表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/130

第四章 13

「そうだなっ!」


「ええっ!」


短く言葉を交わし、

俺たちは探索を続けた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


それから、

だいたい一時間ほどかけて、

スタジアムの内部を一通り調べた。


――だが。


食料になりそうなものは、何もなかった。


期待していた分、

その事実は、静かに効いてくる。


ただし、

完全な空振りというわけでもない。


薬品類が少し。

着替えに使えそうな衣類。

燃やせそうな紙類と、

一本のライター。


それから――

飲めるかどうかは分からないが、

水のボトルが何本か。


まだ新品らしいバッグも見つかった。


「……これ、使えるな」


俺はバッグを広げ、

拾い集めた戦利品を詰め込んでいく。


「今日は

ここで寝るか?」


自然と、そんな言葉が口をついた。


「そうだな!!!

岩の上よりは、ずっとマシだろ」


ジャックが頷く。


そのとき――

奥の通路から、リーフが顔を出した。


「ねえねえ!!!

奥の部屋に、応接セットがあったわよ!!!」


少し弾んだ声。


「寝るのに、丁度いいわっ!!!」


「へえ~~

そりゃいいな」


思わず、笑みがこぼれる。


「これで、

ぐっすり眠れるかもな」


そう言いながらも、

俺は心のどこかで、

この場所を完全には信用していなかった。


――変異種は、逃げただけ。

――夜になれば、視界は奪われる。


それでも。


今は、

休まなければ、前に進めない。


俺たちは、

一夜だけの“拠点”として、

このスタジアムに留まることを選んだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ