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第五章 7
俺は、とっさに金属バットを握りしめた。
――こいつらに、バットが通じるとは思えないが
それでも素手よりは、はるかにマシだ。
「ドゴ~~~~~~オン!!!」
その瞬間、巨体のバケモノが再び突っ込んできた。
「ぐっ――!!!」
想像を超える衝撃。
腕が弾かれ、指先の感覚が一瞬で消える。
「しまっ――!!!」
バットが宙を舞い、そのまま――
木の下へと、無情に落ちていった。
俺は、息をのんだ。
全身から、血の気が引いていくのがわかる。
――これは、さすがにヤバいな、死ぬかも……くそっ!
なんとかならねぇのか?!
「ドゴ~~~~~~~~ンッ!!!」
さらに、もう一撃。
今度は――はっきりと、わかった。
大木が、悲鳴を上げている。
軋む音とともに、幹が傾き始めた。
「うわ~~~~~~~~っ!!!」
もう……ダメだ……。
俺は反射的に、ぎゅっと目をつぶった。
――次の瞬間を、迎えないため




