間章 とてもつまらなくて大切なもの
そろそろバトルがちゃんと入りだします。
間章 とてもつまらなくて大切なもの
僕の人生は失敗してばかりだ。
あの時もあの時もあの時も、数えだしたらキリがない。
誰だってそうだろうという人もいるだろう。
でも僕は度を越していた。
失敗すれば直せばいい。
できなかった。
失敗したら責任を取ればいい。
取れなかった。
失敗したら謝ればいい。
謝れなかった。
失敗したら反省すればいい。
しなかった。
失敗してもまた立ち上がればいい。
ぜんぜん立ち上がれなかった。
失敗しても諦めなければいい。
他のことを見ずに、逆に迷惑をかけた。
失敗してもせめて頑張ればいい。
最後に諦めた。
失敗するのに失敗していた。
僕が家族から拷問を受けるのは惨過ぎるにしても、冷たく扱われるのは当たり前だった。
それでも、ちゃんと話してもらえているから感謝はしている。
…………。
僕はクズなのだろう。
客観的に見ても、主観的に見ても。
それでも大事なことのケジメくらいはつける。
もう昔じゃない。
責任を持たなければいけない年齢だ。
普段からはできなくても、せめて今、この時くらいは。
さあ、物語を始めよう。
ここまで読んでさって本当にありがとうございます。
ぜひ次の話も読んでくれると幸いです。