表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/126

第四章 12

「ふは~~~~っ……

……危なかったな~~っ!!!」


ジャックが、ようやく肩の力を抜いた。


「ああ……

かわされてたら、終わりだったかもな……」


俺もバットを下ろし、深く息を吐く。


そのとき――


「大丈夫っ!!!」


リーフが、ベンチの奥から顔を出した。


「ああ……

なんとかな!」


俺は、無理に笑って応えた。


しばらく、誰も口を開かなかった。

スタジアムに残っているのは、

俺たちの荒い呼吸音だけだ。


「……しっかしさ」


俺は、バットの先で床を軽く叩きながら言った。


「命を張るほどの“何か”が

本当に、ここにあるのかな?」


ジャックを見ると、

彼は小さく肩をすくめた。


「まぁ……

さっきのヤツが、

もう近寄ってこなくなるなら」


「それなりに、意味はあるんだろ?」


「まぁな」


俺は頷く。


「少なくとも……

バットは手に入った」


金属の感触を確かめる。


「あとは、食料があれば、言うことないんだがな」


「うーん……

食料は、ありそうもないわね」


リーフが、周囲を見回しながら言った。


「そうだな……」


一瞬、迷いがよぎる。


だが――


「まぁ……

せっかく、ここまで来たんだ」


俺は前を向いた。


「もう少しだけ

探してみよう」


軽い調子で言ったその言葉の裏で、

胸の奥が、わずかにざわついている。


――あの変異種。

――本当に、逃げただけだろうか。


そして、

この場所は――

本当に“空っぽ”なのか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ