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本当の自分を  作者: ryu
2.始めよう!異世界!
8/10

第七話

説明してばっかでつまんないからざっとパッとしてしまった。


「ふぅ…やっと止まった…」


あれから試行錯誤して、魔力の供給を断てば止めることができた。

また、水で例えると蛇口をひねって止める感じだった。


いや、危ない危ない…

魔力を使いすぎると倒れちゃうらしいからな。

前にも言ったが魔力の元はこの世界に特有な気体だ。

あまりに魔力が減ると酸素みたいに欠乏症を起こすらしい。


まぁ、それはさておき。

女神様が言っていた好きな魔法とやらを見ますか!

魔法大全の中に女神様が書き足したと言ってたな。

あっ、この小さめの冊子みたいなのか。


えーと、いくつかあるみたいだな…

一つ目はこれか?


・[ファイアフラワー]


な、なんだこの配管工のおじさんが好きそうな魔法は…

ちなみに女神様の好きな魔法には元の説明に加え、彼女からのひとことがある。


<私が小さなころにこれを見て本当に感動したんですよねぇ〜。昔から大好きなんですよこれ。まぁ、実用性はあまりないですねぇ。>


ど、どんな魔法なんだ?

説明を見よう…


・土属性で地中から様々な金属を抽出し、火属性でそれらを燃やし、時には空へ打ち上げたり、地面に向かって鑑賞したりする。カラフルな色合いが特徴。


よく分からんぞ…

しかも実用性ないくせに二属性使うとか割と高度なやつだ…

多分女神様が使いやすくしてくれてるから大丈夫だろう。


イメージが湧かないなぁ…

とりあえず、説明にある工程をやるか…

地中から金属を抽出して、燃やすんだな。

よし!


…うわ!なんだこれ?

さっきと魔力の消費が違うぞ!

かなり吸われていく!

さすが二属性同時だ…


パチッ、パチパチ


ん?これはまさか…


は、花火だ…


金属を燃やすってのは炎色反応のことか。

きれいだなぁ〜

…って、これ地味だな!

しかも花火ならファイアフラワーじゃなくて、ファイアワークスだろ!

もういいや…

とりあえず止めよう。

これはあんまり使えるとは思えないな…




その後も女神様の好きなありとあらゆる魔法を習得していった。(ついでに基本的な属性の魔法も粗方習得した。)

いずれ使う機会があればいいんだけどな…

どれも実用性が低く、コストが高いものが多かった。


最後のページを俺はめくった。

そこには見開きで二つの魔法があった。


・[ホワイトヒール]


・[ブラックペイン]


<私と私のお友達で考えたオリジナルの魔法です!どちらも魔力をたくさん使いますので、注意して下さいね!あと人前でむやみに使うと不思議に思われるかも知れません。まぁ、とっておきにして下さい。>


ヘェ〜、あの女神様に友達いたのか。

それはさておき。

どんな魔法なんだろうな?

まずはホワイトヒールの説明を見た。


・人の怪我を治す魔法で、水属性の[ヒール]とは異なる。ヒールは怪我したところを新陳代謝を早め回復するのに対し、ホワイトヒールは損傷した部分を元のように再生する。


注意:治癒力はヒールよりありますが、怪我をする前の状態を知ってないと発動しません。この性質から主に自分用に発動することが多いと思われます。


簡単に言うとヒールはどんな怪我にも有効だが、重症には効かない。

ホワイトヒールは重症には効くが、どんな怪我にも効くわけでないと言うことか。

ちなみにヒールはこの入門書には無かった。

難しい魔法なんだろうなきっと。


次に、ブラックペインの説明を見た。


・自分の負った傷を相手にも与える。自分の負った怪我が多いほど、相手の怪我が少ないほど魔力を消費する。


こ、これは凄まじいな…

自分のダメージを利用する魔法か…

なるべく使う状況にならないといいんだが…


ともかくこの二つの魔法は何かしら使えそうだ!

ただ、魔力の消費が激しいらしいから今日はやめておくか。

それに俺は今、全く怪我もしてないし、怪我を与える相手もいないからな。





よっしゃ!これで手荷物の確認は終わったな!

そろそろこの穴からも出てみたいと思ってたころだ。

そういえば、この近辺の地図があったな。

とりあえず人がいるとこに行くか!


「一番近いのは……ここか。」


そこには、【風の街ヴェント】と書いてあった。

行き先も決定したな。

それじゃあ…




始めようか!俺の異世界生活!






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