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チョコレートブラウニー

作者: 夏目泪

 もうすぐバレンタインだな、と思ったら急にお菓子が作りたくてたまらなくなってしまった。お菓子は食べるよりも作るほうが断然楽しい。一度作ってしまうと一人では食べきれない量が出来てしまうので、人に食べてもらうことを前提に作るからだ。

 仕事帰りに製菓材料を扱っているお店に寄るところからもうお菓子作りはスタートだ。クーベルチュールチョコレートは絶対に欠かせないけれど、お店の品ぞろえが豊富過ぎてつい余計なものまで買ってしまったのはしょうがない。

 夕食の後片付けを終えたら作業開始。美味しく食べてもらえることを想像しながらチョコレートを刻み、湯煎にかける。ゆっくり溶けるチョコレートから甘い香りが立ち上る。バターを投入し丁寧に混ぜ合わせると綺麗に照りが出る。湯煎から引き上げてから溶き卵を二回に分けて入れまた混ぜると生地がもったりとしてくる。ものぐさな私はざっくりとしか計量しない。ボウルごと秤に載せおおよそで砂糖を入れさらに混ぜる。ちょっとだけ舐めてみたくなるがそんな誘惑に負けてはいけない。

 今回は刻んだオレンジピールと粒チョコレートを入れて食感と風味を工夫してみた。そこにふるいにかけた薄力粉を混ぜざくざくと混ぜていく。後は生地を天版に広げて予熱したオーブンに放り込んで焼き上がりを待つばかり。

 オーブンのガラス窓越しに生地の表面でふつふつとバターが泡立つのが見える。焼き上がりを待つ20分がとても長く感じられて堪らない。

 焼きあがったら粗熱を取って切り分ければチョコレートブラウニーの出来上がり。コーヒーと一緒に食べたらきっと美味しいだろうな、と思いながら今、生地が冷めるのを待っている。

 でも一番の楽しみは明日会社に持って行って同僚に食べてもらうこと。疲れているときにちょっとつまんでほっと一息ついてもらえたらそれで充分。さて、そろそろ生地を切ろうかな。

拙作をお読みくださりありがとうございます。

是非感想や評価をお寄せください。

よろしくお願いいたします。

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