プロローグ 『春』
あらすじにも書きましたが、これは「ハル -太陽の少年―」の改正版です。
前作を削除しようかと思いましたが、それはやっぱりなぁ…という訳で。
題名も違うのでいいかなと考え、こういう形をとらせてもらいました。
結構内容変わってたり(?)します。
では、まったり読んでください(´ω`*)
風が吹いた。
それは優しく、桜の枝を揺らした。
桜の花びらが舞い上がり、ひらひらと落ちていく。
もう春なんだ――――――――――。
淡いピンク色の絨毯が敷かれた道をゆっくりと下る。
私は進級して、高校一年になった。
真新しい制服も風に揺れる。そして髪も。
あの頃はセミショートだった髪も、今では背中に届くくらい伸びた。
「―――――――ハル」
二文字の言葉が口から漏れる。
あの時からいつだって、私の頭の中から消える事はなかった。
これからもずっと忘れない。約束したから…
『きっとまた逢おう』
その言葉を何度も繰り返す。
逢いたい。逢いたいよ、みんなに。
逢いたいよ…ハルに―――――――――――。
俯くと、涙が零れそうになる。それを止めるために、空を見上げた。
春の日の光…太陽の光が瞳を照らす。眩しくて、愛しくて、更に涙が溢れてくる。
「きっと…また逢おう……」
もう一度繰り返した。
手の温もりも、あの笑顔も、琥珀色の髪も…。
みんなみんな憶えている。
でも、いつかは消えてしまうのかな…。私の意思とは裏腹に。
霞まないで、私の記憶。
お願いだから―――――――――――――。
「シロ」
不意に、懐かしい声が懐かしい名前で私を呼んだ。
私は、
プロローグはあんまり変わってませんね(´`;)
展開はゆーっくりにしようとしているのですが…どうなることやら。
ちょこっとずつ投稿していくつもりですので、お付き合いくださいませ(´`*)
志虹