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第六章 7
その後、寝る準備をすることになった。
「ベッドは、ひとつしかないから……やっぱり、レディに使ってもらうべきだろうな」
レイドが、自然な口調でそう言った。
「えっ……いいの?!」
リーフは少し驚いたように目を見開く。
「まあ……しゃあねえよな」
俺は肩をすくめて答えた。
「その代わり、男性陣にはソファーベッドが、ひとつずつあるよ、備蓄があるんだ」
レイドは微笑みながら続ける。
「あっ……それは助かるな」
ジャックは、心底ほっとした様子だった。
「こっちに来てから、まともな場所で寝た記憶がないからさ」
こうして、それぞれ寝床につくことになった。
久しぶりに――
何も考えず、ぐっすり眠れそうな夜だった。




