいけないのよ~家に帰れば、子供たちがお腹を空かせて
家で待っているの! 独身のあなたには、分からないでしょけど、、、。』
『・・・はぁ、』
『じゃ、後の事は、あなたに任せたわよ!』
『ははい、』
*
私にだって、、、! 用事がない訳じゃないのに、、、!
自分は結婚して旦那と子供が居て、家庭の仕事もあるという理由で、、、。
一番下っ端の私を、こき使いまくるの、、、!
年頃の女の子なんだから、、、!
飲み会や遊びに行く時間だって大事なことでしょ!!!
未来の私の旦那さま候補を探さなくちゃいけないのに、、、!
それなのに、、、。
土日や祝日まで、仕事に出てたまっている仕事を片付けなきゃなんない
なんて! 本当にあり得ないわ、、、!!!
私は、幸せな【結婚】がしたいのよ!!!
それなのに、それなのに、、、!
あのお局様は、私の事を何もわかってないんだわ、、、!
▽
そんなある日、、、。
背が高くて、スラッとしたカッコイイ男性に私は街で声をかけられたのよ!
『ねえねえ? そこのキミ!』
『えぇ!?』
私が振り返ると、、、?
見知らぬ、美少年がそこにいたの、、、!?
『そうそう! キミだよ!』
『・・・あぁ、私、今急いでるんで、、、。』
『なんだか? 疲れた顔をしているよ!』
『・・・・・・』
『僕は変な奴じゃないんだよ! キミさえ良ければ、心も体も癒してあげたい
なって! 思っただけでさ~いい所に連れててあげるよ~!』
『・・・えぇ!?』
『だって! 随分と疲れてるんでしょ? ・・・違う?』
『・・・あぁ、はい! 見てわかるものですか、、、?』
『まあね! じゃ、一緒に行く?』
『・・・ははい。』
▼
私は、こうしてこのカッコイイ男性に着いて行ったわ、、、!
彼の車で、30分ほど走ると、、、?
途中で彼が、コンビニによりコーヒーを2つ手に持って車まで戻ってきた。
『はい! ごめんね、結構遠い所まで連れて行くけど、、、? これ!
良かったら、飲んで!』
『・・・ううん。』
私は、彼から受け取ったコーヒーを2口ほど飲むと、、、?
無性に、睡魔に襲われて、、、。
そのまま、どれぐらいだろう、、、?
長い時間、、、眠ってしまった...。
*
気が付くと、、、?
何処かに着いたのか、、、?
彼が私を起こしてくれたの、、、!
【ポンポン】
『着いたよ! ココにキミを連れて来たかったんだよ!』
『・・・うーん、ここは、、、?』
『疲れたキミの心を癒せる場所だよ~! ようこそ! 楽園へ!!!』
『ここが、、、!?』
外はもう暗くなっていて、大きな建物がそこにあったわ、、、!
『さあさあ~中に一緒に入ろう!』
『・・・ううん。』
・・・中に入ると?
美男の男性たち(ひと)が、私を迎えてくれたの、、、!
『ようこそ! “楽園”に!』
『・・・楽園?』
『そう! ココでは、キミは何もしなくていいんだ! 僕たちがキミの
お世話を何でもするから! キミは、僕たちの【お姫様】なんだよ~』
『・・・お姫様?』
『さあさあ~ココに座って!』
『・・・あぁ、ははい。』
こんなに、若い男性ばかりに囲まれてチヤホヤされた事がなかったから、、、。
私は、ただただ恥ずかしくて、、、。
この日は、顔を赤くしていただけだと思うの、、、!
*
数日もいれば、、、。
この生活に、私も慣れてしまったのか...。
彼らは、私の言う事を何でも聞いてくれるし、、、!
男性がいう、“ハーレム状態”って、、、? こういうことなのかなって
少し、分かった気がするわ、、、!
私は、彼らにどんどん癒されていった、、、!
最高の気分だったの、、、!
私は、何もかも全て今までの記憶を忘れてしまったのよ。
それ程ココは、、、?
私にとって、楽園だったの、、、!
『梨乃羽ちゃん! 今日は、何して遊ぶ、、、?』
『何しようかな~』
『梨乃羽のそういう風に考えてる顔! 凄く可愛いよ!』
『おいおい! それ、俺も思ってたよ!』
『梨乃羽は、俺のモノだからな!』
『おれのモノだよ!』
『もぉ~私の事で、喧嘩しないで、、、!』
『ごめんね、梨乃羽。』
『おれも、ごめん。』
『もう、いいのよ~さあさあ~何して遊ぶ~』
▽
その頃、梨乃羽の働いている職場では、、、?
『・・・梨乃羽ちゃん! 昨日、交通事故に遭ったらしいのよ!』
『相当、疲れてたのかな? ふらふらっと信号が赤なのに、、、!
横断歩道を渡ろうとして、車に撥ねられたんだって、、、!!!』
『・・・わたしが全部悪いのよ! あの子に、全部仕事を押しつけてばかりで
わたしが、あの子をこんな目に遭わせてしまったのかもしれないわ、、、!』
『そんな事ないですよ!』
『誰が、悪いって事じゃないですから、、、!』
『そうですよ!』
『・・・・・・』
登石 梨乃羽 21歳。
彼女は、もうこの世にはいない、、、。
最後までお読みいただきありがとうございます。