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プロローグ オタク、恋に目覚める
突然だか諸君、僕は2次元が大好きだ。
黒髪の子が好きだ、銀髪が好きだ、猫耳が好きだ童顔が好きだツンデレが好きだ、巨乳が好きだ、緑眼が好きだ刀っ子が好きだ獣っ子が好きだetc………………………
とにかく2次元の女の子が好きで、その思いは、もう10年にもなる。
しかし、高二になった今ふと思った。リアルはどうなんだろう。2次元と3次元、圧倒的な壁で阻まれている二つの次元は決して混ざり合うことはない。
でも気づいてしまった、思ってしまった。
生まれて16年、恋をしてみたいと初めて思ってしまった。きっかけなんて大したことはなかった。
だから俺はついにこの言葉を叫ぶ
「彼女ほしいーーーーーーーー!!!!」
「うるさいこの馬鹿!!!!!!」
「へっぷバーーン!!!」
食堂で思いっきり叫んだ俺は、友人に思いっきり頭をおぼんで叩かれた。